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土壌改善が必要なようです

本来の自然農法に適した土壌であれば、種を蒔けば、特別なことをせずに、自然界の力に任せれば、種は発芽し、成長していくとされているのですが、私の畑ではそれは難しいようです。

なぜなら、私が畑を借りる前に、そこでどんな農法でどういった作物を栽培されていたのかが不明なのですが、おそらく慣行栽培というか、化学農法というか、一般的な化学肥料、農薬といったものが使われていた可能性は高いかと思うからです。

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化学農法が行われたとしたら、農薬や除草剤が使われていた可能性が高く、そのような薬品は、本来の土壌に棲む自然農法には欠かせない微生物を殺してしまうので、自然農法のための固定種という種にとっては、発芽することすら難しくなってしまう傾向があるようです。

この話しをする度に、人間の自然治癒力についても同様なことが言えるのではないかと、いつも頭を過ぎります。

薬剤を投与すればするほど、自然治癒力が働きづらい体内環境になってしまうのではないか、実際、そういったことが起きているのではないかと危惧されます。

話しが逸れましたが、私の畑では、まず最初に気になったことは、土の匂いを嗅いでみると、全く何の匂いもしない、という点です。自然農法に適した土の匂いは、微かに発酵したような匂いということのようですが、そのような匂いではなくとも、何かしら「土の匂い」というものが感じられるはずなのですが、それが私の畑では感じられません。

右の写真のように、4月9日と5月3日の圃場の状態にそれほど変化がありません。畑の土壌の中には、数百種類の草(雑草)の種が含まれているはずなので、4月~5月の1ヵ月近くの期間があれば、なんらかの草が勢いよく生えてきてもよさそうですが、勢いがありません。草も育たたない土壌では野菜も育つとは思えません。

そこで、土壌を可能な範囲で、土壌の微生物が戻ってきてくれるような対策を施すことにしました。本来なら、人間都合の余計なことはやりたくなかったのですが、実験的なことも含めて、やってみることにしました。

平たく言えば、肥料を入れるということになってしまうかもしれませんが、化学肥料はもちろんですが、自然由来のものでも必要以上の不自然な肥料は避けたいと思いました。その結果、以下を畑に蒔くことにしました。

EM菌…なんだか薬剤のような名称ですが、天然素材で乳酸菌、酵母、光合成細菌を複合培養したもので、これらの微生物によって、土壌中で連動が起こり、土壌改良するといわれているものです。畑の土壌改善には、100倍に水で薄めて蒔きました。

バーク堆肥&腐葉土…落ち葉を発酵させた腐葉土と樹皮を熟成させたバーク堆肥を混ぜたもの。土壌の通気性・保水性を改善し、土壌微生物を活性化させるもの。

籾殻…稲穂の状態は、お米の外側に籾殻(もみがら)という殻があり、脱穀という作業によって、籾殻からお米を分離させる工程があります。その工程で出た籾殻を肥料として使います。

家畜の糞や貝殻から作る肥料などもありますが、そのようなものは動物性の要素が強そうに感じたので、避けました。

3月下旬に上記を畑に蒔いて様子を見ていますが、あまり土の質としては変化はないように思えます。土の中でどういったことが起きているのかは私にはわかりませんが、引き続き様子をみながら、種蒔きのタイミングを図りたいと思います。

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カテゴリー: 自然農法

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