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食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~

日ごろ、患者さんとお話をしていると、その方がどのような生活をされていて、どのような食事をして、食べ物はどんなものが好きで、嫌いなのか、といったことがわかる場合があるのですが、食事の好みの傾向とその方の体質とが一致することが多くあります。

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今回は、一般的な栄養学などの食品のとらえ方ではなく、東洋哲学の基本的な考え方の一つである陰陽論を用いて、どのように食品の性質を見極めて、ご自身の体治し、体質を変えることをどう考えたらよいのかを3回のコラムにまとめてみたいと思います。

陰陽論では、万物は陰と陽に分けられるとされます。東洋哲学を基本とした東洋医学では、人の体質といったものを判断するとき、この陰陽論を用いて、陰の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、または、陽の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、といった形で分類していきます。

陰陽論と体質の関係陰の気の性質…重い、下降、水、黒、暗いなど。
陽の気の性質…軽い、上昇、熱、明るいなど。

…気が多過ぎる状態。痛みは強く激しい。
…気が足りない状態。痛みは鈍く、長引く。

陰の気が多過ぎる…陰実(いんじつ)
陰の気が足りない…陰虚(いんきょ)
陽の気が多過ぎる…陽実(ようじつ)
陽の気が足りない…陽虚(ようきょ)

陰実…陰の気が多過ぎるので、陰の性質が強く出ます。
陰虚…陰の気が足りないので、陰の性質は影を潜め、陽の気の性質が目立ちます。
陽実…陽の気が多すぎるので、陽の性質が強くでます。
陽虚…陽の気が足りないので、陽の性質は影を潜め、陰の気の性質が目立ちます。

中庸(ちゅうよう)…陰実、陰虚、陽実、陽虚の真ん中。

上記のように体質の分類としては、陰実、陰虚、陽実、陽虚の4つとなります。

東洋医学では、この4つの体質と臓腑という考えを加えた理論で、治療を組み立てる方法があります。

今回は、陰実、陰虚、陽実、陽虚、それぞれの対策は専門的になり過ぎるので、ご自身の体質が陰性か陽性かを判断して、陰性の方、陽性の方、それぞれが食品を考える際、どのようなことを意識したらよいのかをまとめてみたいと思います。

陰性の方の特徴:
水太り、動作は緩慢、声が細い、心配性、甘いものや乳製品が好き、など

陰性の方の症状:
体がだるい、めまいがする、冷え性、低血圧、低体温、腎臓疾患、むくみ、貧血、胃腸障害、など

陽性の方の特徴:
筋肉質、活発、食べすぎ傾向、声が太く張りがある、など

陽性の方の症状:
体が火照る、肝臓障害、イライラする、皮膚が赤黒い、便秘傾向、など

上記の陰性、陽性の特徴や症状はピッタリと全てが当てはまるということではなく、どちらかの傾向があるといっただいたいで結構ですので、ご自身が陰性タイプか陽性タイプかをご判断いただけたらと思います。

次に、具体的な食材を陰性、陽性に分類してみたいと思います。

→食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

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カテゴリー: 食養

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