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食用油を考えてみました① ~サラダ油の危険性~

食用油については、種類がたくさんある中、成分の違いや油は酸化してしまう問題などあり、どんな食用油が体にとって良いものなのか、私自身はっきりとした考えに至りませんでした。

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どのような食用油は危険で、理想的な食用油はどのようなものか考えてみたいのですが、食事に関しては、楽しく摂っていただくのが前提ですので、このようなことも意識しつつ、こだわり過ぎず、参考にしていただけたらと思います。

サラダ油の危険性

ネットで、下記の2つの記事を見つけました。

るいネット サラダ油が脳を殺す
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=308248

--(以下転載)---------------
サラダ油は、リノール酸とトランス脂肪酸を含みます。

リノール酸…全身の細胞を炎症系に変える。

トランス脂肪酸…心血管疾患のリスクを高める。日本以外では使用に規制がかかっている。

サラダ油の原料は大豆と菜種(キャノーラ)。

「サラダ油が脳を殺す」山嶋哲盛/河出書房新社では、「サラダ油に含まれるリノール酸を加熱すると、ヒドロキシノネナールという神経毒を発生させ、それが蓄積し細胞膜を連鎖的に錆びさせ脳細胞を死に至らしめ、やがて認知症を発症し、ついには脳を殺す」とされ、「直ちにサラダ油はやめなさい」と記述されています。

「脳を殺す」というのは、疾患としては認知症といったことになるかと思います。認知症予防として、サラダ油の摂取を止め、安全な食用油に切り替えることが必要とされます。

また、食用油はマヨネーズやドレッシング、スナック菓子などの加工品にも使われていますし、もちろん外食ではどのような油が使われているかはわかりませんので、注意が必要です。
--(転載ここまで)---------------

健美ステーション
食用油の種類とおすすめ、えごま油、ココナッツオイル、オリーブオイルの違いは?

http://kenbi-station.com/274.html

--(以下転載)---------------
サラダ油とは
日本独自の規格の油でリノール酸を含むものが多い菜種(キャノーラ)、紅花(サフラワー)、ヒマワリ、ブドウ、ゴマ、トウモロコシ、米、大豆、綿実の9種類のうち2種類以上の原料を調合させて作り、現在は大豆油とキャノーラ油の混合がサラダ油の主流となっていてJASの規定では0℃の環境で5.5時間放置してもにごらないことが条件となっています。

そしてサラダ油は高温で加熱処理をして作られますが、その際にトランス脂肪酸が発生します。

トランス脂肪酸は有害な物質であらゆる病気の原因となっています。
ざっと挙げるだけでも

ガン、心臓病、高血圧、糖尿病、肥満、
不妊症、子宮内膜症、認知症、うつ病、精神疾患
アレルギー症状、慢性疲、ADD(注意欠陥障害)
ADHD(注意欠陥多動性障害)

などのリスクが報告されています。

サラダ油が体に悪いのはこれだけでなく製造過程で何度も高温加熱処理されるとアルツハイマー病の原因ともいわれている有害物質のヒドロキシノネナールが発生します。

また、もともと原料の植物に含まれている栄養成分が加熱処理によってほとんど失われているのです。

つまりサラダ油を摂ることにより
・トランス脂肪酸の危険性
・有害物質が含まれている危険性
・栄養成分が失われている

という心配があります。

ではサラダ油をやめて他の油にすれば問題は解決すると思うかもしれませんがそうではありません。

現在サラダ油は「食用精製加工油脂」や「食用植物油脂」と名前を変えてありとあらゆる加工品に含まれています。

知らず知らずのうちにサラダ油を摂っているのでトランス脂肪酸も摂取していますし、摂り過ぎは良くないリノール酸も大量に摂取している可能性があるのです。

本来油はとても酸化しやすいので、透明のペットボトルに入っていて、長時間スーパーの棚に置くことなんてできません。本物の油は遮光性のビンなどに入っています。

低温圧搾は大量生産できないので少し値段が高いですが健康や美容の為にはサラダ油ではない、本物の油を使用することをおすすめします。
--(転載ここまで)---------------

食用油を考える上記の2つの記事から、一般的に売られているサラダ油は、特にトランス脂肪酸を含むことから体にとっては有害なものであることがわかります。

また、気をつけなくてはならないのは、サラダ油が加工食品に使われている場合、「食用精製加工油脂」や「食用植物油脂」と表示を変えられているということです。

健康的に食用油を摂取するには、まずは、サラダ油の摂取を止めることが必要なようです。

では、次のコラムでは、どのような食用油が理想的なのかを考えてみたいと思います。
食用油を考えてみました② ~食用油は何にすればよいか?~


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カテゴリー: 食養

野生動物は太らない? ~過食は生活習慣病の原因の一つ~

野生動物の場合、食べ過ぎて、肥満になることはない、といった記事を見つけました。

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野生動物はなかなか獲物にありつけず、空腹状態が続くことで、獲物にありつけた時は食べ過ぎてしまいそうですが、空腹感の中、活動することで、食べ過ぎることはないそうです。

野生動物の場合、

空腹を感じる状態は、エネルギー源であるブドウ糖が不足。
 ↓
狩りをするために、脂肪として蓄えていたものを燃焼させて、エネルギーに変換。
 ↓
獲物にありつくまでに脂肪が燃焼されることで、血糖値が元のレベルに上がり、強烈な空腹を感じない状態になる。
 ↓
食べ過ぎない。

となるようです。

人間の場合は、

空腹を感じたら、活動することもなく、直ぐに食べ始める。
 ↓
脂肪を燃焼させる前に食べ始めるので、血糖値が下がったままで、食べる。
 ↓
血糖値が元のレベルに上がるまでは、空腹感があり、食欲が続くので、食べ過ぎる。

となるようです。

野生の動物は、空腹→活動・運動→食事、となり、

人間は、空腹→食事、もしくは、空腹でもないけど時間が来た→食事

となることが食べ過ぎの原因になっているということのようです。

空腹は「食べろの合図」ではなく、「活動をしろという合図」だということのようです。

野生動物が太らず、健康である理由の一つが食べ過ぎないということであり、人間のように空腹を感じたら直ぐに食べる、という生活は、不自然であることということのようです。

なぜ野生の動物が食べ過ぎないのか?そのことからわかる人間が太ってしまう理由
http://lighteater.health358.com/benefits/wild-animal/

私は、この記事を読んで、野生動物が自然に過食しない食べ方をしていることがよく理解できました。それは単に太らない、ということだけでなく、健康を保つ方法にも思えます。

なぜなら、数十年前の大多数の日本人は、小食、粗食であって、この数十年は過食・飽食の時代なのではないかと思え、過食であることが、現代人の生活習慣病の原因の一つに思えるからです。

いつでも手の届くところに食べ物があり、24時間コンビニが開いていて、食欲のまま、食べていれば、過食になるのが当たり前に思えます。

野生動物は太らない食べ過ぎは、内臓を疲弊させ、血液を汚します。一説では、血液が汚れることで、それを浄化する意味でがん細胞を増やして、がん細胞に血液を通すことで血液を浄化させているという説があります。

現代人はいかに食べるかではなく、いかに食べることをコントロールするか、時には食べないという選択も必要かもしれません。

最近、よく耳にするのは、プチ断食といった、短期間食事を絶つものや、1日2食、1日1食といった食事の摂り方があります。

どう食事を摂るか、どれだけ摂るか、いつどのようなタイミングで摂るか、といったことには、個人差がありますので、ご自分でいろいろと試してみて、自分に合った食事の摂り方を研究されるといいのではないでしょうか。それには、食事は必ず1日3食摂らなきゃダメ、といった固定概念を捨る勇気が必要かもしれません。

いずれにせよ、1日3食では、空腹感を感じる時間が短く、活動量、運動量の少ない現代人にとっては、過食になる原因となり、内臓が疲れ、血液を汚すことで、慢性的な生活習慣病に陥る原因となりそうです。

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カテゴリー: 食養

組み体操

組み体操今朝のニュース番組で、大阪の中学校の運動会で行われた組み体操で、中学1年男子が骨折した事故について、報道されていました。

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組み体操で骨折、3年で計7人 大阪・八尾の中学校
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151006-00000005-asahi-soci

番組では、学校側の安全対策に問題があるのではないか、といったことが論点になっていた印象でしたが、私が思うに、これは10代の若者の体力の低下に問題があると思います。

中高年世代の体力は向上、子供は低下 全国体力調査
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2009/000180.php

子どもの骨折は、40年前の2.5倍!?
https://www.nissay.co.jp/enjoy/keizai/46.html

運動会の組み体操というのは、過去何十年と行われてきていて、過去にも怪我をする生徒もいたとは思いますが、今回のようなニュースになるほどのことになるというのは、組み体操に問題があるというよりも、若者の体力低下に問題があると思えてなりません。

骨折という点においては、骨の主成分はカルシウムとされていますが、カルシウムを摂取すればよいということだけでなく、運動することによって、骨に圧力がかかり、その圧力に応じて骨は自分で自分を強くするといった作用があるようです。

骨を強くする三原則③~骨を圧迫して強くする運動をしよう
http://www.iihone.jp/colum/column20131018/colum_078.html

私が子供の頃は、夜暗くなるまで外で遊んでいて、運動不足になることなんて考えられませんでしたが、体の成長というのは一生の健康に影響するものですので、現代の子供にとって深刻な問題に思えます。

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カテゴリー: 日々雑感

血液の酸性とアルカリ性 ~体内のペーハーのバランスを保つには~

最近のコラムで、陰陽論という観点から体質のことや食品のことを考えてみました。

食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~
食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~
食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取

今回は、血液の酸性とアルカリ性という体内のペーハーのバランスという、陰陽論とは別の観点から、体内のバランスということを考えてみたいと思います。

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まず、ペーハー(pH)というのは、水素イオン濃度のことで、酸性とアルカリ性を計る指数のことです。この指数は0~14まであり、0が最も酸性であり、14が最もアルカリ性となります。

酸性とアルカリ性

人間の血液のペーハーは7.4前後が最も適しているとされ、弱アルカリ性となります。

血液のペーハーは状況によって変化しますが、体は本人が意識しなくても自然にこの弱アルカリ性を保とうとする機能が備わっています。

ところが、現代人は、食べ物の嗜好、生活環境の悪化、ストレス過多などが原因で、酸性に傾きやすいとされます。慢性病の原因の一つに酸性の体質が挙げられます。

酸性の血液はいわゆる「ドロドロ血」であり、良いことはありません。アルカリ性の血液は「サラサラ血」というイメージがありますが、アルカリ性が強すぎると血液が薄くなり、貧血や冷え性の原因になるともいわれています。

食べ物の酸性とアルカリ性

食べたものは、口内で咀嚼され、胃で粥状態になり、小腸で栄養を吸収して、食べたものから体の血液となりますので、食べ物が酸性、もしくはアルカリ性に傾いたものであれば、血液のペーハーにも当然、影響があります。以下は代表的な食品のペーハー別に分類したものです。

食品酸性とアルカリ性

興味深いのは、以前のコラム(食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~)

食品の陰陽

で分類した食品の極陰性、強レベル陰性、強レベル陽性、極陽性の食品が酸性食品とされ、アルカリ性食品は陰陽において、比較的中庸に近い食品であることです。

食品に関しての酸性・アルカリ性という観点と陰陽という観点においても、中庸に近い食品を基本とすることが良さそうに思えます。

ストレス過多が酸性に傾く原因?

血液の性状が酸性またはアルカリ性に傾く原因は食べ物だけではありません。食べ物よりもむしろ、こちらのほうが非常に厄介に感じるのですが、それは感情というか、メンタル的な要素が原因になる、ということです。

心配、恐怖、後悔、憂いなど、所謂ネガティブな感情をもつと、血液の性状は酸性へと傾いていってしまうとされています。

誰でもネガティブな感情を抱くことは時としてありますし、そのような感情も人間として必要であるともいえるかもしれません。問題は、その感情を常に抱いていたり、溜め込んでしまうことであると思いますので、何かご自身で考え方を省みてみたり、時としては発散できる何かをできると、慢性的に血液の性状が酸性の状態に留まってしまうことにならずに済むのかもしれません。

心を平和に保つ、ということは、なかなか簡単なことではないのかもしれませんが、血液を弱アルカリ性に保つことにもつながるという点においても、大切なことに感じます。

東洋医学では、心と体は表裏一体、とされ、心の状態は体に表れ、体の状態も心に表れるとされることからも、このような感情と血液の性状との関係にも、私は納得してしまいます。

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カテゴリー: 血液のペーハー

どのぐらいのペースで続ければいいですか?~治療間隔について~

治療開始時は週1回以上

治療間隔ということを考えるにあたっては、鍼治療開始時は最低週に1回をおすすめしています。

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鍼治療は治療を受けた直後から効果を感じていただけることが多いですが、鍼治療直後から体が変化し、それが治まるのが3日後~1週間とされます。2回目の治療は3日後~1週間後となります。従って、週に1~2回からスタートとなります。基本は週1回からはじめ、週2回の方はご本人が週2回を希望されることが多く、体がそう要求しているようにみえます。

患者さんの様子をみていて言えることは、治療期間がある程度かかったとしても、週1回以上で継続されている患者さんは、体に変化が出てきて、それが積み重なって、患者さんご本人もそれを実感しながら、治療に取り組んでいかれている方が多いということです。

治療スタート時から、隔週に1回、1ヶ月に1回、といった患者さんの場合、治療効果を積み重ねていくことができないため、毎回が初診時とほぼ同じ状態に戻ってしまい、なかなか完治に向う階段を駆け上がっていくことができません。患者さんご本人は、鍼を受けると体が軽くなり、楽になったりとするので、隔週に1回でも月に1回でも鍼治療を希望されるのかもしれませんが、そのペースですと、なかなか結果を出すことは難しいです。

体の治り方

治療を続けていく内に、体調に変化が現れ、症状に改善がみられていきますが、右肩上がりに一直線で完治まで辿りつけることはまずありません。

体の状態には波があり、その波の上下が段々と全体的には上昇していくというのが、体の治り方だと思います。波が下がった時に、患者さんは鍼治療を続けているのに、なぜ体調の波が下がってしまうのだろう、と悩まれる方がいらっしゃいますが、下がることも次に上昇するために必要な過程であるといえます。

ある程度のスパンで、上昇しているかどうかを判断されたほうが良いと思います。

体の治り方

治療間隔の空け方

こうして、体の状態の波の上下を繰り返しながら、治療の間隔も様子をみながら調節していきます。

治療開始時の週1回以上の治療から、体の状態が上昇し、訴えていた症状がとれて来たタイミングで、隔週、3週間に1回、月に1回といったように治療間隔を空けていきます。

その過程においても、治療間隔を空けたことで、体調が下がるようでしたら、週1回に戻し、また様子をみるといったことも必要ですので、注意深く治療間隔を調節することも大切です。

最終的には、体のメンテナンスを兼ねて月に1回は鍼を受けておく、といった患者さんが多いように思えます。

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カテゴリー: 鍼治療の説明

何回通院すればいいですか?~治療期間について~

鍼治療をどのぐらいの期間をかけて、治療に取り組んでいけばよいか、についてです。

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特に初めて鍼治療を受ける患者さんとしては、「何回通えば治りますか?」と聞きたくなる心情はよくわかります。

答えにはならないかもしれませんが、それは治療を進めていくに従って、つかめてくることであり、患者さんご自身にも感覚的にわかってくることかと思います。

治療を始める前に、「○回で治ります。」「全治○週間です。」といったことは鍼治療の場合、言いきることはできません。なぜなら、単に症状がなくなるといったことだけでなく、本当の意味での根本の治癒を実現するには、下記のように患者さんの体質などにより個人差が大きくあるからです。治療に要する時間は、患者さんの心身のダメージの深さによっても異なるのだと思います。

患者さんには、様々なタイプの方がいらっしゃるわけですが、体質として大きく分けるならば、以下の陰性と陽性となります。

陰性の方の特徴

冷え性傾向、甘いものや乳製品が好き、低血圧、低体温、むくみが気になる、貧血気味、心配性など。

陰性の方は、女性に多くみられ、普段はテンションが高くはありませんが、安定感があり、地道に継続できる強みがあるように思えます。健康面は、季節の変わり目などの変化に影響を受けやすかったり、休息が度々必要となりますが、急に激しい病気に襲われるようなことは少ないように思えます。

陽性の方の特徴

外交的、筋肉質、活発、食べすぎ傾向、声が太く張りがある、体が火照る、など

陽性の方というのは、男性に多くみられ、ライフスタイルとしても、外交的でバリバリ仕事をこなし、エネルギッシュです。健康面では、普段は元気に満ちていますが、体調の異変を逃すと、大病されるまで突っ走ってしまう傾向があるように思えます。

皆さんは、ご自身の体質がどちらよりだったでしょうか。陰性か陽性かに完全に当てはまる方もいらっしゃれば、どちらの要素も当てはまる、またはある時は陰性より、または陽性よりといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

完全に陽性の方というのは、鍼治療において、一般的には、的確な鍼を打てれば、短期間で治療の効果が出やすいとされます。逆に、陰性の傾向の強い方ほど、治療にはある程度の時間をかけながら地道に取り組んでいく必要があることが多いかと思います。

古い鍼灸の文献によれば、江戸時代は陽性のタイプの方が多かったとされます。農業に携わる方であれば、一日中、外で陽の気を浴びて運動量があり、自然と一体したライフスタイルであれば、陽性の傾向であることは想像できます。

それに対して、現代人のライフスタイルはどうでしょうか?室内でパソコンに向かい、活動量も少なく、陰性のものに囲まれた生活といえるのではないでしょうか。当院に訪れる患者さんも圧倒的に陰性の方が多いです。

私にとっては鍼灸師として、1回の治療で最大限の結果を得るために最善を尽くします。しかし、特に陰性の傾向の強い患者さんの場合は、1回の治療で簡単に結果を出すことはできません。どうしても、治療を積み重ねていく過程が必要になります。

治療期間についてまた、長い期間かけて形作られた疾患を快方に向かわせるには、それなりの時間が必要となります。病気治し、体調を整えるということは、患者さんご自身の持つ生命力、治癒力によって体は快方に向かうという考えが、鍼治療の根底にあります。鍼治療はそのためのきっかけであり、それは強力なきっかけとなりえる可能性を秘めていると思います。鍼治療は血液循環、気の流れ、神経の流れといった体内の様々な循環を活発にすることで、結果、患者さんご自身の持つ生命力、治癒力を高め、病を必要としない体に変えていくことが目標となります。そう考えても、患者さんご自身の体内の環境が整い、循環が高まり、治癒力が発揮され、問題が解決されるまでには、時間がどうしても必要であるといえます。

もちろん、治療させていただく私としては、患者さんには一日も早く良くなっていただきたいという想いで治療させたいだきます。例えば、1年かけて悪くしたものを1年かけて完治させる、というのでは、治療の腕がある、とはいえないと思いますが、この1年をいかに短期間にできるかが鍼灸師としての実力が問われることになります。

また、例えば、鍼治療を始めてから3ヶ月で完治した場合、初診から3ヶ月経った時に、突然完治する、といったことではありません。その3ヶ月の間に、様々な変化があり、症状の出かたにも波があったり、体の状態も上下を繰り返しながらも、患者さんご自身が体が整い、症状がとれてくる感覚を実感することができます。

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カテゴリー: 鍼治療の説明

食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

食べ物は、食べてから6時間後には小腸から吸収され、それが血となり体を作ります。その食べ物を無視して、体を治す、体質を変えるということは不可能に近いのではないでしょうか。

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この陰陽の食品とご自身の体質を照らし合わせ、食べ物によって体質を変えるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、できるだけ中庸を中心とするということであると思います。その方法としてですが、前回のコラムの分類でいう、極陰性食品は好きでやめられないから、極陽性食品も同じ量を採れば、プラスとマイナスで打ち消して中庸になれるか、といえば不可能ではないと思いますが、天秤の両端に重い錘を乗せてバランスをとろうとするようなもので、極めて難易度が高いのではないでしょうか。

そのようなバランスのとり方ではなく、中庸、もしくは、安全な陰性食品、安全な陽性食品を中心にして、時には極陰性、極陽性など偏った性質も食品を摂ることがあっても大怪我はしないというか、少し気をつければ中庸に戻れる、といった方法が良いように思えます。

また、例えば、自分の体質は陰性だから、陽性の食品、特に極陽性のものを積極的に食べればいいか、というと、それも極端で、体に負担がかかるように思えますので、やはり中庸、安全な陽性食品、安全な陰性食品、中レベル陽性食品から選ばれると体質改善を実現できるのではないかと思います。

最後に、精製された食品についてです。砂糖、塩、お米などの穀類には、精製されたものとされていないものがあります。

砂糖には、白砂糖、黒砂糖、塩には、精製塩(化学塩)、自然塩とあり、お米には白米と玄米があります。白砂糖、精製塩、白米というのは精製されたものであり、人間の味覚としては、精製されたもののほうが美味しく感じるというというか、口当たりが良いと感じる特徴があるようです。

口当たりが良いか、悪いかだけで判断するならば、白砂糖、精製塩、白米のほうが口当たりが良く感じるのです。しかし、白砂糖、精製塩、白米というのは、陰陽でいうところの、陰の部分といえます。

例えば、お米の場合、下図のような構造になっており、お米の外側の糠と胚芽は陽であり、胚乳が陰となります。

お米の構造


玄米を白米に精製すると、この陽の部分を捨ててしまいます。昔は糠と胚芽を使って、糠漬けにしたりすることで、白米と糠漬けで陰陽のバランスをとっていたのかもしれません。

砂糖についても、精製すると、白砂糖となり、陽性のミネラルが豊富な部分を捨ててしまうことになります。

精製塩は、自然塩を科学的に精製したもので、塩化ナトリウムが99%を占めることから非常にバランスの悪い塩です。それに対して、自然塩は塩化ナトリウム以外にもカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを含み、このミネラルが体にとって必要な物質とされます。

従って、白砂糖、化学塩、白米というのは陰性の食品であり、体質を陰性に傾ける性質があり、黒砂糖、自然塩、玄米は陰陽のバランスがとれた食品といえます。お米や調味料というのは、料理において基本となる食品ですので、基本が陰陽のバランスがとれた食品のほうが、より中庸に近い食事が実現できるのではないでしょうか。

今回は3回のコラムにわたり、陰陽論を用いて、食品の性質と体質改善というものを考えてみました。これも一つの考え方ですので、参考になることがあれば幸いです。

食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~

食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

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カテゴリー: 食養

食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

前回のコラムでは、東洋医学には体質を陰実、陰虚、陽実、陽虚といった分類があり、ご自身の体質が陰性か陽性かを判断していただきました。それを踏まえ、今回は食べ物の陰性、陽性の分類について考えてみたいと思います。

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体質と食べ物との関係ですが、例えば、陰性の方の好む食品は、白砂糖を使ったスイーツ、乳製品、白米、パスタ、コーヒー、緑茶、うどん、果物、酒類など。苦手な食品は、根菜類、紅茶やほうじ茶のような暖色系のお茶、そばなどとなります。

要は、下で、紹介する陰陽で分類する食品の中で、陰性の方は、陰性の食品を好んで食べているということであり、陽性の方は陽性の食品を好む傾向にあるといえると思います。

陰陽で分類する食品


食品の陰陽

上記の分類では、全ての食品を網羅しているわけではありませんが、だいたいの感覚はつかんでいただけるのではないでしょうか。

陰性の強い食品というのは、白砂糖を使った食品や果物のような甘いものや夏野菜などで、このような食品は常夏の南国で採れるものが多いかと思います。南国の方は、気候が常に暑く体質も陽性に傾きやすいことから、体を冷やす食べ物が自然と身の周りに育ち、それを食することで、陰陽のバランスをとっているのだと考えられます。

また、日本のように四季がある気候でも、旬のものというのは、その時期に収穫されるものであり、自然界は旬の食品として、夏なら体を冷やすもの、冬なら体を温めるものを、我々に与えてくれているだと思います。

野菜それと、一般に美味しいものというのは、上の分類でいうところの極陰性、強レベル陰性、強レベル陽性、極陽性食品に多いのではないでしょうか。言い換えれば、外食に多いのもこれらの食品であり、肉類、乳製品、スイーツが代表的であると思います。

つまり、美味しいものというのは、陰性と陽性の極に近いものであり、真ん中の中庸のものは少ないように思えます。私個人としては、玄米をよく噛んでいる内に甘みが出てきて、美味しいなぁと思ったりするわけですが。

逆に、精進料理や昔から日本で食べられている食品というのは、中庸に近い食品に思えます。

次回のコラムでは、陰性、陽性、それぞれのタイプの方がどのようなことを意識されて食品を摂取すれば良いのかを考えてみたいと思います。

→食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

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カテゴリー: 食養

食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~

日ごろ、患者さんとお話をしていると、その方がどのような生活をされていて、どのような食事をして、食べ物はどんなものが好きで、嫌いなのか、といったことがわかる場合があるのですが、食事の好みの傾向とその方の体質とが一致することが多くあります。

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今回は、一般的な栄養学などの食品のとらえ方ではなく、東洋哲学の基本的な考え方の一つである陰陽論を用いて、どのように食品の性質を見極めて、ご自身の体治し、体質を変えることをどう考えたらよいのかを3回のコラムにまとめてみたいと思います。

陰陽論では、万物は陰と陽に分けられるとされます。東洋哲学を基本とした東洋医学では、人の体質といったものを判断するとき、この陰陽論を用いて、陰の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、または、陽の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、といった形で分類していきます。

陰陽論と体質の関係陰の気の性質…重い、下降、水、黒、暗いなど。
陽の気の性質…軽い、上昇、熱、明るいなど。

…気が多過ぎる状態。痛みは強く激しい。
…気が足りない状態。痛みは鈍く、長引く。

陰の気が多過ぎる…陰実(いんじつ)
陰の気が足りない…陰虚(いんきょ)
陽の気が多過ぎる…陽実(ようじつ)
陽の気が足りない…陽虚(ようきょ)

陰実…陰の気が多過ぎるので、陰の性質が強く出ます。
陰虚…陰の気が足りないので、陰の性質は影を潜め、陽の気の性質が目立ちます。
陽実…陽の気が多すぎるので、陽の性質が強くでます。
陽虚…陽の気が足りないので、陽の性質は影を潜め、陰の気の性質が目立ちます。

中庸(ちゅうよう)…陰実、陰虚、陽実、陽虚の真ん中。

上記のように体質の分類としては、陰実、陰虚、陽実、陽虚の4つとなります。

東洋医学では、この4つの体質と臓腑という考えを加えた理論で、治療を組み立てる方法があります。

今回は、陰実、陰虚、陽実、陽虚、それぞれの対策は専門的になり過ぎるので、ご自身の体質が陰性か陽性かを判断して、陰性の方、陽性の方、それぞれが食品を考える際、どのようなことを意識したらよいのかをまとめてみたいと思います。

陰性の方の特徴:
水太り、動作は緩慢、声が細い、心配性、甘いものや乳製品が好き、など

陰性の方の症状:
体がだるい、めまいがする、冷え性、低血圧、低体温、腎臓疾患、むくみ、貧血、胃腸障害、など

陽性の方の特徴:
筋肉質、活発、食べすぎ傾向、声が太く張りがある、など

陽性の方の症状:
体が火照る、肝臓障害、イライラする、皮膚が赤黒い、便秘傾向、など

上記の陰性、陽性の特徴や症状はピッタリと全てが当てはまるということではなく、どちらかの傾向があるといっただいたいで結構ですので、ご自身が陰性タイプか陽性タイプかをご判断いただけたらと思います。

次に、具体的な食材を陰性、陽性に分類してみたいと思います。

→食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

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カテゴリー: 食養

布団はかけません ~就寝時の気の流れ~

通常、鍼治療中は、患者さんの体を冷やさないように、タオルやブランケットなどを季節によって使い分けて、患者さんの体にかけています。

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ところが、ある患者さんは、治療中は体が熱くてしかたないので、タオルなどはかけないでほしいと仰ります。この患者さんは普段、自宅でも、春から秋にかけては、就寝時もタオルケットや布団はいっさいかけないそうです。就寝時の服装も、パジャマとかは嫌いで、Tシャツにパンツといった感じだそうです。

就寝時の気の流れこの患者さんは、元々の主訴(最も困っている症状)は、腹痛や下痢、ということですから、体が冷えていることはまず間違いないことなのだと思います。確かに、体に触れると、手足や腹部などが冷えていることはないのですが、ご本人が暑がるほど体に温かさが充実しているような印象もありません。

気の世界で考えると、気の種類には「衛気(えき)」があります。

この衛気は、昼間は体表近くで活動し、体温を保持し、皮膚の収縮と弛緩をし、外からの邪気に対する防衛的な役割をするとされます。

夜間には、体の内部に納まり五臓六腑を潤すとされます。そのため、夜になると体表から気が減り、人間は眠くなって寝てしまうとされます。

夜間に体表の気が減るということは、防衛機能が低下することを意味します。その体表の防衛機能低下を補うために布団などをかけて、体温を保持することになります。就寝時にふとんをかけるということには、そのような意味があるといえると思います。

おそらく、この患者さんの場合、長年に渡って、軽装で布団などをかけないで寝る習慣があって、そのような習慣が体調に影響があるのだと思います。患者さんご自身の生活習慣を省みることも、体治しには必要なことに思えます。

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カテゴリー: セルフケア

診療日




火・水以外の祝日は診療日となります。

診療時間
月・木・金:10時半〜18時半
(最終診療開始時間:17時)
土・日:10時半〜19時半
(最終診療開始時間:18時)

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