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投稿日:2015年05月23日
低体温って悪いこと? ~免疫力低下につながる原因~

低体温であることが、特にがんや精神疾患といった慢性病の一つの要因であるといわれています。がんや精神疾患の患者さんのほとんどは、体温が35度台や34度台であるといわれています。それは、低体温であるということは、免疫力が低下しているということがいえると思います。体温が1度下がると、免疫力は30%以上が低下するといわれています。この50年でがんや精神疾患の患者さんが激増しているのも、50年前と現在の平均体温の差に関連があるといえるのかもしれません。
がんの場合、40度近くの高熱を発した患者さんのがんが消えたという話はよくあるようで、がん細胞は熱に弱い性質があるのだと思います。
また、がんを発症していない一般の方でも、毎日のようにがん細胞は生まれ、消えていく、といったことが体内では繰り返し起こっており、それでも発症しないのは、免疫細胞ががん細胞に対処して、うまくバランスをとっているおかげであるといえます。
うつ病のような精神疾患の場合は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが足りない状態が原因の一つであるといわれています。このセロトニンは細胞内のミトコンドリアが正常に活動していることで生産されます。
ミトコンドリアにとって最も居心地の悪い体の状態は、睡眠不足と低体温といわれています。ミトコンドリアは体温が低いと活性を失ってしまい、体温が37度前後で最も活発に働きます。体温が低ければ、ミトコンドリアが活性化せず、セロトニンは生成されず、セロトニン不足となり、うつ病の原因となりえるようです。
以上は、がんや精神疾患についてですが、体温を高めることで免疫力を上げることは、健康を維持するにあたって必要なことといえます。当院を訪れる患者さんには、ご自身が冷え性であると感じているかどうかを必ずお聞きしますが、8割~9割の患者さんは冷え性の自覚があります。
では、実際に体温を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?
次回のコラムにまとめてみたいと思います。
⇒ 体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~
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がんの場合、40度近くの高熱を発した患者さんのがんが消えたという話はよくあるようで、がん細胞は熱に弱い性質があるのだと思います。
また、がんを発症していない一般の方でも、毎日のようにがん細胞は生まれ、消えていく、といったことが体内では繰り返し起こっており、それでも発症しないのは、免疫細胞ががん細胞に対処して、うまくバランスをとっているおかげであるといえます。
うつ病のような精神疾患の場合は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが足りない状態が原因の一つであるといわれています。このセロトニンは細胞内のミトコンドリアが正常に活動していることで生産されます。
ミトコンドリアにとって最も居心地の悪い体の状態は、睡眠不足と低体温といわれています。ミトコンドリアは体温が低いと活性を失ってしまい、体温が37度前後で最も活発に働きます。体温が低ければ、ミトコンドリアが活性化せず、セロトニンは生成されず、セロトニン不足となり、うつ病の原因となりえるようです。
以上は、がんや精神疾患についてですが、体温を高めることで免疫力を上げることは、健康を維持するにあたって必要なことといえます。当院を訪れる患者さんには、ご自身が冷え性であると感じているかどうかを必ずお聞きしますが、8割~9割の患者さんは冷え性の自覚があります。
では、実際に体温を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?
次回のコラムにまとめてみたいと思います。
⇒ 体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~
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カテゴリー: 冷え性・低体温