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草マルチとは何か

今までの自然農法のコラムの中にも、度々「草マルチ」という用語が使われていたかと思います。今回はこの草マルチに焦点を当ててみたいと思います。








その前に、ビニールマルチとは…

一般的な畑に下の写真にあるような黒いシートを見かけられたことがあるかもしれません。このような黒いシートのことを「ビニールマルチ」といいます。ビニールマルチはホームセンターなどで購入できます。

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一般的な慣行農法のビニールマルチ


このビニールマルチについては、私はそれほど詳しくはないのですが、目的としては、ビニールを張るために、雑草が生えにくくなるということが言えるかと思います。あとは、土がビニールで覆われるので、土の水分が蒸発しにくく、土の中の水分が保たれるということもあると思います。また、雨が降ってきた時に、土の中に過剰に水分が入るのを防ぐ、ということもあるかと思います。

ビニールでなく草

これに対して、ビニールを使うのではなく、草で土を覆うことを草マルチといいます。草というのは、雑草の葉の部分です。自然農法では、一般的に雑草と呼ばれる草のことを「雑草」とは呼ばず「草」と呼びます。「雑多な草」というのは、人間中心に考えればそうなるかもしれませんが、草一つ一つも立派な植物であるという認識が自然農法にはあるのだと思います。

話しが逸れましたが、草マルチも、目的としては、雨が降っても直接、土に当たらず、土の水分が急激に上がらなかったり、日照りが続いても、土の乾燥がしにくかったり、ということがあると思います。

草マルチにあって、ビニールマルチにないことは、草マルチは、刈った草を畝に乗せていきますので、その草が朽ちて土に還っていき、草が栄養分となることだと思います。養分が少ない土壌では、草マルチによって、緑肥ができるということだと思います。

また、草マルチをすると、そこに虫たちが棲み始め、害虫を駆逐してくれたり、場合によっては野菜も食べられることもありますが、畝の上が一つの生態系が作られ、様々な循環が見られるようになるようです。

それに、ビニールマルチは、原材料が石油ですので、石油製品というのは輸入に頼っていることもあり、入手できなくなることもありえますから、持続可能な農法としては、草マルチが理想だと思います。

ある意味、ビニールマルチは慣行農法の象徴であり、草マルチは自然農法の象徴のように思えます。

ちなみに、私の体験農園には区画数が78ありますが、見渡した限り、草マルチをしているのは、私だけです。草マルチをされている方がいたら、間違いなく自然農法をされている方だと思うので、話しかけて、仲良くなれたらなぁ、と思っていたりするのですが…。

草マルチのやり方

草マルチは、基本的には、よその畑や山などに生えていた草を使うのではなく、できるだけその畑で生えていた草を使います。その畑で育った草を土に還元して、循環させる、という意味があるのだと思います。

自然農法の場合、草を刈らない、と言われることもあり、実際に草を全く刈らない方法もあるようですが、私の場合は草を刈らないわけではなく、草の根元を鎌やハサミなどで刈って、根っこを残す、ということをしています。正確には、草の成長点を残して刈るということだと思います。その刈った葉をできれば、細かく裁断して野菜の根元を中心に、畝に乗せていく、というのが草マルチのやり方です。

草マルチをすると、刈った草を畝に乗せるので、時間が経っていくと、刈った草は枯れて朽ちていきますので、下の写真のように、草を乗せた部分は茶色くなり、ワラを敷いたような感じになります。


手前の茶色くなっているところが草マルチをした個所


なぜ、根っこを残すのか

草の葉の部分を草マルチとして使い、根っこを残すと、根っこが残っていれば、また葉が生えてきて、再び根っこを残し葉を刈るということができます。時間はかかるかもしれませんが、草が生え続けてくれる限り、延々と草マルチができるかと思います。

また、葉の部分を切られた草は、光合成ができなくなり、根っこに付いている菌根菌に栄養が届かなくなり、その菌根菌はその根っこを離れて、近くの根っこに移動していくようです。それが繰り返されると、菌根菌が野菜の根っこにたどり着いてくれて、野菜の栄養になる、といわれています。

実際にやってみたら…

私の体験農場でも、始めた当初から積極的に草マルチをしていきたいと考えていました。ところが、最初は、草マルチをしたくても、草が生えていませんでしたので、最初はほとんどできませんでした。3月から始まり、草マルチができそうな量の草が生え始めたのは6月に入ってからでした。

畑を始めた頃に、最初に種を蒔いたのが、オーツ麦だったわけですが、このオーツ麦と私の畑の相性は良いみたいで、よく育ち葉の部分が大きくなり、それを刈って草マルチとして使えたことが大きかったです。


畝の真ん中に、よく育ったオーツ麦


草マルチができる前の土が地表に剥き出しだった時は、雨が降っても直ぐに土が乾燥してボロボロになっていましたが、草マルチができるようになると、土の水分がだいぶ保たれるようになりました。土が簡単に乾燥しなくなると、種を蒔いても、種が干からびず、安心して種を蒔ける気がしてます。

草マルチのために草を刈る、ということもありますが、野菜のために草を刈る一面もあります。野菜が草に負けるというか、野菜以外の草が野菜よりも成長して野菜に被さり、野菜が草に埋もれていくようなことが、よく起こります。そうなると、野菜にとって、日光が阻害され、光合成がしずらくなるので、特に野菜の周りは小まめに草を刈り畝に還すことが必要です。

また、畑の全ての草を一気に刈ってしまうと、虫たちが棲む場所がなくなってしまうので、草刈りは畑の半分ずつ行うようにして虫たちの棲家を確保してあげたほうがいいようです。

草マルチは、夏の時期であれば、刈った草が乾燥していなくても畝に乗せてもいいようですが、季節によっては、刈りたての水分を含んだ草を直接、畝に乗せないほうがいいともいわれています。

そういった注意すべき点は気をつけながら、今後も積極的に草マルチしていきたいと思います。

参考にさせていただいている動画

YouTube動画 島の自然農園チャンネル
【自然農】自然農的な草の刈り方・残し方

YouTube動画 瀬戸内まいふぁーむチャンネル
自然農ぶっちゃけ話~草マルチのメリット・デメリット~

【適当に置いてない?】秋冬の草マルチのコツはこれ!!なめくじやかたつむり避けになる方法紹介!

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カテゴリー: 自然農法

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