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冷え性で手が冷えると緊張した時に手が冷たいは、同じ現象なのか?

緊張時の手の冷え先日、ある患者さんが、最もお困りの症状が、冷え性であると仰っていました。

冷え性が強い方は、特に手足といった体の末端に冷えを強く感じるわけですが、東洋医学的に判断すると、それは、「上実下虚(じょうじつかきょ)」といい、体の上部に気が上がり、下半身に気が足りない状態をいいます。

「上実下虚」となると、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴りといった体の上部に症状が現れ、腰やお腹にも硬さがあり、圧されると痛みがあり、腰や手足は冷えるといったことが多いです。

普通は、このような体の上部に現れる症状を最もお困りの症状とされる患者さんが多く、いろいろとこちらが質問していく内に、冷え性であることが判明したりします。

この患者さんの場合ですが、「冷え性は万病の元」といわれることですので、冷え性を鍼治療で改善しようという心意気にこちらも気合が入る想いがありました。

ところが、話をうかがっていく内に、どうやら普段、冷え性で困っているということよりも、精神的に緊張した場面で、手足が冷たくなって、顔がのぼせてくる、といったことがご本人の深刻な悩みとなっていることがわかってきました。

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緊張時になぜ手足が冷たくなったり、顔がのぼせたりするのか

精神状態が緊張状態にあるとき、手足が冷え、顔がのぼせる、といったことは多くの方というより、ほとんどの方に経験があるのではないでしょうか。これは、交感神経と副交感神経からなる自律神経の交感神経の働きによって、手足つまり、体の末端の毛細血管が収縮し、末端の血液量が減少する反応です。

これは、一説によると、緊張状態というのは、例えば昔でいう狩りをするような場合、自分も傷を負う危険があり、もし傷を負った場合に、体の末端の血液量が少なければ出血が少なくて済むという、DNAに刻み込まれた防御反応の一つとされています。

また、緊張時に顔がのぼせる状態というのは、緊張時は何か次に起きたことに瞬時に反応し、判断しなくてはならないので、そのために脳に血液を集めて頭をフルに働かせられるようにする反応だと言われています。

人間の体は、全ての機能をまんべんなく働かせるというより、今集中して働かせなくてはならない機能に血液を集めて、その働きに専念させるという性質があります。

例えば、食事をしたら、胃、小腸、膵臓といった消化器系の臓器に血液は集まり、消化作業を優先させます。食べてから直ぐにお風呂に入るのはやめたほうがいい、といったことがあるかと思いますが、それは、食後の消化器系の臓器に集めた血液が、お風呂に入ることで、全身に巡ってしまい、消化作業に支障がでるためです。

緊張時の手足の冷え、顔ののぼせは正常な反応

緊張時の手の冷え 要するに、緊張時に手足が冷え、顔がのぼせる、というのは、正常な反応であるということです。ただ、その度合いというか、度が過ぎることになることが問題なのかもしれません。

確かに、緊張しすぎると普段できることができない、といったことはあるかと思いますが、緊張することが悪、とばかりは言えないと私は思えます。

なぜなら、自分の持っている能力を発揮するには緊張感が必要だと思うからです。また、緊張している、ということは、真剣である、という表れであると思います。一生懸命に本気で取り組んでいるから緊張するのであって、それに良い評価をする人も世の中にはいると思います。

緊張を和らげる対策として、緊張している自分を外から眺めるように客観的に見るようにするとか、必要以上に自分をよく見せないように、ありのままの自分を評価してもらうように考え方を変えるなど、いろいろとテクニックはあるのかもしれません。それは、ご本人が経験を積まれて体得していくものかと思います。

体質的な冷え性と緊張時の手足の冷えは別物

私が言いたかったことは、緊張時の手足の冷え、顔ののぼせ、といった現象は、いわゆる一般的な体質的な冷え性、顔がのぼせる、といった症状とは異なる現象であるということです。

体質的な冷え性、顔ののぼせというのは、精神状態がどうであれ、基本的に常に体が冷え、顔がのぼせる、といった状態であり、これは、血液循環、気の循環といった体内の流れが悪いことや女性の中高齢者にみられる年齢によるホルモンの分泌低下といったことが原因になっています。

従って、「緊張する場面になったら、自分は冷え性になってしまった。」というのは間違いです。

冷え性は体質的な症状であり、緊張時の手足の冷えは人間ならば誰でもある生理的(病的の反対)現象なので、それらを同じには考えるべきではないと思います。

鍼治療に何ができるか?

鍼治療では、「上実下虚」に対して、体の上部の硬さを緩め、下半身、特に腰部に力をつける、ということにより、冷え性や顔ののぼせを改善することは可能です。

ただし、特に冷え性というのは、体質的なものであり、昨日まで冷え性で今日から冷え性ではない、とは言いづらく、冷え性が改善、消失したことに気付くまでも時間がかかると言えます。

患者さんの中には、「今までは特に冬場に手足の冷えを強く感じていたが、今年の冬はほとんど感じなくなりました!」といった例がありますが、このように、冬のシーズンを越してみないと冷え性が改善したかどうか、自覚しにくい、といったことがあります。

冷え性は白黒と決め付けるというより、グレーゾーンがあり、徐々に改善したり、冷えを強く感じたりといったことを繰り返しながら、ある一定のスパンで、改善したかどうか判断できるものです。

緊張時にも「上実下虚」の状態が強まることで、手足が冷え、顔がのぼせる、といった状態になると考えることもできますが、緊張時の手足の冷え、顔ののぼせは、異常ではなく、ノーマルな反応ですので、鍼治療で解決するということは考えにくいです。

確かに、普段の冷え性を鍼治療によって改善できれば、緊張時の手足の冷えが以前ほどの冷えではなくなる、といったことは起こりえることかもしれませんが、鍼治療を続けていけば、緊張時に、「全く手足が冷たくならないし、顔ものぼせない、普段通りに人前でも話ができるようになって、最高の気分です!」ということにはならないと私は思います。

体質的な冷え性、顔ののぼせを改善するためならば、鍼治療は有効でありますが、緊張時の手足の冷え、顔ののぼせ、それによる問題を解決するのに鍼治療が有効かどうかは断言できないと私は思います。

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カテゴリー: 冷え性・低体温

腰に負担がかかりにくいイスの座り方とは

腰痛でお悩みの方の多くは、最もつらいのはイスに座りっぱなしの時間が長い時、と仰います。

今回のコラムでは、なぜ座る姿勢がつらく、座り方はどうしたら良いのかについて考えてみたいと思います。

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腰椎とその周りの構造

背骨は椎骨(ついこつ)と呼ばれる骨が、首は7個、胸は12個、腰は5個つながっています。腰の骨のことを腰椎(ようつい)と呼びます。

脊柱の構造


この椎骨と椎骨の間には椎間板(ついかんばん)と呼ばれる繊維質のクッションがあります。この椎間板が様々な背骨の動きを動きやすくし、また背骨にかかる負担を和らげたりという働きがあります。

椎体の構造


一般的にいわれているのは、この椎間板が負担に耐え切れなくなり、繊維質が破れ、骨化したものが周りの神経に触れ、神経痛を引き起こすのが椎間板ヘルニア、となります。

一昔前の説としては、骨化した椎間板は元に戻ることはない、といわれていましたが、現在では、骨化した椎間板は食細胞という細胞が骨化した椎間板を食べてくれて修復されるという説があります。

いずれにしても、椎間板は腰痛を軽減、完治、そして予防といった観点でも、大切な役割があり、無駄な負担をできるだけかけないようにしたいものです。

椎間板にかかる負担

この椎間板にかかる負担というのは、立っている時よりも座っている姿勢の時のほうが負担が大きいとされます。

立っている時に椎間板にかかる負担を100とした場合、イスに座っている時は座り方により差があるようですが、一般的には、負担は140~200ぐらいになるそうです。

椎間板にかかる負担

腰部に負担がかかりにくい座り方とは

腰痛の患者さんの多くも、立ったり動き回っていたりするほうが、イスに座りっぱなしよりも腰は楽だと仰います。イスに座ることは、一見、楽に思えますが、椎間板をはじめ、特に腰部には負担がかかるようです。

そこで、できるだけ、腰部に負担がかかりにくいイスの座り方をご紹介いたします。

理想としては、下の図①のようにイスには深く座り、太ももの裏でイスの座面をとらえ、感覚としては、太ももで座ってあげられると、体重が骨盤に乗りづらくなり、腰部に負担がかかりにくくなります。

腰に負担がかかりにくいイスの座り方とは図①と図②


上の図②のように、イスに浅く座りますと、骨盤でイスの座面をとらえるような座り方となります。図②の赤線は図①の赤線と比べて、かなり短くなり、負担は分散されずに骨盤にかかります。

図②の状態から徐々に疲れてくると下の図③のように腰が落ちてくることになり、最も腰に負担がかかってしまう座り方となります。

腰に負担がかかりにくいイスの座り方とは図③と図④


また、上の図④のように、イスが低すぎると、太ももが座面から離れてしまい、太ももでイスの座面としっかりととらえることができずに、骨盤に負担がかかりやすくなります。

イスの高さを調節して、太ももの裏がしっかりと座面をとらえられるようにしてください。

また、図④のような小さな座面のイスは骨盤に負担がかかりやすく、おしりと太ももがしっかり座面に乗るイスを選ぶべきです。

それでも、長時間イスに座っていたり、パソコンなどの作業に集中してしまうと、座り方に意識がいかず、太ももで座面をとらえられず、無意識に腰部が落ちて骨盤に体重がかかってしまう図③のような姿勢になってしまうと思いますが、気がついたときに、太ももで座面をとらえることを実践していただけると良いかと思います。

長時間座っていなければならない時には、上記を実践するかしないかは大きな差になると思います。

もちろん、座りっぱなしよりも、時より立ったり、動いたりすることができたほうが腰部にとっては良いことです。最も良くないのは、腰を落として骨盤に体重が乗った状態が長く続き、それによって、骨盤や腰部を支える筋肉が凝り固まることです。

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歯の種類と適した食べ物

歯には種類があり、その種類によって役割があります。そのことがわかると、適した食べ物の割合というものがわかる、という説があります。

人間の歯には、大きく分けて3種類があります。永久歯の場合、上下で32本あり、以下のような種類と本数になります。

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切歯…8本。食べ物を噛み切る役割。
犬歯…4本。肉などを切り裂く役割。
臼歯…20本。食べ物をすり潰す役割。主に穀類や野菜のための歯。

歯の種類


切歯は食べ物を噛み切るためとすると、これは様々な食べ物を食べる時に使うので、ここでは除外して考えてみます。

犬歯と臼歯の切歯を抜いた本数である24本に対する、それぞれの割合は以下のようになります。

犬歯…4÷24×100=16.6%
臼歯…20÷24×100=83.3%

犬歯は肉用とし、臼歯は穀類や野菜用と考えると、上記の割合から言うと、人間にとって、食事全体に対する肉の摂取量は16.6%が適量であり、臼歯は83.3%が適量となります。

魚はどこに分類されるのか、といった疑問もありますが、肉に近いかと思えます。

ここで1つ言えそうなことは、人間にとって、穀類や野菜をすり潰す役割である臼歯が8割以上を占めるとなると、穀類や野菜が人間にとって適した食材ではないか、と歯の種類からも言えそうだということです。

そう考えると、普段の食事の内容も穀類や野菜が8割、肉や魚が2割とするのが、適していそうですが、現代人は割合が逆転していて、肉類の摂取量が多いように思えます。

ちなみに、元々肉食動物の犬の歯はどうなるでしょう。

犬の場合は合計42本で、歯の構成は基本的には以下のようになるようです。

切歯…12本
犬歯…4本
臼歯…26本

人間の割合とあまり変わらないように思えますが、犬の場合、臼歯は前臼歯(16本)、後臼歯(10本)と分かれており、前臼歯は形がかなり尖っていて犬歯に近い形状で、肉用の歯と言えるようです。

犬の歯の種類と役割
http://onewheel.webcrow.jp/article/tooth07_02.htm

そうなると、犬の場合の肉用と穀類・野菜用と分けると割合は以下のようになるようです。

肉用…犬歯(4本)+前臼歯(16本)÷30×100=66.6%
穀類・野菜用…後臼歯(10本)÷30×100=33.3%

そう考えると、犬の場合は人間とは逆に近い割合となり、肉を食するのに適していると言えるかと思います。

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カテゴリー: 食養

疲れがとれないあなたへ ~「寝るときは空腹」のススメ~

「朝、目覚めても体がスッキリしない」
「寝ているはずなのに、疲れがとれない」
「眠りが浅く、夢を多くみる」
「胃もたれがある」
「便通が毎日ない、または下痢、軟便」

こんな症状が複数ある方にお尋ねします。

「何時に夕食をとっていますか?」

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「日によって異なる。」というのが普通かと思いますが、だいたいで結構です。

試していただきたいのは、寝る時間の5時間前には夕食を食べ終わる、ということです。

5時間というのは、5時間あれば食べたものが完全に消化され、消化作業が終了していると考えられるからです。これにも個人差はあると思いますので、3時間で消化を終えられる方もいれば、5時間以上かかる方もいらっしゃるかと思います。大切なのは、消化しきった状態で就寝する、ということです。

睡眠時間というのは、本来、体の疲れをとり、ダメージを修復する時間です。朝にはダメージから回復し、エネルギーで満たされた状態で1日をスタートさせることが、充実した1日を送るためには大切なことに思えます。

ところが、夕食の時間が遅く、まだ消化作業が終わっていない内に、就寝するとどうなるでしょうか?体は消化作業を優先させるはずですから、消化作業を終了してから、本来の寝ている間に行なわれるダメージの修復を行なうのではないでしょうか。

疲れがとれない例えば、睡眠時間が平均6時間の方がいたとして、夕食が遅く、寝始める時にまだ消化作業が終わらず、消化作業に2時間かかったとしたら、体のダメージ修復に充てられる時間は残りの4時間のみとなってしまいます。

こうなると、消化作業が終わらないまま寝た場合、体はダメージから回復しきらず、起床時に「疲れがとれない…」となっても不思議ではありません。

「お腹が空いていては寝れない。」と仰る方もいらっしゃるかと思いますが、これは習慣だと思うので、慣れが必要かと思います。

食べ方や食べる時間、睡眠時間、寝る時間、起きる時間、といったことは個人差があり、全ての人がこうすべきだ、という言い方はできないと思います。

それでも、起床時に疲れがとれていない、と感じる方は上記のことを参考に、試されることをお奨めいたします。

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カテゴリー: 食養

「自分の鍼治療を説明させてください」
 第3回 ~西洋医学、解剖学的な説明。神経の分布。~

今回も、前回から引き続きまして、「自分の鍼治療を説明させてください」シリーズの第3回として、自分の鍼治療を西洋医学の観点から説明させていただけたらと思います。

「第1回 ~鍼灸治療のやり方は様々で、多くの流派がある~」

「第2回 ~東洋医学的な説明。人体は全体で一つ。六臓六腑と兪穴~」

西洋医学は主に、解剖学、生理学、病理学といった分野で構成されていて、解剖学は人体の構造について、生理学とは病気ではない正常な状態の人体の働きについて、病理学とは生理ではない病的な状態について、となります。

今回は、解剖学から自分の鍼治療を説明させていただけたらと思います。

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解剖学における神経

解剖学とは、人体の構造についてとなりますが、神経の流れが自分の鍼治療と深く関係していると考えられています。

神経は体内を行き渡り、脳から組織、組織から脳への信号の通り道ということになります。

手の指先で何か触れたら、その感触が電気信号となり、神経の中を通り、脳にその信号が達し、脳で「手に何か触れた」と判断します。

脳から脊椎の中を通って、分岐して全身に神経は走行し、図としては以下のようになります。

脊髄神経の走行


この神経は脊柱から左右に31対が出ており、臓器や組織につながります。

自律神経の分布


兪穴(ゆけつ)と神経の走行

前回のコラム第2回の中で、自分の鍼治療は、臓腑を癒す「兪穴(ゆけつ)」と呼ばれるツボの治療することで、六臓六腑のバランスを整え、それが患者さんご自身が元々持ち備えている治癒力を充分に発揮できる体内環境を作り出すことになる、ということをお話しさせていただきました。

この「兪穴」は以下の図のように位置しています。

背部兪穴


この兪穴と神経の走行に関連があるとされ、これを説明するには、「ヘッド氏帯」と呼ばれる、ある臓器に疾患がある場合、皮膚のある領域に異常が起きる、という理論を用いることができるかと思います。

「ヘッド氏帯」と鍼治療

「ヘッド氏帯」は、内臓と皮膚には回路があり、神経を通して、やり取りをしていて、内臓に異常があれば、皮膚にも異常が現れるということです。また、その逆に皮膚を刺激すれば、内臓に刺激が伝わるということになります。

これを鍼治療に当てはめて考えると、鍼は皮膚に刺激を与えるものであり、その刺激が内臓機能を整えることにつながっていると考えられています。

例えば、胃に症状がある場合、胃兪と呼ばれるツボは第12胸椎付近にあるとされますが、その第12胸椎の皮膚上に何らかの異常が現れるということになります。

その異常というのは、硬さ、張り、盛り上がり、凹みなど触れて見つけるものや、皮膚の色の異常などのように見てわかるものもあります。

そのような異常をツボとして、鍼をしていくわけですが、的確にツボをとらえ、適度な刺激を与えることで、例えば、第12胸椎付近の異常をツボとして鍼をすれば、その刺激は胃に届き、胃の機能が整う、ということになります。

まとめますと…

馴染みのない言葉も出てきて、わかりにくいかと思いますが、以下のようにまとめられるかと思います。

・神経は脳からスタートし、背骨や骨盤の中を通り、背骨や骨盤の中央から左右に枝分かれし、神経は臓器や組織につながっている。

・臓器と皮膚は連動していて、臓器に異常があれば、皮膚上にも異常が現れるという「ヘッド氏帯」と呼ばれる理論がある。

・鍼治療では、皮膚上に現れた異常をツボとして、そのツボに鍼をする。それにより、鍼の刺激が内臓に届き、その内臓を癒し、内臓機能を整えると考えられている。

今回、私が最も言いたかったことは、鍼治療は長い歴史の中で形作られ、独自の見解を持っていますが、上記のように、科学をベースとした西洋医学の分野である解剖学の視点からも、鍼治療がなぜ効果があるのか、という説明ができる、ということです。

もちろん、物事は科学で全てが説明できるものではないのと同様に、鍼治療を科学できれいに説明できないこともありますが、一つの見方として、今回のような説明もできるのではないか、という試みでした。

私個人としては、鍼治療の科学で説明できない部分に魅力を感じ、可能性を追求していきたいという想いがあります。

3回に渡り、自分の鍼治療を説明するにはどうしたら良いかを考えながら、記事を書かせていただきました。今後もいろいろな観点から鍼治療について説明できることがあれば、記事にさせていただけたらと思っています。

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カテゴリー: 鍼治療の説明

「自分の鍼治療を説明させてください」
 第2回~東洋医学的な説明。人体は全体で一つ。六臓六腑と兪穴~

第1回 ~鍼灸治療のやり方は様々で、多くの流派がある~」 に引き続きまして、第2回として、自分の鍼治療を東洋医学の観点から説明させていただけたらと思います。

第1回の最後に、鍼灸治療は様々な技術、考え方がありますが、東洋医学の考え方が流派を問わず、共通しているのではないか、ということでしたので、その続きとして、まとめてみたいと思います。

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鍼灸師にとって共通の考え方である東洋医学の考え方

それでは、鍼灸師にとって共通の考え方である東洋医学の考え方とはどのような考え方なのでしょうか。

東洋医学の中にも様々な理論がありますが、代表的なものを挙げるならば、「人体は全体で一つである」ということに思えます。

西洋医学では、循環器内科、消化器内科、神経内科、呼吸器内科、心療内科、腎臓内科、心臓内科、口腔内科など、内科に限っても、これだけ分割します。

私の理解では、例えば、心臓の不調は腎臓の機能低下が原因とみなすので、心臓内科と腎臓内科の医師が連携して治療を行なう、といったことは西洋医学の病院では起こらないと思います。西洋医学では、心臓の症状に対して心臓内科が担当し、腎臓の症状に対しては腎臓内科が担当する、といったことが通常だと思います。

西洋医学のベースは科学です。科学は細分化して考えます。人体を細分化していくと、たどり着くのは細胞、遺伝子といった世界なのだと思います。ミクロの世界ですね。

東洋医学では、人体の基本的な構成要素として、気、熱、水、血液が六臓六腑において活動することによって、正常に生命活動が営まれるとされ、気、熱、水、血液の働きや流れが阻害され、六臓六腑のバランスが崩れることで、体調の不調が現れ病となるとされます。

この六臓六腑の「臓」とは中身のつまった臓器のことで、肝、心、脾、肺、腎となり、「腑」とは袋状や管状の臓器のことで、胆、小腸、胃、大腸、膀胱となります。これに心包(しんぽう)と三焦(さんしょう)を加えたものが六臓六腑となります。心包と三焦は東洋医学特有の臓腑となりますが、心包は心を守る働き、三焦は水を巡らせる働きがあります。

また、東洋医学でいう例えば、「肝」は西洋医学の「肝臓」とイコールか?と問われれば、イコールではありません。「肝臓」といえば臓器そのものを指すと思いますが、東洋医学の「肝」とは、臓器だけでなく、肝の働き、また肝には感情や精神にも働きかける機能があるとされ、単に臓器だけを指すものではなく、「肝」にまつわる機能全体を指すとされます。

下図が六臓六腑を表しています。

六臓六腑の表


この六臓六腑の中の五臓五腑それぞれが常に関係性を保っているという考え方が下の図の「五行の相生(そうせい)と相克(そうこく)」と呼ばれる考え方となります。

五行関係図

「相生(そうせい)」とは、「生み出す関係」であり、これはわかりやすいかと思います。

「相克(そうこく)」のほうが比較的わかりにくいのですが、「相克」の「克」とは「勝つ」の意味であり、それぞれの臓腑が勝ったり負けたりして権勢し合っているような関係といえます。

「相生」ばかりだと、どんどん全体が増えてしまっていくようですが、「相克」の関係性があるために、どんどん増えてしまうのを抑制しているともいえるようです。

このように、東洋医学では人体はそれぞれのパーツとパーツが単独で機能しているということではなく、「臓腑」の考え方に代表されるように、それぞれが連動し関係性を保ちながら機能しているとされます。

弱った臓腑が元気を取り戻し全体のバランスが整えば、その患者さんの本来持ち合わせる治癒力が充分に発揮され、病が消失していくことになります。

病があったり、体調が優れない方は、バランスを失った身体が本来持つ治癒力を発揮できない状態にあるといえます。従って、病は患者さんの持つ治癒力が治すのであって、鍼灸治療は治癒力が充分発揮できる体内の環境を作ることが目的となるといえます。

このような考え方は、流派を問わず、鍼灸治療の根底にあると私は思います。

私の流派が重視していること

私の流派においても、重視していることは、上記の「人体は全体で一つである」の考え方に基づき、どの臓腑が機能低下しているかを見極め、その臓腑を癒すことで、全体のバランスを整えることだと思います。

そこで、私の流派では、背中、腰、骨盤といった個所に存在する「兪穴(ゆけつ)」が臓腑を直接癒すと考え、兪穴の治療を重視いたします。

兪穴は下の図のように位置します。

背部兪穴


上の図のように、臓腑に深く関係している兪穴は「臓腑名」+「兪」と表され、「兪穴」の「兪」という漢字は、「癒」の原型といわれ、文字通り、「兪穴」は「その臓腑を癒すツボ」となります。心包兪はありませんが、心包の兪穴は厥陰兪(けついんゆ)となります。

また、「兪穴」はその臓器が位置する高さに一致していることが多く、例えば、「心兪」は心臓の位置の真裏に近い所に位置しますが、「兪穴」の位置は臓器の位置に一致させたというより、長い鍼灸の歴史の中で、経験上どの位置がどの臓腑を癒し、最も効果があるか、といったことの積み重ねによって、「兪穴」の位置が特定されていったのだと思います。

他の流派によっては、この「臓腑」を癒すのに、「兪穴」を使うのではなく、手の肘~手首、足の膝~足首などに位置するツボを使う方法があります。手や足にはその臓腑につながる経絡というツボの並びがあり、その経絡を使って臓腑のバランスを取ろうとする手法があります。

私の流派では、手や足のツボを使うことはいわば遠隔操作であり、「兪穴」は、より直接的に臓腑に働きかけると考えることから、「兪穴」を積極的に使っていくという治療方法に行き着いたのではと私は思っています。

まとめますと…

長くなりましたが、まとめますと以下のようになるかと思います。

鍼治療の説明 まとめ


次回の第3回は、この「兪穴」は西洋医学的にも説明ができる側面がありますので、そのような説明ができたらと思います。
「自分の鍼治療を説明させてください」
 第3回 ~西洋医学、解剖学的な説明。神経の分布。~


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カテゴリー: 鍼治療の説明

「自分の鍼治療を説明させてください」
 第1回 ~鍼灸治療のやり方は様々で、多くの流派がある~

日本の国民の鍼灸治療を受けたことがある人の割合は7%程度と聞きます。残念ながら、現代における鍼治療はそれだけ一般的ではありません。一般的ではないことを説明するのは難しいことです。

それでも、患者さんに納得していただいて治療に取り組んでいただくには、鍼治療についてご理解していただけるよう、説明する努力が必要であると考えています。

今回は以下の3つに沿って、説明できたらと思いました。

鍼治療の説明

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鍼灸治療のやり方は様々で、多くの流派がある

「えっ、鍼灸に流派なんてあるんですか?」

と患者さんに言われることがあります。

昔から続く流派のほうが珍しくなってきている印象ですが、現在も多くの流派が存在し、戦後に組織としてできた比較的新しい流派のほうが鍼灸の世界としては一般的に思えます。

鍼灸師になるには、鍼灸学校を3年間かけて卒業し、国家試験に合格しなければなりません。鍼灸学校でも実技は習いますが、残念なことに鍼灸学校で学んだ実技が卒業後にプロとして通用するかといわれれば、それは難しいこととなっています。多くの鍼灸師は鍼灸学校を卒業してから、本格的な修行が始まるといえるのではないでしょうか。

私の場合も、鍼灸学校を卒業してから、修行の道が始まったわけですが、今思えば、最初の時期は右も左もわからないながら激流に飲み込まれ、自分が気がつかないまま本物の道からは遠く逸れていってしまったり、大変な時期もありました。

それでも、最後に一生をかけてこの先生の鍼を目指そうと思える師に出会えたことで、奇跡的に救われ、今の自分があると思っています。

患者さんから、

「鍼って打っちゃいけない所ってあるんですか?」

と、聞かれることがあります。

その答えとしては、常識的なところであれば、鍼をしてはいけないところはない、とされます。

常識的というのは、例えば、眼球に鍼を刺す、といったことは非常識、ということで、頭、顔、首、肩、腕、背中、腰、骨盤、足といったように全身に渡って、どこを鍼してはいけない、ということはありません。

上記のように、常識的なところなら、どこに鍼や灸をしても良いとなれば、極端には、頭の先から足の先まで全身をまんべんなく鍼や灸をするということでも良いのかもしれません。

でも、それだけ鍼や灸をする必要は無く、どこを重視するのか、何を優先するのか、といったことが鍼灸の長い歴史の中で、無駄なことが削ぎ落とされ、残ってきたことがあるのだと思います。

その何を重視するのか、が流派によって異なり、それがそれぞれの流派の治療の特徴となっているといえると思います。

鍼治療の説明 木火土金水流派によって、脈を整えることを重視する、お腹の硬さを取り去ることを重視する、腰部や骨盤を整えることを重視するなど、様々です。また、実際に鍼や灸をする場所も、肘から手先、膝から足先を重視するやり方や、お腹や背中、腰を主に治療するなど、それも様々です。

どれが正解か、ということは誰にも答えられないことなのかもしれませんが、山登りに例えるなら、患者さんに良くなって元気になってもらいたい、ということはどの流派の鍼灸師にとっても共通の山頂であり、鍼灸師はそれぞれの技術や考え方によって、それぞれの山登りのルートで山頂を目指すといったことに私は思います。

鍼灸師によっては、直線的に山頂を目指すルートを選ぶかもしれませんし、迂回しながらゆっくり山頂を目指したりとするのかもしれません。

ただし、山頂を目指すにあたって、鍼灸師には共通の考え方のようなものがあるように思えます。それは、東洋哲学をベースとした東洋医学の考え方です。その東洋医学の解釈などはそれぞれの流派によって差異はあるかとは思いますが、基本的なとらえ方としては、共通しているといえるのではないでしょうか。

次回は、第2回として、東洋医学の共通的な考え方と私の流派の鍼についての説明ができたらと思っています。
「自分の鍼治療を説明させてください」
 第2回 ~東洋医学的な説明。人体は全体で一つ。六臓六腑と兪穴~


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カテゴリー: 鍼治療の説明

健康保険を利用して鍼灸治療は受けられるのか?

健康保険を利用して鍼灸治療は受けられるのか最近、数名の患者さんから健康保険を利用して鍼灸治療が受けれるかどうか、をお問合せいただきました。

鍼灸治療では、健康保険を利用することができます。

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患者さんの利点としては、1回の施術につき、は1,057円(平成28年2月現在)を健康保険組合が負担してくれるので、通常の5千円の治療費の場合、患者さんのご負担額は3,943円(平成28年2月現在)となることです。ただし、患者さんのほうで、書類など数点用意していただくことなどがございますので、最初だけお手数をおかけするかと思います。書類が揃い、健康保険組合のほうで受理されれば、書類は毎月一度、鍼灸師のほうで作成しますので、患者さんのほうではほとんど手間はかかりません。

制度として、鍼灸治療の健康保険の利用は、一般の病院等での健康保険の利用と異なる点が以下のようにございますので、それを踏まえた上で、ご利用いただけたらと思います。

一般の病院等での健康保険と異なる点

・ 医師による同意書が必要となります。医師による鍼灸治療を受けても良い、という同意が必要となり、医師に同意書を書いてもらう必要があります。同意書の作成の費用は100円~3千円程度と病院によって異なるようです。

・ 3ヶ月間、鍼灸治療を受診されない場合、再度、医師の同意書が必要となります。

・ 健康保険を利用する場合、1回の施術につき保険組合が支払う金額は1,057円(平成28年2月現在)となり、5千円の治療費の場合、患者さんのご負担額は3,943円(平成28年2月現在)となります。

・ 月に一度、私のほうで、保険請求のための書類を作成し、患者さんに手渡しますので、それをご自宅に持ち帰り、所定の個所に患者さんが捺印をし、患者さんご自身で郵送していただきます。宛先を記した封筒もこちらで用意いたします。

・ 書類が健康保険組合で受理されると、患者さんが指定した患者さんの銀行口座に1ヶ月分の健康保険組合が支払う分が振り込まれます。受理されてから振り込まれるまでに約3ヶ月かかります。

健康保険を利用する手続きの手順

1. 患者さんご自身が医師に同意書の作成を依頼していただきます。

2. 医師の同意書、保険証のコピー1部、患者さんが指定される銀行口座情報の3点を鍼灸師にお渡しください。同意書の用紙と銀行口座情報の用紙はこちらで用意いたします。

3. 月のはじめに、前月の治療分の健康保険組合に送る書類を私のほうで作成し、書類一式を患者さんにお渡しいたしますので、所定の個所に患者さんの捺印をされ、健康保険組合宛に郵送してください。

4. 健康保険組合が書類を受理してから約3ヶ月後に、患者さんが指定された銀行口座に健康保険が負担する額が振り込まれます。

以上が大まかなご案内となります。細かなことは上記に関してもありますが、ウェブ上では誤解を招くこともあるかと思いますので、実際に健康保険を利用して鍼灸治療を受けてみたいとご希望される方、ご相談等は、下のお問合せページからお問合せいただけたらと思います。
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カテゴリー: 鍼治療の説明

冷えを訴える女性たちⅢ ~体を温める力を高める~

前回のコラム「冷えを訴える女性たちⅡ ~体を冷やすことを止める~」に引き続き、「体を温める力を高める」にはどうしたらよいか、についてまとめてみたいと思います。

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冷え性の根本原因は自律神経の乱れ

本来ならば、寒さを感じれば、体が本人の意識とは関係なく、体が冷えないように様々な調節を自動的に行ってくれるように人間の体はできています。

ところが、現代人の多くは、この自動的に行ってくれる機能が低下していることで、様々な健康上の問題を抱えています。

この自動的に行ってくれる機能を司るのが自律神経です。

自律神経がうまく機能していない状態が「自律神経失調症」といわれます。体の冷えは、自律神経失調症の症状の一つといわれています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類の神経があり、この2種類の神経がバランスを保ちながら、体の様々な調節をしています。

人は日々、様々な刺激やストレスに対応しています。体の外からの刺激としては、天候の変化のようにわかりやすいものから、心的なストレスといったものにも対応しなければなりません。その際、本人は意識しなくても自動的に、自律神経が働き、様々な調節をしてバランスを取ってくれています。

交感神経とは緊張状態時に働き、副交感神経はリラックス状態時に働きます。自律神経は、緊張とリラックスという信号によって機能しているようです。

ところが、現代人のように、心身共にストレスを受け、強い緊張状態が長期間続くと、交感神経ばかりが働き、自律神経のバランスが失われ、様々な症状が現れます。

体の冷えに関しては、交感神経が強く働きすぎると血管が収縮した状態が続き、その結果、血行が悪くなる、ということが考えられます。

自律神経を整えるには

上記のように、現代人の多くは、交感神経が働き過ぎということがいえるので、リラックスする状態を意図的に増やすことが大事に思えますが、理想的には、適度な緊張とリラックスが心身を刺激するのが、自律神経を整えるには最適に思えます。

その方法について、以下にいくつかまとめてみたいと思います。

入浴
お風呂に入ると、ほとんどの方はリラックスできるのではないでしょうか。

体が温まれれば、血管が拡張し、血行が高まります。これは、副交感神経が盛んに働き、緊張状態からリラックス状態に戻し、心身ともにリセットされる効果があると思います。

熱いお風呂に短時間入るよりも、ややぬるめのお風呂に30分程度、入浴されるほうがリラックス効果が高いとされます。

温冷浴
これは、お風呂で、温水と冷水を交互に浴びるという、修行に近いものがあるように思えますが、これにより、交感神経と副交感神経が交互に刺激され、自律神経を整える作用があるようです。

また、これは皮膚を鍛え、皮膚の毛細血管が拡張される効果があり、血流量が増えるという効果もあるようです。

ただし、これはできる人とできない人がいるかと思いますし、これから始めるならば、夏場から徐々に始めるほうがいいと思います。

私自身は初めて10年近くになりますが、未だに冷水を浴びるのは声が出ちゃうほどキツいものがあります。始めた当初に気が付いたことは、確かに皮膚に厚みを感じるようになったことです。

温冷浴(温冷交代浴)
http://hontonano.jp/hienai/0704bath05.html

自然から離れない
少々、乱暴な方法かもしれませんが、自律神経失調症の方を一定の期間、人里離れた山の中で生活してもらえば、様々な症状が改善されるという説もあるようです。

自然界は昼と夜、潮の満ち引き、暑さ寒さのようなプラスとマイナス、陰と陽といったバランスを絶妙にとりながら存在しています。この大いなる力と人間が全く無関係とは思えず、人間も自然界の一部といえるのではないでしょうか。

運動
これは、自律神経と直接関係するものではないかもしれませんが、冷え性の改善には必要なことに思えます。

女性に比べ、男性に冷え症が少ないのは、男性のほうが筋肉量が多いから、という説があります。

筋肉には血液を循環させるポンプの作用があるため、筋肉が多ければ、血液の巡りが盛んになり、体が冷えにくくなるということは考えられます。

人間の筋肉量の6割は下半身といわれています。この下半身の筋肉は、血液を循環させるポンプとしての働きもあり、心臓を助ける効果もあります。

「老化は足腰から」ともいわれますが、ウォーキングのような無理のない運動は、血行を高め、冷えにくい体作りに適した運動に思えます。

鍼治療は自律神経にどのような作用があるか

鍼治療において、患者さんの体にとって、鍼とは金属の異物であり、そうした異物が体内に入ってくることで、体は異物に負けないように反応します。その際に交感神経が働いて、ある種の緊張状態になります。

それに反して、鍼を受けると体が緩んできて血行が良くなり、それがリラックスできる状態につながる現象があります。患者さんの中には治療中に完全に熟睡してしまう方や熟睡までいかないまでもウトウトと寝ているような起きているな状態の方は多くいらっしゃいます。このように、治療中からリラックス状態、つまり副交感神経が優位に働く状態にもなるのです。

従って、鍼治療には、交感神経と副交感神経が交互に反応するような現象があり、これが結果として、自律神経を整えていく効果となっているといえると思います。

他にも自律神経の分布がツボとの一致しているといったこともあり、詳細は以下のリンク先をご覧下さい。

鍼灸院 鍼神尾
鍼はなぜ効くのか

http://harikanwo.com/chiryou_naze.html

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カテゴリー: 冷え性・低体温

冷えを訴える女性たちⅡ ~体を冷やすことを止める~

前回のコラム(冷えを訴える女性たちⅠ ~陰陽からみる女性の性質~)では、体の冷え対策として、

①体を冷やすことを止める。
②体を温める力を高める。

を挙げました。

今回のコラムでは、冷え対策として、「体を冷やすことを止めてみる」についてです。

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お腹を温める

正確には腸を温めるということになります。人の免疫力のおよそ7割は腸に集中します。平均体温が1℃低下すると、免疫力も3割以上も低下するといわれ、免疫力は体温が下がれば下がるほど低下するとされます。お腹を冷やすような服装は言うまでもありませんが、腹巻などは理にかなっているのではないでしょうか。

大椎を冷やさない

大椎の位置大椎(だいつい)は第7頚椎と第1胸椎の間にあるツボです。頭を下に下げた時に、最も突出した背骨の付近です。この大椎から風邪をもたらす邪気が入ってくると東洋医学では言われています。冬場にのどをよく痛めてしまう方は、この大椎をマフラーなどで冷やさないようにすることをおすすめします。風邪の初期にのどが痛いと思った時は、この大椎に使い捨てカイロを貼って温めると、のどの痛みがとれることがあります。

夏場の食材は控える

主に野菜のことになりますが、野菜には旬のものがあります。その時期に収穫されたものが、その時に食するのに適しているということだと思います。

夏野菜の代表であるナスやキュウリ、南国のフルーツ、赤道直下で収穫されたコーヒーなどは、真夏で体温が上がっている体を冷やす効果がありますが、夏場の食材を日本の冬場に食せば、体は余計に冷えます。スーパーでは、冬場でも南国産やハウス栽培などの野菜や果物をよく見かけます。外食でも季節感がない料理が多いのではないでしょうか。

体を最も冷やす食材といえるのが、白砂糖といえるかと思います。白砂糖はさとうきびから精製されますが、さとうきびは南国産です。黒砂糖は、糖分だけでなくビタミンやミネラルが含まれていてバランスが白砂糖よりもはるかに良いのではないでしょうか。また、てんさい糖はてんさい(砂糖大根)の根のしぼり汁を煮詰めたもので、体を温める作用があるようです。てんさいは寒い地方で収穫されるようです。

砂糖はからだを冷やすと思ってた
体を温める砂糖「てんさい糖」の話

http://homepage2.nifty.com/chienoseikatu/n3.htm

次回のコラムでは、冷え対策として、冷えを訴える女性たちⅢ ~体を温める力を高める~ と題してまとめてみたいと思います。

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カテゴリー: 冷え性・低体温

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