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鍼の響き

鍼が的確に「ツボ」をとらえると、「響き」と呼ばれる、じんわりとした感覚が走ることがあります。その響きは、その鍼の刺さっている個所の深部に起きる場合もあれば、腹部や手足に走る場合と様々です。

響いている個所がその患者さんの悪い所だとも言われています。また、響きがなければ、効いている鍼ではない、とも言われています。

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その響きの感触は患者さんによっても異なり、もの凄く心地良くて何時間でも鍼をしていてほしいという方もいれば、痛く感じる、キツいという方もいらっしゃいます。

痛く感じる場合やキツく感じる場合は、鍼の太さをより細いものにしたり、鍼の操作をより慎重にし、繊細な手技が必要とされます。

私の経験からいえば、響きが痛く、キツく感じる患者さんほど、身体の状態は悪く、治療にも時間がかかるように思えます。それでも、時間をかけて治療していく内に、少し痛かったり、キツく感じていた響きが「痛きもち良い」といったものに変化してきたり、少しキツいぐらいでないと物足らない、といった患者さんもいらっしゃいます。

術者としては、患者さんの反応を見極めながら、その患者さんに適した響きをだしていくことが大切に思えます。

私の鍼の先生は、響きは上品でマイルドで味わい深いものでなければならない、と仰いながら、食器棚から陶器製の杯を取り出し、私に手渡すと、この杯のように、色合いや模様に品があって、重さや質感が絶妙でよく手になじむものが品があるということであって、こういった味わい深いものが鍼の響きに備わっていなければならない、と仰っていました。

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カテゴリー: 鍼治療について

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