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癌という病気

癌の三大治療と呼ばれる手術、抗がん剤、放射線治療のいずれか、または複数を受けても、治療どころか、延命ですらなく、かえって死期を早められているのではないか、と感じてしまうことが多々あります。

癌という病気について、様々な考え方があるかと思いますが、私なりに癌という病気について考えてきたことをまとめてみたいと思います。

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それにあたり、森下敬一氏の理論を参考にしておりますので、気になる方は、森下敬一氏の著作をいくつか読んでいただけたらと思います。森下氏の著作は多くありますが、最初に読まれるなら下記がおすすめです。

自然医食のすすめ」 森下敬一 美土里書房

癌に特化した著作
ガンは恐くない」 森下敬一 株式会社ペガサス
ガン「消去法」」 森下敬一 自然の友社
など

癌細胞のイメージはかなり悪い

みなさんの体内には、癌細胞はありますか?と問われたら、

「そんなの検査してみなければわからない。」

と仰るかもしれません。ですが、答えとしては、

「全ての人の体内にあります。」

ということになるかと思います。そう言われた方は、

「いやいや、自分は癌患者じゃないし、どこも具合悪くないし、体の中に癌細胞なんてないでしょう。」

と仰るかもしれません。確かに、癌細胞が一定数を超えてきたり、一つ一つの癌細胞が大きくなってきたりすれば、健康上の問題が出てくる可能性は高いですが、ある範囲で、癌細胞の数や大きさが収まっていれば、健康上の問題はありません。

癌細胞の数や大きさは常に変動していて、数が増えたり減ったり、大きさも大きくなったり、小さくなったりし続けている、ということを認識する必要があると思います。

癌細胞が1つでもあったら、「癌患者である。」といったことはないのです。つまり、誰の体内にも癌細胞は存在すると考えるのが自然であるといえると思います。

問題は、癌細胞が増え過ぎたり、大きくなり過ぎたりして、一定の数や大きさを超えてくることなので、その原因を突き止めて、適した対策を実践していけば、癌は恐ろしい病気とは言えないのではないかと思います。

癌細胞が生まれる原因

それでは、癌細胞が増えたり、大きくなったりする原因は何が考えられるのでしょうか。一般的には、癌細胞は突然変異的に現れて、原因不明で無秩序に爆発的に増えたり大きくなったりすると考えられているように思えます。

実際はそうではなく、原因がはっきりあるとされています。それは、体内、特に血液が何らかの原因によって汚れることで、それを浄化する目的が癌細胞にはあるという説があります。

つまり、癌細胞は一般的な考えである悪の根源のようなものではなく、血液が汚れたままでは生きていけないので、それを浄化するために現れる、「有難い存在」であるとされます。

実際には、汚れた血液が癌細胞を通り抜けることによって、癌細胞をくぐり抜けた血液は、きれいな血液となって血管を流れていくということだと思います。

しかし、癌細胞が、浄化しても浄化しても、血液が汚れ過ぎていたり、汚れた血液が大量過ぎる場合は、癌細胞は大きくなったり、数を増やしたりするようです。それが一定数を超えていくと、内臓などを浸潤していき、宿主の命を奪うことになってしまうのだと思います。

また、癌細胞が血液を浄化してくれるとしたら、手術によって癌細胞を切除して取り出すといったことをすると、どうなるでしょうか。血液を浄化するという癌細胞の目的があるならば、手術で仮に問題個所の癌細胞を取り出したとしても、血液が汚れたままならば、再び体は癌細胞を作り出すのではないでしょうか。

同じところに再び癌ができたら「再発」と呼び、違うところにできたら「転移」ということもあり得ると思います。

抗がん剤にしても、放射線治療にしても、癌細胞を攻撃することで、癌細胞を小さくしたり、数を減らしたりすることは一時的にはできても、血液が汚れたままでは、再び癌細胞を作り出すことは想像できます。また、抗がん剤や放射線治療は、癌細胞にのみを正確に攻撃しずらいため、癌細胞ではない正常細胞までも攻撃することもあり得ることから、体を傷つけ、体力を低下させ、生命力を奪うことになることも考えられます。

血液が汚れるとは

では、具体的に、血液が汚れる、というのは、どのような状態なのでしょうか。これを考える際、一つの基準として挙げられるのが、血液のペーハー値といえると思います。

血液のペーハー値とは、血液が酸性とアルカリ性という両極の間のどこに位置するのかを示す単位となります。

ペーハー値は1〜14まであり、7が真ん中で「中性」となります。酸性に最も傾いた状態が「1」となり、アルカリ性に最も傾いた状態が「14」となります。

人間の血液のペーハー値は「弱アルカリ性」が理想的とされるので、ペーハー値としては、8〜10あたりが理想かと思います。

血液が汚れた状態というのは、主に、ペーハー値が「酸性」に傾いた状態のことを指すようです。「酸性」に傾き続けた状態が一定期間、続いてしまうと、癌細胞が現れて、血液を浄化しようとする現象が起きるとされています。

血液の酸性とアルカリ性についてのコラム
鍼灸院神尾コラム記事 「血液の酸性とアルカリ性 ~体内のペーハーのバランスを保つには~

血液が汚れる原因

それでは、なぜ血液は汚れてしまうのでしょうか。血液が汚れてしまう原因は以下などが挙げられるようです。

食生活
食品添加物や薬剤
精神的な負担、ストレス

食生活

一般的な西洋医学では、血液が作られるのは、「骨髄」とされています。しかし、森下医学では、主に「小腸」とされていて、小腸の壁から栄養分が取り込まれる時に、血液細胞となる、とされます。つまり、簡単にいえば、「食べたものは、血となり肉となる。」ということだと思います。となれば、食べたものが悪ければ、悪い血液細胞になり、食べたものが良ければ、良い血液細胞になるといえます。

まず、食物には、「酸性」と「アルカリ性」があります。また、「陽性」と「陰性」があります。「酸性」と「アルカリ性」はペーハー値のことになります。「陽性」と「陰性」は、「体を温める性質」と「体を冷やす性質」となります。

「酸性」と「アルカリ性」においては、血液の理想的なペーハー値は「弱アルカリ性」ですから、食物も「弱アルカリ性」に近いものを多く摂ったほうが「弱アルカリ性」を保ちやすくなります。「弱アルカリ性」の食品は、主に野菜や海藻類とされます。ただ、現実的には、野菜と海藻類だけを食べ続けるのは無理があります。そこで、最も良くないのは、「強酸性」というか「酸性」の極みのような食品ということになりますから、「強酸性食品」はできるだけ避ける必要があるかと思います。

「強酸性食品」の代表的な食品は、肉と化学塩となります。それと、食品ではありませんが、薬剤、食品添加物、放射線といった物質も「強酸性」となります。

食品酸性とアルカリ性


次に、食物の「陽性」と「陰性」ということに関してですが、癌体質というのは「体が冷えている」ということがいえます。手足といった末端が冷えるということもありますが、体温が低いタイプの方も注意が必要です。体温は36.5度以上が理想といえるかと思います。

体温を上げるためには、代謝を上げるとか、筋肉量を上げるとか、そういった体質改善が必要な場合もありますが、「陰性」の食物をできるだけ避け、「陽性」の食物を多く摂り入れるということも大切なことだと思います。

鍼灸院神尾コラム記事食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

食品の陰陽


食品添加物や薬剤

これに関しては、上記に記したように、食品添加物や薬剤は「強酸性」ということが、血液を汚す原因となります。

精神的な負担、ストレス

これは最も厄介なものだと言えると思います。ネガティブな感情を抱くだけで、血液の「ペーハー値」が酸性に傾いてしまう、といわれています。人間ですから、ネガティブな感情を抱くことも多々あるわけですが、できるだけ前向きだったり、ワクワクすることを実践していきたいものです。

私の知り合いで、胃癌を患った方がいました。その方はそれをきっかけに、会社に頼んで、精神的な負担の重い仕事から外れ、会社の第一線からは降りたと仰っていました。数年が経ちますが、その方は、癌が再発したり、転移があったりということはないようです。これも精神的な負担が大きいと血液を汚し、癌細胞を引き起こすことを表しているように思えます。

では、どうしたらいいのか

血液の汚れの原因を突き止め、それを解決することができれば、血液がきれいになり、血液を浄化するという癌細胞の存在目的がなくなって、癌細胞は自然と小さくなったり、数を減らして、「病」の状況から抜け出せる、ということになるかと思います。

具体的には、「血液を弱アルカリ性に保つ」、ということになりますが、それには、食事の内容を省みて、「酸性」や「陰性」の食物を避け、「アルカリ性」や「陽性」の食物を多く摂取するように心がけることは、「癌体質」を改善させる上で基本的なことだといえると思います。

また、食品だけではなく、「化学物質」というものも血液を「酸性」に傾ける要因となりますので、できるかぎり遠ざけたいものです。

それに加え、最も難しいことかもしれませんが、精神的な負担が大き過ぎず、心の平穏を保てることも、「癌体質」を改善する上で重要なことだと思います。この点は、感情をコントロールすることの難しさもありますが、自分にとってストレスになっていることを解消しようとしても解消できない場合も多々あるのではないか、と思うと、心の平穏を保つことは非常に難しい場合があると思います。

仕事がストレスであれば、会社を辞めれれば良いですが、辞められない場合もあります。会社を辞めなくても、社内での仕事内容を変えてもらえれば良いですが、会社がそれを許さない場合もあるかと思います。また、ストレスの原因が家庭にあったとした場合、簡単に家族を変えるわけにもいかないでしょうし、非常に困難なことだと思います。

何を優先しなければならないのか、によりますが、時として、思い切った決断も必要なことなのかと思います。人生で起こることは、常に「自分ならどうするのか」、という問いを突きつけられているようなものだと思うので、「自分がどうしたいのか」、が問われているのだと思います。

最後に、「癌」という病気は、一般的に言われているような、いわゆる「不治の病」であるとは、私個人は思いません。今までの医療が癌を「不治の病」にしてきたといっても過言ではないと思っています。

上記に示してきたように、原因を認識し、自らを省みて、適切な方法を実践していけば、克服できない病気ではないと思います。

要は、自分が「変われるか」が問われていて、食事の内容を変える、といったことは、その意志があれば可能だと思いますが、感情のコントロール、ストレスの排除といった変わることが非常に難しい要素もあるという点では、癌を完治させることは困難極まりないともいえると思います。

それでも、今までの一般的な癌に対する考え方は一端、脇に置いておいて、発想を変え、自分を変えることに取り組んでいけたら、望む結果は得られると私は考えます。

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カテゴリー: がん

がんが発生しにくいといわれている臓器とは?

がんが発生しにくいといわれている臓器は心臓と小腸です。全くないというわけではないようですが、心臓癌や小腸癌というのはあまり耳にしないかと思います。心臓と小腸にどんな特徴があり、なぜがんが発生しにくいかを考えるとがん細胞の性質や弱点などがみえてくるかもしれません。

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心臓は筋肉でできた血液を全身に送り出すポンプとしての働きがあります。小腸は胃でどろどろの粥状態にされた食べた物から栄養を吸収します。心臓と小腸はどちらも活発な働きをしています。心臓の温度は40~42度といわれていて、小腸の温度は37度ぐらいといわれています。がん細胞は増殖しやすい温度が35度であり、39度で活動停止、42度で死滅するといわれています。

がん細胞は体温が低いほうを好む性質から、心臓や小腸は居心地が良くないといえます。

また、小腸にはパイエル板というリンパ組織があり、リンパ組織は免疫機能の中心的な存在です。リンパ組織は全身に分布していますが、パイエル板は小腸にしか存在せず、回腸(小腸の下部)に約20~30存在し、腸管免疫の中で最も重要な器官と言われています。

よく腸内の善玉菌と悪玉菌という話がありますが、パイエル板をはじめとする腸管免疫にとって理想的なバランスは、善玉菌9に対して悪玉菌1の9:1と言われています。

以上をまとめますと、心臓の特徴としては温度が高く、血液の流れが強く活動が活発であること。また、小腸も温度が高く、パイエル板を中心とする免疫機能が本来は活発であることがいえます。このような特徴をもつ心臓と小腸にはほとんどがんはできない、といわれていることから、体全体にもいえることは、

体温を上げ、

免疫力を高める、

ということががんを作りにくくするヒントになるのではないかと思います。

体温を上げるには、以下の記事を参考にされるとよいかと思います。
「体温を上げるには? ~半身浴、運動などの薦め~」

免疫力を上げる方法をまとめたものも近日中にコラムにしてみたいと考えています。

また、東洋医学の考え方の一つに臓腑(ぞうふ)というものがあり、六臓六腑(一般に言われる五臓六腑)という内臓の状態を表すものがあります。臓とは中身の詰まった肝臓、腎臓などの実質臓器、腑とは胃、腸、膀胱などの管状や袋状の中空臓器のことです。この臓と腑は表と裏の関係があり、またそのそれぞれの関係が深いとされています。

がんが発生しにくいといわれている臓器とは

上図のように、心と小腸は表裏の関係となっています。心と小腸の関係は、一つには経絡というツボの流れがあり、心のツボの流れと小腸のツボの流れが繋がっていることによるといわれています。もう一つには心と小腸の生理活動や病理にはお互いに関連しあう部分があるといわれていることです。例えば、心に熱があると、その熱は小腸に伝わり、血尿や排尿困難を引き起こし、小腸の熱は胸中の煩悶感など心熱の症状を引き起こすとされます。

東洋医学における心と小腸の関係とがんができにくいといわれている心臓と小腸という関係は研究材料になると思います。

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