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患者さんの不安 ~初診時に大切なこと~

先日、当院にお電話でお問い合わせがありました。初めてお電話をいただいた方でした。

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腰椎椎間板ヘルニアで、それほどの激痛ではないものの、腰に痛みがある方でした。この方は、この電話の前日に他の鍼灸院で治療を受けられたとのことでした。にもかかわらず、

「鍼 神尾では私のような場合、どのような治療をされるのですか?」

とお問い合わせをいただきました。

前日に受けた治療院では、痛みの強い患部に直接、鍼や灸をするのではなく、患部の周辺から治療していくようなやり方だったとのことでした。一応、その治療院で次回の予約を1週間後に入れているが、同時期に鍼 神尾でも治療を受けてもいいものか、といったことを仰っていました。

私がどのような治療をするのかに対しては、

「腰痛にまつわる病名には、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症など様々なものがありますが、腰椎4・5番や骨盤の中央にある仙骨の深部の硬さが原因となっていることがほとんどであることから、当院ではその硬さを鍼によって緩めることを最も重要視いたします。」

と答えました。

言い換えれば、腰椎4・5番や骨盤の中央にある仙骨の深部の硬さがより深刻になると、それがその患者さんによって、ある方は椎間板に負担がかかり腰椎椎間板ヘルニアとなり、脊柱管を圧迫する形になっていけば、脊柱管狭窄症となる、といったように、根っこは同じでも、その患者さんの体の状態、体の使い方、体の癖によって、病名が異なってくるように思えます。

患者さんの不安この腰椎4・5番や骨盤の中央にある仙骨の深部の硬さというのは、背骨と骨盤のつなぎ目であり、ここは人間が2本足で立った時点で最も負荷がかかる所であり、強力な靭帯や筋肉で支えてはいるものの、負担に耐え切れなくなると、ある意味、痛みなどの黄色信号を体が発し、これ以上、無理させないよう、また、休息させるように体が反応するのだと思うのです。痛み、しびれ、麻痺といった症状は、状態が悪化すればするほど、痛みは腰部よりも下へ、臀部の奥や太ももの裏、アキレス腱や足の甲にまで下がっていく傾向があります。

休息をとれば治るのであれば問題ありませんが、悪化すると自力では元に戻れない状態になり、そのような状態では治療が必要となります。いわば、鍼治療は自力で元に戻れるようになれるように体を助ける治療法に思えます。

それと、この患者さんは

「同時期に複数個所で鍼灸治療を受けてもいいのか?」

といったことも仰っていましたが、それに対しては、私としては、避けたほうがいいと伝えました。前日に受けた鍼灸院の治療方法、治療の考え方、治療計画といったものが私には全くわかりませんし、あれこれ手を出して中途半端に治療に取り組むのは良いことはないように思えます。前日にその鍼灸院で治療を受けたということは、その鍼灸院、鍼灸師とご縁があったということだと思いますし、この患者さんはご自分の判断で鍼灸院を選択されたのですから、それにきっと意味があるのだと思います。何度か通院されて、治療の効果が感じられず、いろいろな意味で、ご自身が納得して治療に取り組めないようでしたら、当院に足を運んでいただけたらと伝えました。

最後に、この患者さんですが、前日に他の鍼灸院で治療を受けたにもかかわらず、治療を受けた翌日に私の所に電話をしてきた心境を察すると、前日に受けた鍼灸院では、その日に行った治療に関する説明や、鍼灸師が感じた患者さんのお体の印象、今後どうやって治療して、どういった状態を目指すのか、患者さんが抱える疑問に答える、といったやり取りが不十分であったことで、この患者さんはいろいろなことがトータルで納得いかず、今後に関して不安になってしまったのではないでしょうか。

「今のところ、劇的な効果も感じてないし、今後の治療計画のことも説明がよくわからなかったし…でも、まだ一回受けただけだしなぁ…次回の予約はしているけれど、今後もこの鍼灸院で治療を続けていっても大丈夫なのだろうか?そうだ、ネットで調べてみよう…なんか「鍼 神尾」なんて所があるぞ…ちょっと電話して聞いてみようかな…」

これは私の勝手な想像ですが、このような心境だったのではないでしょうか。

鍼灸師は治療において、とにかく患者さんのお体が良くなるために全力で最善を尽くすことが第一だと思います。その上で、患者さんの不安を取り除けるように、説明すべきことはしっかりと伝えることで患者さんに納得していただくことが、患者さんの不安を取り除き、ご自身が意欲的に治療に取り組めることにつながるのではないでしょうか。

なかなか簡単なことではありませんが、大切なことだと思います。

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カテゴリー: 鍼治療の説明

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