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免疫力を上げるには?
~日常でできる免疫力アップ方法 後編 食事について~

今回は、前回のコラム、

免疫力を上げるには? ~日常でできる免疫力アップ方法 前編~

の後編ということで、免疫を上げる方法としての食事についてまとめてみたいと思います。

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食事に関しては、様々なことがいえますが、今回は免疫力を上げるには、というテーマがありますので、それに絞った内容にしたいと思います。

免疫細胞の6割は腸に存在し、腸内の免疫細胞が活発に働くには、善玉菌と悪玉菌の理想的なバランスが善玉菌9、悪玉菌1の9:1といわれています。ところが、このバランスは崩れやすく、善玉菌が不足し、悪玉菌が増えてしまう傾向にあります。よって、善玉菌を増やすための食事が必要となります。

善玉菌を増やす食事について以下が挙げられるかと思います。

発酵食品の摂取

発酵食品とは、食品を乳酸菌、麹菌、酵母菌、納豆菌などの働きによって、食材を発酵させ、食品の腐敗を防ぐ、おいしさに深みが出る、栄養成分が高まる、体内への吸収率が良くなる、といったことに加え、腸内環境を整え、免疫力が高まるといった効果があるとされます。

また、野菜に含まれる食物繊維は、乳酸菌などのエサとなり、発酵を助ける働きがあるとされます。

ヨーグルトやチーズといった乳製品は動物性の乳酸菌を含み、乳製品の乳酸菌は牛乳という栄養が豊富な環境で育つため、植物性乳酸菌のほうが厳しい環境である分、生命力が高く、胃や腸の中で胃酸などによって死滅することなく、多くが生きて腸まで届くと言われています。また、日本人にとっては、古来から植物性乳酸菌になじんでいるので、多くの日本人には植物性乳酸菌のほうが、体には合っているように思えます。

主な発酵食品の材料と菌名
醤油…大豆を麹菌と酵母で発酵
味噌…大豆を麹菌、酵母、乳酸菌で発酵
豆板醤…ソラマメと唐辛子を麹菌で発酵
コチュジャン…もち米と唐辛子を麹菌などで発酵
お酢…酒類が酢酸発酵
パン…小麦をパン酵母で発酵
くずもち…小麦を乳酸菌で発酵
納豆…大豆を納豆菌で発酵
鰹節…カツオをコウジカビで発酵
塩辛…微生物ではなく、原材料そのものがもつ酵素による発酵
ナタ・デ・ココ…ココナッツを発酵
バニラ…種子鞘の発酵により香料を得る
タバスコ…唐辛子を岩塩・穀物酢で発酵
キムチ…白菜などの野菜、塩、唐辛子、魚介塩辛などを乳酸菌によって発酵
ピクルス…野菜、塩、酢を乳酸菌によって発酵
ザワークラフト…キャベツ、塩を乳酸菌によって発酵
日本酒…米を麹菌と清酒酵母で発酵
ワイン…葡萄をワイン酵母で発酵
ビール…大麦の麦芽をビール酵母で発酵
シードル…りんごをりんご酵母で発酵
紅茶…発酵茶。微生物ではなく、原材料そのものがもつ酵素による酸化発酵
烏龍茶…紅茶と同様

米のとぎ汁乳酸菌の紹介

米のとぎ汁、自然塩、黒砂糖を混ぜて3~5日間かけて作ることができます。米に含まれる乳酸菌がとぎ汁にも含まれ、乳酸菌が塩分と糖分をエサとして増殖するというもののようです。私も最近、作ってみてはいますが、発酵が難しく、うまく作れるようになったら、後日紹介させていただきたいと思います。
作り方は以下のサイトを参考にされてください。
米のとぎ汁乳酸菌の作り方と使い方 | SUSTAINA PROJECT

特定の食品

野菜ある食品に限定して、「これさえ食べれば免疫が上がる。」といった考え方は偏りがあり、それほど単純には思えません。それでも、一般的に免疫に作用があるといわれる食品を以下に挙げ、参考にしていただけたらと思います。

大根
主な成分:辛味成分ジアスターゼ
免疫力を高めるには、白血球などの細胞がいつも元気に働けるよう、細胞の酸化(老化)を防ぐことが大切になります。
抗酸化食品はいろいろありますが、大根の辛み成分であるイソシアシアネイトに抗酸化の働きがあり、皮との間に多く含まれているので、よく洗って皮ごと食べたほうが効果が高いようです。
また、大根はジアスターゼなどの消化酵素も豊富です。食べたものを速やかに消化し、効率よく吸収する助けをし、効率よく吸収する働きがあり、代謝のアップにも役立ちます。
ただし、これらの成分は熱に弱いので、食べ方としては『大根おろし』が良いようです。

長いも
主な成分:ムチン
長いものヌメリに含まれるムチンは、たんぱく質の分解を助ける成分。長いもは、他にも多くの消化酵素を含み、食べ物の消化吸収をよくし、新陳代謝を上げるので、昔から“精がつく食べ物”といわれてきました。
最近では、抗酸化成分を含むこともわかっています。

茶そば
主な成分:ルチン、ビタミンA・C・E
そばにはルチンという抗酸化成分が含まれており、動脈硬化や高血圧の予防にも抗力を発揮するからです。 ところが、同じそばでも抹茶を加えた茶そばは、抗酸化ビタミンのA・C・Eも含むため、抗酸化力がさらに強力になるようです。そばを食べるなら、茶そばのほうがおすすめということのようです。

小松菜
主な成分:クロロフィル ビタミンA・C・E
小松菜は、緑色の成分であるクロロフィルとビタミンA・C・Eを含む、強力な抗酸化食品です。
そのうえカルシウムや鉄分などのミネラルも豊富なので、免疫力アップのためだけでなく、骨粗鬆症や貧血が気になる女性には、とくに積極的にとることをおすすめします。

納豆
主な成分:イソフラボン ビタミンK2
納豆などの大豆製品には、イソフラボンという、胃がんを予防する成分が含まれており、これが強い抗酸化力をもっています。
納豆には、納豆菌が含まれていますが、この納豆菌は腸内の悪玉菌をやっつけて、善玉菌を増やしてくれます。

梅干し
主な成分:クエン酸 特効成分
梅干しは昔から薬効の多い食品として知られていますが、有効成分の1つがクエン酸です。代謝をよくすることで疲労を予防・解消し、元気な体を維持します。
もう1つの有効成分は、梅干しを焼くことで生まれる特効成分。これには強力な抗酸化作用があるとされます。

にら
主な成分:硫化アリル ビタミンA・C・E
免疫力を高めるには、体内にはいった栄養素が、エネルギーとして効率よく燃える必要があります。
エネルギーの素である、糖質の代謝に不可欠な栄養素はビタミンB1です。そのビタミンB1の働きを助けるのが、にらに含まれている、硫化アリルという成分です。

にんにく
主な成分:硫化アリル
にんにく特有の匂いも、硫化アリルが含まれています。硫化アリルは加熱しないほうが、より強力に作用するので、『にんにくのしょうゆ漬け』がおすすめです。にんにくをしょうゆに漬けて、1週間から10日置くだけです。にんにくの臭みが消えるので、生でもおいしく食べられます。

食品添加物、化学調味料、乳製品の排除

ここからは、食べることで免疫を上げる、のではなく、免疫を下げている要因についてです。

食品添加物、化学調味料、乳製品が体内に入ると何が起こるのでしょう?

食品添加物、化学調味料の多くは化学物質であり、体内で活性酸素を発生させたり、アレルギーを起こさせる物質であったり、体細胞を傷つける可能性があります。このようなことが長期間に渡って続けられると免疫力が低下してしまいます。

また、乳製品には乳糖(ラクトース)という成分が含まれていて、日本人のような古来から乳製品をほとんど摂取してこなかった民族の場合、この乳糖を分解できず、腸に負担がかかり、免疫機能が低下するといわれています。

その他にも食品添加物、化学調味料、乳製品は「血管透過性の亢進」といい、「血管から水がしみ出る」という現象を引き起こし、細胞と細胞の間に水が溜まり、細胞同士の情報伝達が鈍るといった直接的ではないにしても間接的には免疫力低下を招くことが起きるとされています。

遺伝子組換農産物は何が悪いのか?

遺伝子組換農産物は強力な腸内細菌叢の破壊作用があります。遺伝子組換農産物は除草剤「ラウンドアップ」の使用を前提とします。

除草剤「ラウンドアップ」は、ベトナム戦争で使われた「枯葉剤」とほぼ同じ成分です。枯葉剤はダイオキシン類の一種2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン(TCDD)を高い濃度で含んだものです。

腸内細菌叢の状態の良い人が遺伝子組換農産物を摂取すると、腸内細菌叢はその90%が破壊され、免疫機能は劇的に低下するということになります。

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カテゴリー: 免疫力

免疫力を上げるには?
~日常でできる免疫力アップ方法 前編~

免疫力に関しては、下記のコラムに書かせていただきました。

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免疫力ってどういうこと?~免疫力と自律神経の関係と腸内環境について~

上記のコラムの中で、免疫力を上げるには、自律神経を整えることと腸内善玉菌を増やすことが大切であることを説明させていただきました。

自律神経と白血球の顆粒球とリンパ球の関係をまとめると以下のようになります。

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免疫機能を主に担当するのは血液中の白血球であり、白血球の種類である顆粒球とリンパ球の割合が自律神経の交感神経と副交感神経がコントロールしています。

交感神経…緊張、戦闘モードの時に働く→顆粒球が増える
副交感神経…リラックス、まったりモードの時に働く→リンパ球が増える

顆粒球が増えすぎ…自分の体を攻撃。顆粒球が死ぬ時に活性酸素を出し、がんや糖尿病の原因になると言われている。
リンパ球が増えすぎ…アレルギーを起こしたり、低体温を引き起こし、がんの原因になると言われている。
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今回は日常生活の中でできそうな自律神経を整えることと腸内善玉菌の増やし方や気をつける点をまとめられたらと思います。

睡眠

快眠眠ることで自律神経のバランスをとっています。

睡眠不足…免疫力低下。
睡眠時間が長すぎる…リンパ球が増え過ぎる。
夜更かし…交感神経が高まりすぎて顆粒球が増え過ぎる。
夏の時期…副交感神経が高まりやすく、日の出時間も早いことから、起床も早め。
冬の時期…交感神経が高まりやすく、日の出時間も遅いことから、日が昇るまでは寝ていたほうがよい。

適度な睡眠時間とは個人差もあり一概にはいえないのかもしれませんが、普通は7~9時間といったところでしょうか。寝不足、寝過ぎ、夜更かしはいずれも自律神経のバランスを崩すもののようです。また、季節による日の出に合わせた起床時間も意識すると自律神経にとってはさらに良いことのようです。自然界のリズムと睡眠時間を合わせることが自律神経を整えるようです。

運動

運動運動することで、筋肉が発熱し、代謝を高め、血行が促進し、疲労物質が回収されるなどの効果があり、免疫力を上げる効果が高いです。

適切な運動の量と質といったことも個人差がありますが、無理のないウォーキングなどの全身運動、筋肉を伸ばし、関節可動域を高めるストレッチなど、自分にとって心地く続けられる運動がご本人にとって適した運動に思えます。

量的にも疲れ過ぎる、痛みを感じるほどではなく、心地よさを感じられる量が適正だと思います。

入浴

入入浴には副交感神経優位をもたらすリラックス効果があります。副交感神経が優位になると内臓機能も高まり、腸も活発に活動しますので、当然、免疫力が上がることが期待できます。

熱いお風呂に短時間つかるのではなく、半身浴でぬるめのお風呂に30分以上、入るのが副交感神経が優位になるようです。

呼吸

自律神経とは、自分の意識に関係なく、自動的に体の様々な調節をしてくれる、人間にとって最も根源的な機能であると思います。

自律神経は交感神経と副交感神経の刺激の伝達によって、体の様々な機能を調節しています。代表的なものとして、体温、血圧、血流、ホルモン分泌、消化機能、呼吸などの調節が挙げられます。

この中で、特殊なものが呼吸です。呼吸は意識して深くしたり、浅くしたり、速くしたり、遅くしたりもできますが、無意識にもでき、就寝時には完全に自動です。

この意識的もでき、無意識にもできる呼吸は、意識的に呼吸することで、自律神経に直接働きかけることできる数少ない方法といわれています。ヨガや呼吸法などは体を動きに合わせながら、呼気と吸気を意識することで、自律神経を整える作用があるといえます。自律神経が整えば、当然、腸の働きを中心に免疫力は高まります。

精神的に緊張すると呼吸は浅く速くなります。これは交感神経が高まっている状態です。逆に、リラックスした状態では、呼吸は深くゆっくりになり、副交感神経が高まります。免疫を上げるには、副交感神経を高めたいので、呼吸を意識的に深くゆっくりなものにできるのが理想です。

食事

食事については、

次回のコラム 免疫力を上げるには?~日常でできる免疫力アップ方法 後編 食事について~

に続きます。

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カテゴリー: 免疫力

免疫力ってどういうこと?
~免疫力と自律神経の関係と腸内環境について~

免疫力というのは、外敵から身を守る力といえます。外敵とは、細菌、カビ、ウイルスなどのことですが、そうした外敵に対して、免疫機能はどれが外敵なのかを判別し、攻撃したり対処したりします。

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免疫機能は、血液の白血球の成分バランスを調節する自律神経の働きが重要となります。
血液の構成

血液は、

  血漿成分←働き:体内恒常性の維持
  血球成分

からなります。

血球成分は、

  赤血球←働き:酸素の運搬
  血小板←働き:止血
  白血球

からなります。

白血球は、

  顆粒球←働き:貪食・殺菌による感染防御
  リンパ球←働き:免疫応答
  単球←働き:感染防御

からなります。免疫を担当するのは主に白血球です。

免疫力ってどういうこと

顆粒球、リンパ球と自律神経の関係

白血球の顆粒球とリンパ球の割合は刻々と変化し、この割合をコントロールしているのが、自律神経です。

自律神経とは、本人の意思とは関係なく、体の様々な機能を自動的にコントロールしてくれる神経です。体温、脈拍、消化、排泄などがわかりやすいことですが、生物の根幹的な機能を司るのが自律神経です。例外としては、意識にコントロールでき、無意識にもできるのは呼吸です。この自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの神経から成ります。この2つの神経には以下の特徴があります。

  交感神経…緊張、戦闘モードの時に働く→顆粒球が増える
  副交感神経…リラックス、まったりモードの時に働く→リンパ球が増える

顆粒球が増え過ぎると、自分の体を攻撃します。また、顆粒球が死ぬ時に活性酸素を出し、がんや糖尿病の原因になると言われています。

リンパ球が増えすぎると、アレルギーを起こしたり、低体温を引き起こし、がんの原因になると言われています。

顆粒球とリンパ球の理想的な割合は顆粒球54~60%、リンパ球35~41%といわれています。顆粒球とリンパ球が増えすぎずに一定の割合を保てれば、免疫機能も正常に働いてくれることになります。それには、自律神経がうまく調節してくれる必要があります。

顆粒球、リンパ球と自律神経の関係原始時代ならば、昼間は野山を駆け回り、狩りなどで傷を負うことも多かったと思いますし、戦闘モードである交感神経が強く働き、顆粒球が多い状態といえると思います。夜間は、電気のない時代であれば暗くて何もできず、日没には床に就き、リラックスモードで副交感神経が働き、リンパ球が多い状態だったのではないでしょうか。

こののバランスは、昼間は活動的、夜間は静かに休息という人間の生活のリズムと自然界のリズムが合っていることが理想に思えます。

交感神経、副交感神経ところが、現代人は、日の出とともに起床し、日没とともに就寝する人はほとんどいないのではないでしょうか。それどころか、夜になっても仕事が続く、朝は起きれない、もしくは寝不足を感じるといったことや昼夜が逆転している場合もあると思います。これが人間の生活のリズムと自然界のリズムにズレを生じさせていることになり、現代人の自律神経の乱れを生じ、それが免疫力の低下を招いている一つの原因に思えます。

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カテゴリー: 免疫力

がんが発生しにくいといわれている臓器とは?

がんが発生しにくいといわれている臓器は心臓と小腸です。全くないというわけではないようですが、心臓癌や小腸癌というのはあまり耳にしないかと思います。心臓と小腸にどんな特徴があり、なぜがんが発生しにくいかを考えるとがん細胞の性質や弱点などがみえてくるかもしれません。

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心臓は筋肉でできた血液を全身に送り出すポンプとしての働きがあります。小腸は胃でどろどろの粥状態にされた食べた物から栄養を吸収します。心臓と小腸はどちらも活発な働きをしています。心臓の温度は40~42度といわれていて、小腸の温度は37度ぐらいといわれています。がん細胞は増殖しやすい温度が35度であり、39度で活動停止、42度で死滅するといわれています。

がん細胞は体温が低いほうを好む性質から、心臓や小腸は居心地が良くないといえます。

また、小腸にはパイエル板というリンパ組織があり、リンパ組織は免疫機能の中心的な存在です。リンパ組織は全身に分布していますが、パイエル板は小腸にしか存在せず、回腸(小腸の下部)に約20~30存在し、腸管免疫の中で最も重要な器官と言われています。

よく腸内の善玉菌と悪玉菌という話がありますが、パイエル板をはじめとする腸管免疫にとって理想的なバランスは、善玉菌9に対して悪玉菌1の9:1と言われています。

以上をまとめますと、心臓の特徴としては温度が高く、血液の流れが強く活動が活発であること。また、小腸も温度が高く、パイエル板を中心とする免疫機能が本来は活発であることがいえます。このような特徴をもつ心臓と小腸にはほとんどがんはできない、といわれていることから、体全体にもいえることは、

体温を上げ、

免疫力を高める、

ということががんを作りにくくするヒントになるのではないかと思います。

体温を上げるには、以下の記事を参考にされるとよいかと思います。
「体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~」

免疫力を上げる方法をまとめたものも近日中にコラムにしてみたいと考えています。

また、東洋医学の考え方の一つに臓腑(ぞうふ)というものがあり、六臓六腑(一般に言われる五臓六腑)という内臓の状態を表すものがあります。臓とは中身の詰まった肝臓、腎臓などの実質臓器、腑とは胃、腸、膀胱などの管状や袋状の中空臓器のことです。この臓と腑は表と裏の関係があり、またそのそれぞれの関係が深いとされています。

がんが発生しにくいといわれている臓器とは

上図のように、心と小腸は表裏の関係となっています。心と小腸の関係は、一つには経絡というツボの流れがあり、心のツボの流れと小腸のツボの流れが繋がっていることによるといわれています。もう一つには心と小腸の生理活動や病理にはお互いに関連しあう部分があるといわれていることです。例えば、心に熱があると、その熱は小腸に伝わり、血尿や排尿困難を引き起こし、小腸の熱は胸中の煩悶感など心熱の症状を引き起こすとされます。

東洋医学における心と小腸の関係とがんができにくいといわれている心臓と小腸という関係は研究材料になると思います。

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カテゴリー: がん

うつ病に鍼治療は何ができるか

うつ病は精神の病ではありますが、東洋医学では、心と体は表裏の関係である、という考え方があります。心が病めば体も異常をきたし、体が病めば心にも異常をきたす、ということでしょうか。

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鍼治療では、体に現れている異常を解消することで、心の病に対してアプローチしていくことになります。

私の鍼の最大の特徴は、主に首~肩~背中~腰~仙骨部の脊柱の周りの硬さ、張り、弱さ、凹凸、皮膚の変色などの異常を見つけ、その異常を解消していくことで、体の浅い所や深い所にある滞りを解消し、全身の気血の巡りを改善することができることです。気血の巡りに滞りがなく澱みがなくなれば、血行が良くなり、体温も上がり、免疫力、生命力が高まります。

うつ病の患者さんに多いのは首~肩、肩甲骨内側にかけての硬さが顕著であり、首~肩、肩甲骨内側を中心に硬さを鍼で無理せず徐々に緩めていけるように治療を続けます。

また、うつ病の患者さんのほとんどは睡眠状態に問題があり、不眠症を抱えている方や、不眠症までではなくても寝つきが悪い、目覚めが悪い、夜中に起きてしまうなど様々です。

睡眠状態が不良の方に多いのは、肩甲骨内側の第5胸椎付近の硬さや張りが顕著であることです。

うつ病に鍼治療は何ができるか


治療の最初の目標としては、睡眠状態の改善になりますので、肩甲骨内側の第5胸椎付近を中心として鍼によって緩めていくことになります。

また、睡眠状態の改善に加え、食欲が低下している方も多く、食事がおいしく摂れる体の状態も目指します。食事がおいしく感じられるということは、排便が毎日あり、食べ物を摂取することと排便という入出力の循環が健全な状態ということです。

良く眠れ、食事がおいしい。この状態は、うつ病に限らないことですが、特にうつ病の患者さんが目指すべき状態であり、その先にうつ病の改善、完治があると私は思います。

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カテゴリー: うつ病

体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~

実際に体温を上げるには、血行を促進させ、循環機能を高め、体内の血液や気を全身に巡らせることが必要となります。

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ちなみに、鍼治療は、体の滞りを解消できることから、治療直後の患者さんはみなさん、顔色が良く、中にはお風呂上りのようだと仰る患者さんもいらっしゃいます。

この体温上昇、血行改善、循環改善を実現する方法として、普段の生活の中でできることとして、以下の4つを挙げました。参考にされ、ご自分でできそうなことから試されることをお薦めします。

半身浴

半身浴半身浴は、下半身の血流が上がることで全身の血行が促進されます。心臓に圧がかかりにくく、下半身が心臓に代わってポンプの働きをするので、心臓の負担を和らげます。

入浴方法
①お湯の温度は39度以下。

②30分以上、湯船に浸かっていられるようにします。半身浴でも全身浴でも30分以上、お湯に浸かっていられれば効果があります。ですが、決して無理せず、温度や入浴していられる時間には個人差があるので、半身浴でもつらいようであれば、足湯でも効果はあります。

③頭からジワ~と汗が出てくるようになるのが理想的です。

朝の太陽を浴びながらの散歩

ウォーキング太陽の光、特に朝の日光は体内のミトコンドリアを活性化させ、セロトニンが増加する作用があります。

足の筋肉は第2の心臓とも呼ばれ、心臓の次に血液の循環のポンプとして重視されます。歩くことは無理なく、血液循環を高めるのに理想的です。



食事に関する注意点

①旬の野菜や穀物を中心にし、肉より魚とする。

②冷たいものを避け、常温以上のものが望ましい。

③自然塩の摂取について
日本人の1日の平均の塩の摂取量は13グラムで世界でも最も摂取量が多いが日本人が最も長寿です。塩分の摂取量が少なければ少ないほど、脳卒中、心筋梗塞の発症率が高いといわれています。現代人は塩分を控えすぎであり、体が冷える原因になっているようです。精製塩(化学塩)は必要なミネラルが欠如しているのでバランスを欠きます。自然塩はいわゆる塩化ナトリウムの成分だけでなく、体にとって必要なミネラルを含んでいます。質の良い自然塩であれば、多少、多めに摂取しても余計な分は尿で排泄されます。

④添加物、化学調味料、残留農薬について
冷えの原因として、添加物、化学調味料、残留農薬の摂取も挙げられます。安価な食品には大量に使われています。どんなに気をつけても、多少の添加物、化学調味料、残留農薬などの毒素が体内に入るのは避けられないので、入浴などでデトックスを行います。

⑤体を温める食品か冷やす食品かを判断する基準について
・南国が産地のものは体を冷やす性質が強く、北国が産地のものは体を温める性質が強いです。

・体を温める食材は、色が橙、茶などの暖色系のものが多いです。体を冷やす食材は、青、緑、紫色のものが多いようです。

・野菜は、土の中にできるものは体を温め、葉ものや実のものは体を冷やすものが多いです。

・飲み物は、温めたもので、色が暖色系のものは体を温めるようです。

・添加物、保存料といった化学物質はバランスを欠いた物質であり、例外なく体を冷やします。また、農薬や化学肥料を用いた食材はバランスを欠き、栄養素も低いです。

心の平和を保つ

これはいかなる病気を回復させることにおいて、最も大切なことであり、最も難しいことといえるかもしれません。人は心配事や悩み事など、ストレスを抱えた状態では、血流が停滞したり、体温が下がったり、血液のペーハー、つまり血液の性状まで悪い方向へ傾くことは科学的にも判明されています。人が受けるストレスの中にはどうしても解決できないことも多いです。ですが、できる範囲で一歩ずつ解決できるよう努めることが必要だと思います。

また、生活の中で楽しみを持ち、何でもいいので、病気を治して、自分がやりたいことを見つけていただきたい、という想いがあります。大それたことでも、ちっぽけなことでも構いません。他人に発表することはないです。ご自分がやりたいこと、今まではできなかったが、いつの日かやってみたいこと、そういったものを見つけて、実現できるよう、一歩ずつ、時には休みながら、気楽に目指すことが病気治し、自分治しにつながっていくと思います。

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カテゴリー: 冷え性・低体温

低体温って悪いこと? ~免疫力低下につながる原因~

免疫力低下につながる原因50年前の日本人の平均体温は36.8度であったといわれ、現代人の平均体温は36.2度前後で35度台の方が非常に多いそうで、中には34度台の方も少なくないようです。一般的には36度未満が低体温となります。

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低体温であることが、特にがんや精神疾患といった慢性病の一つの要因であるといわれています。がんや精神疾患の患者さんのほとんどは、体温が35度台や34度台であるといわれています。それは、低体温であるということは、免疫力が低下しているということがいえると思います。体温が1度下がると、免疫力は30%以上が低下するといわれています。この50年でがんや精神疾患の患者さんが激増しているのも、50年前と現在の平均体温の差に関連があるといえるのかもしれません。

がんの場合、40度近くの高熱を発した患者さんのがんが消えたという話はよくあるようで、がん細胞は熱に弱い性質があるのだと思います。

また、がんを発症していない一般の方でも、毎日のようにがん細胞は生まれ、消えていく、といったことが体内では繰り返し起こっており、それでも発症しないのは、免疫細胞ががん細胞に対処して、うまくバランスをとっているおかげであるといえます。

うつ病のような精神疾患の場合は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが足りない状態が原因の一つであるといわれています。このセロトニンは細胞内のミトコンドリアが正常に活動していることで生産されます。

ミトコンドリアにとって最も居心地の悪い体の状態は、睡眠不足と低体温といわれています。ミトコンドリアは体温が低いと活性を失ってしまい、体温が37度前後で最も活発に働きます。体温が低ければ、ミトコンドリアが活性化せず、セロトニンは生成されず、セロトニン不足となり、うつ病の原因となりえるようです。

以上は、がんや精神疾患についてですが、体温を高めることで免疫力を上げることは、健康を維持するにあたって必要なことといえます。当院を訪れる患者さんには、ご自身が冷え性であると感じているかどうかを必ずお聞きしますが、8割~9割の患者さんは冷え性の自覚があります。

では、実際に体温を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?

次回のコラムにまとめてみたいと思います。
体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~

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カテゴリー: 冷え性・低体温

患者さん統計 ~男女比、年代別などのデータ~

去年1年間の当院にご来院いただいた患者さんの男女比、年代別、初診率、地域別をまとめました。

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これから鍼治療を受けてみようという方に、参考にしていただけたらと思いました。去年、当院で受診された患者さん像をイメージしていただけるかもしれません。

男女比

以前はもっと女性の患者さんの割合が多かった印象がありました。女性のほうがより自然な療法に対して意識が高く、鍼治療に対して怖いといったイメージが少ないように思えます。男性でも、受ける前は怖がっていても、実際に鍼治療を受けると、いびきをかいて熟睡されている方もいらっしゃいます。

患者さん統計男女比

年代別

20~40歳代で8割を占める、ということを考えると、年齢に関係なく体調の不調はあるといえると思いますし、もしかすると若い世代のほうが環境の汚染や食品の質の低下、薬品の乱用など、体調を狂わす要因に曝されているのかもしれません。

もう一点は、当院を見つけていただく手段として、インターネット経由であることが多いということも若い世代の方が多い原因に考えられるかと思います。

患者さん統計年代別

都道府県別

東京は23区の患者さんがほとんどです。当院から交通機関を使っても片道30分以内の方が多いように思えますが、埼玉、千葉、神奈川から片道1時間以上かけて来院される患者さんもいらっしゃいます。遠方から来院される方は、他の鍼灸治療も含めて様々な療法を受けてきたが、いろいろな理由でうまくいかず、来院される方が多いように思えます。

患者さん統計都道府県別

鍼治療を受けるのは当院が初めての患者さんの割合

75%の方は、以前にも他の鍼灸治療を受けられたことがあるということですが、鍼灸は知っている人の中では知られていますが、一般には知られていないということがこのデータに現れているかもしれません。

私たち鍼灸師は、鍼灸治療を全く知らない方達に対して、どのように知っていただくか、といったことが課題となっています。

患者さん統計鍼治療を受けるのは当院が初めての割合


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カテゴリー: 鍼治療の説明

退屈なんです…

退屈なんです患者さんの一人に、

「毎日が退屈なんです…」

と悩んでおられる方がいらっしゃいます。

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私自身の毎日を考えると、

「毎日ドタバタしていて1日が24時間では足りない。」

と感じることはあっても、退屈に思えるなんて、ある意味、恵まれているようにも思え、それはそれでつらいことなんだろうか、と思ってしまうわけです。

ところが、「退屈」に関して、ある方は以下のように言います。

「退屈は特殊なことだが、とても人間的なことだ。

退屈を感じる動物はいない。動物は愚鈍過ぎる。退屈を感じるには極めて高度な感受性がいる。感受性が鋭ければ鋭いほど、多くのことに退屈を感じる。

子供たちは退屈しない。彼らは人間的な動物といっていい。子供たちはまだまだ単純なことを楽しむことができる。毎日、蝶々を追いかけ回しても別に退屈することはない。

退屈とは、人間的なものであって、一つの非常に優れた資質でもある。実際これは、人間の意識の、より高い次元にしか存在しえないもの。人は、非常に感受性が鋭くなったときに退屈さを感じる。」

そう考えると、その患者さんが退屈に感じていることは、より人間らしいということに…私なんて子供ですね。

確かに、その患者さんの感受性は鋭い…

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カテゴリー: 日々雑感

鍼灸師ならどうする?風邪篇

私自身が風邪をひきそうな時またはひいた時、自分に鍼や灸をすること以外で、どうするかをまとめてみます。

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東洋医学では、「風邪」は文字通り、「風」の性質の「邪気」が体に入ることで起きるとされます。風邪を治すには、この「風の邪気」を体から追い出すことが必要となります。それには、体を温めることが第一です。

ポイントは体を温める、免疫力を高める、休養をとる、ということになります。

「大椎(だいつい)」を温める

「風の邪気」が入る「大椎」というツボを温めることをまず最初にします。「大椎」は首を前に倒すと背面の首の付け根に最も出る骨の下にあります。下の図の①の場所です。鍼灸治療の場合は、その「大椎」の正確な位置に鍼や灸をしますが、温める場合はだいたいの位置で結構です。

温め方は、ドライヤーを当てる、シャワーで温水を当てる、温カイロを貼るなどが考えられます。どなたかに手で当ててもらうのもいいと思います。お母さんがお子さんにしてあげるのも効きます。

温める際は、火傷には気をつけます。直に当て過ぎないようにしたり、カイロはシャツの上からするなど、様子をみながらやります。カイロの場合は、カイロを貼っておくことがうっとうしく感じたらカイロを剥がします。

これは、カゼの初期、のどが少しイガイガしたり、痛かったり、背中がゾクゾクした時に行うとかなり効果があります。私の場合は、少しでものどに痛みを感じたら、大椎にカイロを直に貼って、そのまま一晩、寝てしまうと翌朝にはのどの痛みがとれていることがほとんどです。ただし、このやり方だと低温火傷をする可能性がありますので、その点だけは注意してください。

貼るカイロを使った冷え対策

手足など冷えを感じる場合は、お腹と骨盤を温める

お腹はおへその下、骨盤は中央にある仙骨にカイロを貼ります。上の図の②と③の位置です。

お腹を温めることは、腸を活発にし、腸内の細菌を活性化させることで免疫力を高めることになります。

骨盤中央には仙骨孔と呼ばれる穴が空いており、その穴を足に向かう血管や神経が通っています。骨盤中央を温めると下半身の血行が高まり、足は第二の心臓と呼ばれることから全身の血行も高まります。

この場合も低温火傷には気をつけてください。

食欲がないときは、無理には食べない

これは、体がそう要求していると考えます。消化器系が疲弊して、働きたくない、といったサインですので、消化器系を休めて、「風の邪気」と戦う力に集中させるべきだと思います。

水分と食べ物

風邪と戦っている体は、体温が上がり、体の代謝が上がることで、汗として邪気が体外に出しているようにも思えます。

また、体調を崩している時は体内が酸性に傾いていることが多いことから、体を温める作用のある陽性でアルカリ性の飲み物が良いと思います。梅干番茶などは昔からいわれていますが、理想的に思えます。はちみつレモンもいいですね。

食べるものも、肉類、魚類、乳製品などの酸性食品は避け、野菜、穀類、豆類などのアルカリ性食品を中心とされるのが良いと思います。野菜も体を冷やす性質のある葉ものや実ものではなく、根菜類のほうが体を温めるとされます。

漢方薬なら「葛根湯」

葛根湯は文字通り、葛の根っこですから、土の中のものは体を温める性質があります。葛根湯はカゼの初期症状に有効とされます。体の中から温める、ということだと思います。

西洋薬剤は私は服用しません

これは私の個人的な考えですが、西洋薬剤の多くは、症状を消す作用があります。

それは体にとって本当にいいことなのでしょうか?熱があれば解熱剤。のどが痛ければ鎮痛剤。

私は発熱は最高の治療方法の一つだと思います。体温は1℃上昇すると、免疫力が5倍上昇するといわれています。その有難い体の反応をわざわざ解熱剤で下げて、どうする?、といった感じです。最近の医師はむやみに解熱剤を処方しない、という話も聞きますが。

ただし、脳内の細胞は熱に弱いといわれますので、頭はしっかり冷やすことが大切です。

休養第一

風邪をひいてしまう状態というのは、体が疲れていて、カゼに対抗する力が充分に発揮されていない状態といえます。体は黄色または赤信号を発しているのだと思います。

疲労を回復させ、免疫力を高め、体をリセットする良い機会だと思って、休養をとることに専念します。

以上となります。

参考になることがあれば幸いです。風邪はしっかり治してください。

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カテゴリー: セルフケア

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