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2022年 夏野菜総括

昨年3月から始めた自然農による野菜作りは継続できているのですが、昨年の7月ごろから仕事が忙しく、なかなかコラム記事にする時間がなく、記事を書けたとしても更新する時間がなかったりということで、久々のコラム記事となってしまいました。

という言い訳から始まってしまいましたが、今回は昨年3月から始まった夏野菜作りが結局どうなったかといった結果発表となります。

以下の3つにまとめてみたいと思います。

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野菜が良く育ち、収穫できた夏野菜ランキング1位〜6位
第1位 枝豆
第2位 オクラ
第3位 バジル
第4位 落花生
第5位 里芋
第6位 バターナッツかぼちゃ


野菜の実をつけたけれども、野菜の出来としては今ひとつだった野菜
スイカ
とうもろこし
つるなしインゲン
ロジータなす、長なす


野菜の実をつけるところまでいかず、全くダメだった野菜
ピーマン
ししとう
とうがらし
トマト
つるありインゲン


野菜が良く育ち、収穫できた夏野菜ランキング

昨年3月から始まった自然農としては、土の質が悪いながらも、良く育って、収穫に至った野菜となります。6種類の野菜が良くできましたので、第1位〜第6位となります。

第6位 バターナッツかぼちゃ

バターナッツかぼちゃは、品種としては西洋かぼちゃということで、以前は私は馴染みがなく、普段も購入したことがなかったのですが、栽培しやすいといった話しを聞いたので、思い切ってバターナッツかぼちゃを栽培してみました。

4月にポットに種を蒔き、自宅の庭で苗を育てることにしたのですが、なかなか発芽せず、発芽しても苗が大きくならず、成長が止まってしまったような時期が続きました。

結局、思っていたような苗のサイズにはならないまま7月になってしまい、時期的に畑に定植すべきかと思い、小さいまま畑に植えるようなことになりました。

畑に苗を植えてからも、苗は小さいままで、周りの草に埋もれていってしまうような感じがしていたのですが、8月のお盆を過ぎたころから、急に苗が大きくなりだし、ツルが伸び始めました。その勢いは止まらず、ツルの先が隣の畑に飛び出してしまうほどで、ツルを自分の畑に収まるよう、誘引していました。

2株植えていたのですが、花が咲き始め、私は受粉というものがよくわからず、人工的なやり方もあるようでしたが、自然に任せるといった感じにしていました。

その結果、最終的にバターナッツかぼちゃの実が3つ出来ました。収穫してから1週間ほど日陰で完熟させてから食べてみました。バターナッツかぼちゃ自体、自分で調理するのは初めてだったので、ネットで調理方法を調べてみて、生でサラダとして、煮物として、ポタージュにしてみました。

バターナッツかぼちゃの細い部分はシャキシャキした食感で生で食べるのがいいということでした。バターナッツかぼちゃの丸みの大きなところは煮込んだ調理方法が適しているとのことでした。それと、この丸みの大きな所の中心部には種があり、種は洗ってから乾燥させて、来年用に種取りができました。

生でサラダとしては、千切りにしてベイビーリーフやレタスなどと和えてみましたが、ほんのり甘さがあり、彩りも鮮やかでした。


収穫間近のバターナッツかぼちゃ


煮物として、里芋などと一緒に炊いてみたのですが、火の通りがよく、かぼちゃが出汁を吸って美味しかったです。

ポタージュは、普段も作ったことがなかったので、どうしようかと思ったのですが、作ってみました。バターナッツかぼちゃを細かく切ってから、煮込んだら、オタマで押し付けると直ぐにスープ状になってくれたので、コンソメの素と塩コショウで味を整え、最後に豆乳を適量いれてみたら、滑らかなスープに完成できました。

味のほうは、生でも、煮ても、かぼちゃの甘さが強くはなかったです。来年以降、土質がより豊かになってきたら、甘みも増すのではないかと想像してしています。

第5位 里芋

里芋は種から育てるのではなく、種芋を畑に植えます。4つの種芋を植えました。

植えてから発芽まで時間がかかったこともあり、発芽を確認できた時は嬉しかったです。発芽したての里芋の小さな葉っぱに雨の雫が乗っている姿は神秘的でした。


発芽したての里芋


夏場は葉も大きくなり、里芋を栽培している実感がありました。

栽培期間が長かったですが、最終的には、12月11日に掘ってみたところ、親芋に小芋がくっついている形で収穫できました。

収穫量としては多くはなかったですが、土の中にできる里芋は掘り返してみないと、どの程度できているかわからないだけに、収穫時に里芋にご対面できた時には感動がありました。





第4位 落花生

落花生は、どのように実がなるのか知らなかったのですが、実際に栽培してみて、多くの驚きがありました。


花が咲く前の落花生


6月中旬に畑に直に種を蒔き、発芽は順調でした。7月中旬には黄色い小さな花が咲きました。

すると、花のところから茎が地表に向かって伸び始め、その茎が土の中へ入っていきました。その茎の先端に鞘に入った落花生の豆ができました。

収穫できたのは、10月中旬でした。落花生の豆が土の中にできるので、収穫時がわからなかったのですが、葉っぱが黄色っぽくなって来ていたのと、鳥が土の中の落花生を掘り返して、豆が食べられていたことがあり、それきっかけで収穫しました。

落花生は、収穫してから時間が経ってしまうと、煎って食べるのが一般的なようですが、収穫したては、塩茹でにして食べると聞いていたので、よく泥を落とした後、鞘に入ったまま塩茹でしました。ホクホクした食感で、とても美味しかったです。

第3位 バジル

バジルを植えたブロックにはトマトを一緒に植えたのですが、トマトは生育がうまくいきませんでしたが、バジルはよく育ちました。

種を蒔いてから、発芽はそれほど早くはなかったですが、最終的には大きな株になりました。



バジルは食べる際もトマトと相性が良いので、自分で育てたトマトと食べてみたかったですが、その点は、残念でした。

それと、バジルは収穫量というか葉の量が多かったのですが、どう食べたらいいかと思い、サラダに入れるかパスタに使ったりはしてみました。それでも、葉がたくさんありましたので、バジルソースを作ってみようかと思ったのですが、1週間程度しか保存が効かないとのことでしたので、バジルソースは諦めてしまいました。来季にバジルを栽培するなら、調理方法も研究しなくてはと思っています。

第2位 オクラ

オクラは6月16日に種を畑に直に蒔き、5日後には発芽が確認でき、8月に入ると急成長しました。5本の苗が育ち、立派に成長し、8月20日に初収穫し、10月26日まで合計40個収穫することができました。最もよく育った苗にできた実を2つ種取り用に残して、実がカラカラに乾燥するまで待ってから、11月9日に種を取ることができたので、今年の6月にその種を蒔きたいです。


発芽したばかりのオクラ

オクラを観察していて面白かったのは、オクラの実が枝の付け根に1つできる、ということでした。オクラは1本の立派な幹から、1本の枝が出てくるのですが、その枝の先に大きな葉っぱが1枚できます。聞いた話では、その大きな葉っぱが吸収した栄養が付け根にできる実に注がれるそうです。実を収穫すると、不思議と葉っぱは枯れていき、幹の上の枝の付け根に次の実がなる、という感じでした。


オクラの花


栽培する前に、本では、オクラの実を収穫しないと、次の実がならない、ということが書かれていたのですが、実際には、1つの株に複数のオクラがなっていることもありました。でも、基本的には、幹の下から順に1つずつ実がなっていく、といった感じで、1度に複数のオクラの実を収穫するには、複数の株でタイミングよく実がなってくれないと収穫できない、といったことがありました。料理することを考えると、1度に3本ぐらいは収穫できないとならないので、オクラは最低でも5〜6本の株が必要かと思いました。


オクラの実


また、オクラの実は数日で急に大きくなることが多く、収穫時を逃すと、一気に15センチを超えるような大きな実になってしまうことがありました。最初に収穫できた頃は、実が大きいと収穫できた時の喜びも大きかったのですが、食べてみると大きくなって少しでも時間が経った実は硬くなり、繊維っぽかったりして、全く食べれないものもありました。一般的にスーパーで売られているような10センチぐらいのサイズになったら収穫するのが美味しくいただくには良いです。


種取り用に残したオクラの実


私の畑は、自然農1年目ですので、土に力がまだまだない中、オクラは大収穫であったと思います。

第1位 枝豆

自然農1年目ということで、春先から苗作りを始めたものの、全体的には生育が思わしくなく、簡単にはいかないことを感じていましたが、枝豆の生育は最も勢いがあり、最も収量も多かったこともあり、1年目の夏野菜の中では、ランキング第1位となりました。


枝豆の花


土が充実していない自然農1年目などは、豆類や芋類がよく育つ、といった話を聞いていましたが、その通りの結果となりました。

豆類というのは、空気中の窒素を自らが取り込み、土の中に窒素を運び、固定する、という性質があるそうで、土壌に栄養がそれほどなくても、自らで何とかしてくれる頼もしい作物のようです。自然農を10年ぐらい続けていき、土壌が豊かになると、枝豆は豆が大きくならなかったり、虫に食べられてしまうことがあるそうです。


収穫時の枝豆


枝豆は5月11日に畑に直接、種を蒔き、1週間後には発芽が確認できました。初収穫は7月25日でした。自然塩を多めに使って茹でました。しっかりとした味で、とても美味しかったです。夏場は枝豆三昧といった感じでした。

一部の株は、収穫せず、そのまま種取り用に残しました。10月に種取りできました。種でもありますが、大豆ということになります。種取りした種で、今年も枝豆は作りたいです。

野菜の実をつけたけれども、野菜の出来としては今ひとつだった野菜


スイカ

スイカの種は、畑に直には蒔かずに、まずは苗を作ることにしました。5月に自宅の庭で、ポットに土を入れて、種を蒔きました。土は最初は畑の土のみでやってみましたが、全く発芽しませんでした。スイカに限らずですが、種を蒔いて、どのぐらいの日数で発芽するものなのか、といったことがわからないので、待ち過ぎてしまい、時間を使ってしまったこともありました。スイカはなかなか発芽せず、土を畑の土に腐葉土を半々で混ぜたものを作り直してから、再度、種を蒔いてみたり、ポットのサイズを変えて種を蒔いてみたり、いろいろなことを試しました。


スイカの苗


6月にようやく発芽したのですが、発芽してから苗が大きくならず、結局、苗が小さいまま、7月を迎えてしまい、よくわからないまま、苗が小さい状態で畑に植えました。


小さな苗のまま定植したスイカの苗


畑に植えてからも、全く大きくならない時期が続き、周りの草に埋もれて、消えていってしまうのではないか、というほど小さいままでした。

ところが、8月のお盆を過ぎたころから、スイカに限らずでしたが、他の野菜や草の成長に勢いが出てきて、その時期から、スイカのツルが伸び出し、それまでには考えられない勢いで、ツルの先端が畑の外に飛び出してしまうほどでした。何とかツルを自分の畑の中に収まるよう、誘引していました。最終的には、ツルが畑の中を何周か回るほどの状態になり、3つほど実をつけました。小さなスイカの実を発見した時は感動的でした。


初めて見つけたスイカの実


3つとも大きくはならず、ソフトボールぐらいの大きさでした。ツルが枯れてきて、実とツルの接合部がコルクのようになった時に収穫しました。


収穫間近のスイカ


収穫できたスイカを食べてみましたが、うっすらと甘味があるようなないような、といった感じで、スイカの中の色も真っ赤というよりは、やや薄い赤といった感じでした。



とうもろこし

とうもろこしの種は5月11日に畑に直接、蒔きました。発芽を確認できたのが、5月20日でしたので、他の夏野菜と比べたら、早く発芽してくれました。7月6日に穂が出ているのを確認しました。

とうもろこしといえば、この穂からの花粉が、とうもろこし本体のヒゲに付着すると、受精したということになり、とうもろこしの一粒一粒が形成される、というのが興味深かったです。本体のヒゲは、とうもろこし一粒一粒に対応しているため、一本一本のヒゲに花粉が付着しないと、とうもろこし本体が歯かけのようになってしまいます。


とうもろこしの穂


いかにうまく受精させるか、ということが大事なってきますが、そのために、とうもろこしは10本以上植えたほうがいい、と言われています。それと、穂を切って、穂を本体のヒゲに擦り付けて、確実に受精させる方法もあるようで、私も一応、そのようにやってみました。


ヒゲがピンク色の品種


その結果、歯掛けになるようなことはなかったのですが、全体的に言えたことは、とうもろこし本体が小さかったことと、数本蒸してみましたが、味がほとんどなかったです。甘いことが美味しいとされる野菜や果実は、相当土の質が豊かになってこないと、甘味が強いものを収穫することはできない気がしました。

つるなしインゲン

インゲンはつるなしと、つるありの2種類を栽培してみました。つるなしインゲンは枝豆やナス、落花生と混植しました。


つるなしインゲンの苗


発芽は遅く、苗としても葉がほぼ黄色く、最終的に実をつけたのは1つだけだったのですが、その実も黄色かったです。何とか実をつけてくれたのは良かったですが、明らかに土ができていないことを露呈した結果となりました。


つるなしインゲンの実


ロジータなすと長なす

なすは2種類、栽培したのですが、2種類とも、発芽も遅く、苗も大きくならず、定植してからも大きくなりませんでした。お盆を過ぎた頃から少し大きくなり、9月の末頃の最後の時期に、やっと1つ実をつけてくれました。食べるのも勿体無く感じ、そのまま実をつけたままにして、種を取ることができました。


野菜の実をつけるところまでいかず、全くダメだった野菜


ピーマン、ししとう、とうがらし

この3つは同じブロックで栽培しました。それぞれの間に、つるなしインゲンを植えましたが、うまくいかず、途中で、つるなしインゲンの代わりに枝豆を植えました。

ピーマン、ししとう、とうがらしは、発芽も遅く、発芽後も大きくならず、小さいまま畑に植えることになってしまいました。畑に植えてからも、小さいままで、ししとうは気がついたら草に負けて、姿がなくなってしまいました。ピーマンととうがらしは、お盆過ぎに少し大きくなりましたが、実をつけるところまではいきませんでした。ピーマンは比較的、自然農法でも栽培しやすいと聞いていたので、残念な結果となりました。

トマト

トマトはバジルと共に育てました。トマトとバジルは食べるのも相性が良いですが、栽培するのも混植するのが良いとされます。バジルはよく育ったのですが、トマトは発芽にかなり時間がかかり、苗も大きくならなかったです。それでも、お盆過ぎの時期から多少大きくなりましたが、実をつけるまではほど遠いといった感じでした。トマトも夏野菜の代名詞と言えるだけに、次のシーズンでは再チャレンジしたいと思います。

つるありインゲン

つるありインゲンは、とうもろこしの右を支柱代わりにして、栽培する方法で栽培してみました。つる自体はよく伸びたのですが、とうもろこしの生育を妨げるほどになってしまい、あまり相性がよくないと思いました。つるはよく伸びましたが、インゲンの実をつけることはなく、とうもろこしと共に終了してしまいました。

2022年 夏野菜総括

今年3月から自然農を始め、畑を使えるようになった時は、除草剤や化学肥料が土に残っていたようで、なかなか発芽しない、発芽しても苗が小さなままといったことが続き、思ったようなスケジュールでは全く進まなかった時期がありました。

種蒔きや苗を育てることは私にとっては初めてのことでしたので、どのぐらいのタイミングで発芽してくれるものなのかよくわからず、後手に回ってしまったりもしていました。最初は、畑の土100%で苗を作っていましたが、発芽しないものが多く、その後、何度か畑の土と腐葉土などを混ぜたもので種蒔きし直したり、試行錯誤していました。

その初期の時期に、土壌改善ということで、他にも様々なことを試みていましたが、直ぐには結果としては現れませんでした。それでも、8月のお盆過ぎごろから、なんとなく土が黒々としてきて、土の良い香りも出てきた時期があり、それから、夏野菜の勢いが出てきて、驚くほど成長する野菜がありました。スイカやかぼちゃはツルを伸ばしていくのですが、私の畑に収まらないほどの勢いでした。

あと1ヶ月ぐらいその勢いが早く出てきてくれていたら、今回、実をつけたけれども出来が良くなかった野菜ももう少し、結果が良かったかもしれません。

夏野菜の前半はうまくいかないことが多かったですが、とても良い経験ができたと思っています。この経験を今後の秋冬野菜や来年の夏野菜の栽培に生かせていけたらと思っています。

今後は秋冬野菜

9月ごろからは、夏野菜が終了し始め、秋冬野菜の種蒔き、育苗を始めました。育苗は9月からは畑の一部に木枠を作って、その中で苗を育てる苗床というものを設けてみました。今のところ、秋冬野菜の発芽が良く、初期の夏野菜生育とは違って、うまくいっています。

今後は秋冬野菜の育ち具合をご報告できたらと思います。

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カテゴリー: 鍼治療について

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