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投稿日:2015年07月19日
鍼灸治療ってどこの治療院で受けても一緒?
鍼灸治療には、色々なやり方があり、流派やグループがたくさんあります。
経絡というツボの並びを重視して、その流れを通すように鍼や灸をする方法。この症状には、このツボという風にツボを使っていくやり方。ツボには特にこだわらず、筋肉や神経に対して鍼や灸をする方法。そのそれぞれのやり方が混ざり合っているようなものもあるように思え、挙げればきりがないかもしれません。
このようなやり方の違いは、登山に例えると、みんな同じ頂上を目指しているけれど、その登るルートや装備などの違いとでもいえるのではないでしょうか。目指す頂上というのは、その患者さんの本来持ち合わせる自然に治ろうとする力を発揮できる体内環境を整えることであると、私個人としては、そう思っています。その整え方に色々な方法があるといえると思います。
それぞれの流派やグループの治療方法が違っているのは、はっきりしていることなのですが、では、同じ流派ならば、異なる鍼灸師でも治療自体は同じといえるのでしょうか?私個人としては、同じ流派でも鍼灸師個人の技術、経験によって、大きく異なると思います。また、その技術にしても、鍼灸師個人の物事に対する考え方や物事に取り組む姿勢、価値観といったものが土台となって、長い時間をかけて経験を積み重ねていく過程で形作られていくものだと思います。
私の鍼の師匠から最初に指導していただいたことは、単なる鍼の打ち方といったことではなく、
「鍼は心でするもの」
ということでした。
「心が鍼治療に伴っていれば、技術は後からいくらでもついてくる」
「患者さんを想って、早く良くなってもらいたい、と願う心を持って治療に取り組み続ければ、その内、良い鍼が打てるようになる」
という指導でした。
これは、やり方がどうこうといった理屈ではなく、もっと根本的な話であり、実際の治療で患者さんを前にして、こういう理論で、こう鍼をすればいい、ああ鍼をすればいいといった頭でごちゃごちゃと考えているガラクタは役に立たないということに思えます。
私の場合、雑念まみれの頭の中ですが、シンプルに原点に常に帰ることが必要だと思っています。
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このようなやり方の違いは、登山に例えると、みんな同じ頂上を目指しているけれど、その登るルートや装備などの違いとでもいえるのではないでしょうか。目指す頂上というのは、その患者さんの本来持ち合わせる自然に治ろうとする力を発揮できる体内環境を整えることであると、私個人としては、そう思っています。その整え方に色々な方法があるといえると思います。
それぞれの流派やグループの治療方法が違っているのは、はっきりしていることなのですが、では、同じ流派ならば、異なる鍼灸師でも治療自体は同じといえるのでしょうか?私個人としては、同じ流派でも鍼灸師個人の技術、経験によって、大きく異なると思います。また、その技術にしても、鍼灸師個人の物事に対する考え方や物事に取り組む姿勢、価値観といったものが土台となって、長い時間をかけて経験を積み重ねていく過程で形作られていくものだと思います。
私の鍼の師匠から最初に指導していただいたことは、単なる鍼の打ち方といったことではなく、
「鍼は心でするもの」
ということでした。
「心が鍼治療に伴っていれば、技術は後からいくらでもついてくる」
「患者さんを想って、早く良くなってもらいたい、と願う心を持って治療に取り組み続ければ、その内、良い鍼が打てるようになる」
という指導でした。
これは、やり方がどうこうといった理屈ではなく、もっと根本的な話であり、実際の治療で患者さんを前にして、こういう理論で、こう鍼をすればいい、ああ鍼をすればいいといった頭でごちゃごちゃと考えているガラクタは役に立たないということに思えます。
私の場合、雑念まみれの頭の中ですが、シンプルに原点に常に帰ることが必要だと思っています。
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カテゴリー: 鍼治療について