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畑は勢いが出てきましたが、苗のほうは…

なかなかうまくはいっていない自然農ですが、うまくいっていないからこそ考える余地がありますし、工夫する楽しみもあるかと思っています。

ダメでもともと、失うものはありませんので、引き続き思い切ってやってみたいと思っています。



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まず、畑のほうは…

前回のコラムには5月3日の畑の様子の写真を掲載し、その頃はほとんど草(雑草)が生えてこず、野菜が育つとは思えないような状態でした。


5月3日の圃場の様子


その後、5月末に部分的に少し草が生えてきました。


5月26日の圃場の様子


6月に入ると、だいぶ畑の草に勢いが出てきました。この頃には、5月11日に畑に直に種を蒔いたトウモロコシ、枝豆、にんにくが芽を出してくれました。


6月6日の圃場の様子



発芽して数日のトウモロコシ



発芽して数日の枝豆



種にんにくから芽を出したにんにく


昨日6月22日は、6月16日に種まきしたオクラ、つるなしインゲンの発芽を確認できました。これは、4月や5月に畑やセルトレイに種まきした時と比べたら、発芽は早かったと思います。気温が高いということも大きいかと思いますが、畑の土質が多少は改善しているのではないかと期待してしまいます。

また、5月11日に種イモを植えた里芋も発芽を確認できました。里芋は発芽を確認できるまで1ヵ月と10日かかりました。全く発芽の気配がなく、あきらめかけていたので、発芽が確認できた時は感動しました。


6月22日の圃場の様子



オクラの発芽



つるなしインゲンの発芽



里芋の発芽



里芋の発芽


畑のほうは、ある意味、だいぶ勢いが出てきて、生命力を感じられる雰囲気があり、予定している夏野菜の半分ぐらいは植えられているので、成長は緩やかですが、まずまずかと思っています。私個人的には、畑が美しく感じられるようになってきています。

一方、苗は…

ところが、問題は苗のほうです。前回のコラムで述べたように、セルトレイに蒔いた種がほとんど発芽しない状態が続きましたが、一応、予定している全ての苗の発芽はしたものの、苗の発育が非常に遅く、小さなままです。


5月24日のセルトレイの苗


この小ささのまま、苗を畑に植えると、おそらく虫たちにかじられて終了してしまいそうです。

発芽の遅さ

セルトレイに種を蒔いたのが、4月12日ということで、普通なら1週間程度で発芽するとされているのに、セルトレイに蒔いた種が全て発芽したのは、5月末ということで、発芽まで1ヵ月と20日近くかかったことになりました。

発芽後の苗の生育

発芽後も、苗はあまり大きくならず、発芽や生育が遅い原因は何なのか、いろいろと考えてしまいました。

一つどうしても考えてしまうのは、種と土の関係のことです。種は自然農法や有機栽培で使用する固定種と呼ばれる本来の種を使っています。それに対して、この体験農園の土には、おそらく化学肥料、除草剤が大量に含まれていて、種と土の相性が悪いということだと思います。

化学肥料や除草剤が多く含まれている土の特徴としては、土臭さがなく無臭であること、土がカチカチで非常に硬いことが挙げられるようですが、私の畑の土に当てはまります。

そのような土質には、ホームセンターなどで売られている種は苗のようなF1種という品種改良しているものには相性が良いのではないでしょうか。

固定種の種に合う土質は、微生物が活発に活動していて、その微生物も多種多様であることだと思います。そのような土質を作り上げるには、自然農を3年~5年はかけなければならないという話しがあります。私のような化学物質たっぷりの土からとなると絶望的ですが、難易度高めの設定からどこまで改善できるか、チャレンジしてみます。

この体験農園を始める初期に、土壌改善の目的で籾殻などを畑に蒔くことを行いましたが、土質が改善するほどには至っていないのだと思います。

こちらの動画でも、自然農がうまくいっていない人向けということで、土質の硬さなどについて仰られています。動画の最後に仰っていることには勇気をいただきました。うまくいかない、というところからが本当のスタートだと思います。知識は知識であり、体験していくことで自分の実力になっていくということだと思います。これは、自然農に限らず、全てのことに当てはまると思います。私の場合は鍼治療の技術にも同じことがいえると思います。歩んでいかなければわからない、だから「道」というのではないでしょうか。

瀬戸内まいふぁーむ【間違ってない?】自然農法つまずきチェック
https://www.youtube.com/watch?v=uy_cLpNJ4Ng&t=631s

思い切って鉢上げすることに

そこで、どうにかしてみようということで、苗が小さいままではありますが、セルトレイの苗をポットに鉢上げすることにしました。本来は、セルトレイで苗がセルトレイのマスをはみ出るぐらいの大きさになって、セルトレイでは苗が窮屈そうな感じになってから、大きなポットに鉢上げするようです。

私が使っていたセルトレイのマスは5cm×5cmですが、直径9cmのポットに鉢上げすることにしました。

まだ鉢上げするほど大きくなっていない苗を鉢上げする目的は、鉢上げする際にセルトレイのマスよりも大きなポットになりますので、その時に追加する土に腐葉土を混ぜて、土質を柔らかくしてみることです。

苗を作る時に、どんな土を使うのかということがありますが、畑の土100%にすべきという説もあれば、畑の土と腐葉土を1対1で混ぜたほうがいいという説など様々あるようですが、私の畑の場合、畑の土100%だとかなり土が硬いので、鉢上げの際に腐葉土を混ぜてみることにしました。

本当に土質が良質であれば、畑の土100%のほうが、苗を畑に植えた時に、苗にとってストレスが少なく負担が軽いと考えられるので、本当はそうしたいところですが、現状の土質では、腐葉土を混ぜてみることにしました。

ポットに鉢上げした苗

直径9cmのポットには小さすぎる苗ばかりになってしまいましたが、とりあえず、土質としては柔らかくなりました。腐葉土の割合が多すぎると、ポットを脇からつかむと、ふにゃふにゃになってしまうので、ポットの形が変形しない程度で、ポットをつかむとしっとりと柔らかいぐらいにしてみました。

この鉢上げの作業は、6月10日に行い、今日が6月22日ということで、約2週間が経ちましたが、少し大きくなった苗もあれば、ほとんど大きくならない苗もあり、今のところ微妙な感じとなっています。

鉢上げ作業を行った6月10日の苗は以下のようになりました。


トマトの苗 6月10日



スイカの苗 6月10日



ピーマンの苗 6月10日



かぼちゃの苗 6月10日



バジルの苗 6月10日



長ナスの苗 6月10日



ししとうの苗 6月10日


鉢上げしてから約2週間後の6月22日の苗は以下のようになりました。


トマトの苗 6月22日



スイカの苗 6月22日



ピーマンの苗 6月22日



かぼちゃの苗 6月22日



バジルの苗 6月22日



長ナスの苗 6月22日



ししとうの苗 6月22日


かぼちゃとスイカは植えてみました

そんな中、昨日、そこそこ大きくなって、茎の部分が硬くなったかぼちゃとスイカの苗を畑に植えてみました。茎の部分が硬く木のようになると、畑に植えても虫に茎をかじられてることがあっても大丈夫なようで、苗を畑に植える良いサインのようです。

ですが、ある意味、このかぼちゃとスイカは賭けというか、ポットで育てるよりも畑に植えたほうが育ってくれそうな気がするので、失敗を恐れず、畑に植えてみました。失敗したら学べるはずなので、やってみました。


畑に定植したかぼちゃの苗



畑に定植したスイカの苗


梅雨真っただ中のはずなのに、明日からは、数日間は雨が降りそうになく、気温は30度越えという天気予報なので、なんとかうまく苗の根が活着してくれて育ってほしいところです。

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カテゴリー: 自然農法

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