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投稿日:2014年12月26日
虎の尾
石坂流鍼術の創始者である石坂宗哲が残した文献である「鍼灸知要一言」に、鍼治療を行う者の姿勢はこうあるべきだ、ということの一つが以下のように書かれています。
「鍼ヲ行フ者ノ心得ヲイマシメテ、深キ淵ニ臨ミ薄キ氷ヲ踏ミ、貴人ノ前ニ待坐シ、或ハ手ニ虎ノ尾ヲ握ルガ如シナド油断ナキ様ニイヘルナリ。万ノアヤマチハ皆油断ヨリ生ズト言フベシ。」
要約すると、
「鍼を行う者の心得として、深い淵の薄い氷を踏むように、貴人の前に座るように、あるいは、虎の尾を握るように、油断のない姿勢で挑みなさい。多くの過ちは、油断から生ずると心得るべき。」
ということになるかと思います。
これは、鍼灸師として治療に挑む姿勢のことでもあり、実際に患者さんに鍼をしている最中の心得のようです。
特に、「虎の尾を握るように」という表現は、鍼治療中の私の心境としても、凄く上手い表現だと思うのです。緊張感があり、集中力を高め、隙をつくらず、油断せず、次の瞬間に何が起きても反応できるような姿勢が治療中には必要に思えます。
先人の言葉を心に刻んで、上を目指して鍼治療に取り組んでいきたいです。
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要約すると、
「鍼を行う者の心得として、深い淵の薄い氷を踏むように、貴人の前に座るように、あるいは、虎の尾を握るように、油断のない姿勢で挑みなさい。多くの過ちは、油断から生ずると心得るべき。」
ということになるかと思います。
これは、鍼灸師として治療に挑む姿勢のことでもあり、実際に患者さんに鍼をしている最中の心得のようです。
特に、「虎の尾を握るように」という表現は、鍼治療中の私の心境としても、凄く上手い表現だと思うのです。緊張感があり、集中力を高め、隙をつくらず、油断せず、次の瞬間に何が起きても反応できるような姿勢が治療中には必要に思えます。
先人の言葉を心に刻んで、上を目指して鍼治療に取り組んでいきたいです。
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カテゴリー: 鍼治療について