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疲れがとれないあなたへ ~「寝るときは空腹」のススメ~

「朝、目覚めても体がスッキリしない」
「寝ているはずなのに、疲れがとれない」
「眠りが浅く、夢を多くみる」
「胃もたれがある」
「便通が毎日ない、または下痢、軟便」

こんな症状が複数ある方にお尋ねします。

「何時に夕食をとっていますか?」

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「日によって異なる。」というのが普通かと思いますが、だいたいで結構です。

試していただきたいのは、寝る時間の5時間前には夕食を食べ終わる、ということです。

5時間というのは、5時間あれば食べたものが完全に消化され、消化作業が終了していると考えられるからです。これにも個人差はあると思いますので、3時間で消化を終えられる方もいれば、5時間以上かかる方もいらっしゃるかと思います。大切なのは、消化しきった状態で就寝する、ということです。

睡眠時間というのは、本来、体の疲れをとり、ダメージを修復する時間です。朝にはダメージから回復し、エネルギーで満たされた状態で1日をスタートさせることが、充実した1日を送るためには大切なことに思えます。

ところが、夕食の時間が遅く、まだ消化作業が終わっていない内に、就寝するとどうなるでしょうか?体は消化作業を優先させるはずですから、消化作業を終了してから、本来の寝ている間に行なわれるダメージの修復を行なうのではないでしょうか。

疲れがとれない例えば、睡眠時間が平均6時間の方がいたとして、夕食が遅く、寝始める時にまだ消化作業が終わらず、消化作業に2時間かかったとしたら、体のダメージ修復に充てられる時間は残りの4時間のみとなってしまいます。

こうなると、消化作業が終わらないまま寝た場合、体はダメージから回復しきらず、起床時に「疲れがとれない…」となっても不思議ではありません。

「お腹が空いていては寝れない。」と仰る方もいらっしゃるかと思いますが、これは習慣だと思うので、慣れが必要かと思います。

食べ方や食べる時間、睡眠時間、寝る時間、起きる時間、といったことは個人差があり、全ての人がこうすべきだ、という言い方はできないと思います。

それでも、起床時に疲れがとれていない、と感じる方は上記のことを参考に、試されることをお奨めいたします。

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カテゴリー: 食養

食用油を考えてみました② ~食用油は何にすればよいのか?~

前回のコラムでは、サラダ油の危険性が認識できました。

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今回は、それでは、どのような食用油の摂取が理想的で、どのように摂取したらよいのかを考えてみたいと思います。

ビッグスマイルウェブ
理想的な油(脂質)の摂り方~オメガ3とオメガ6~

http://aqua-japan.net/bigsmile/?p=152

--(以下転載)---------------
脂質は人間にとって、以下の2つの役割があります。
①細胞膜(生体膜)の形成
②エネルギー源として働く

脂質には以下の2種類があります。
・飽和脂肪酸・・・肉や乳製品などの動物性の脂肪
・不飽和脂肪酸・・・ベニバナやコーン、オリーブ、亜麻仁など植物性の脂肪。不飽和脂肪酸は化学構造の違いから、「オメガ3」「オメガ6」「オメガ9」とさらに細かく分類されます。

飽和脂肪酸は体内で合成できるため、必ずしも食事からとる必要はありません。むしろ動物性の脂肪のとりすぎによる弊害のほうが指摘されるくらいです。

一方、オメガ3とオメガ6はどちらも私達の体内では作り出せないことから、食事などを通して外から補わなければならない「必須脂肪酸」と呼ばれています。

オメガ3とオメガ6は、体の中で正反対の働きをします。

オメガ3とオメガ6

オメガ3とオメガ6の摂取は、その割合が重要とされ、「1:4」が良いといわれています。

現代人の食生活が欧米化したことから、オメガ6の摂取が圧倒的に増え、オメガ3とオメガ6の摂取率が「1:10~40」に及ぶ場合もあります。

オメガ6過多の食生活…アトピーや花粉症などのアレルギー症状の悪化や不調の原因のひとつになっている。

オメガ3に期待できる働き
・脳の健康維持(うつ、認知症予防)
・悪玉コレステロール低下
・神経疾患の予防
・骨の健康維持
・炎症を抑える
・がん予防
・抗メタボ などなど

オメガ6ばかりが悪いように見えますが、大切なのはその摂取バランスとなります。
--(転載ここまで)---------------

不飽和脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取率が「1:4」であることが理想のようです。

この理想の摂取率について、この記事に書かれています。

コアな健康日誌
「麻の実油」と「亜麻仁油」の違い

http://coregallery.jugem.jp/?eid=627

--(以下転載)---------------
麻の実油(ヘンプシードオイル)
原料は麻(アサ)=大麻(タイマ)
英語名:Hemp(ヘンプ)→アサ科
オメガ3系とオメガ6系の割合が「1:3」。
成分の80%が必須脂肪酸で、すべての植物油の中でもっとも多く含んでいます。
麻の実油はガンマ・リノレン酸(オメガ6系)を2~4%も含んでいます。 この脂肪酸を含む天然の食用油は麻の実油のみと言われています。

亜麻仁油(フラックスシードオイル)
原料は亜麻(アマ)
英語名:Flax(フラックス)
別名:リネン→アマ科
オメガ3系の含有量が植物油の中で突出しています。
オメガ3系とオメガ6系の割合が「4:1」。

食用油成分表

※n-6…オメガ6系、n-3…オメガ3系
--(転載ここまで)---------------

上記のように、麻の実油というのは、オメガ3系とオメガ6系の割合が「1:3」ということで、前回のコラムの理想的な割合である「1:4」に近い成分であるといえます。

また、オメガ6はその他の食用油に大量に含まれていますので、問題はオメガ3を摂取できるかということになり、その点、亜麻仁油はオメガ3の含有量が他の油の中でも突出していますので、その他の食用油を摂っている場合は、亜麻仁油でオメガ3を摂取してバランスを取るという方法があるかと思います。

それと、オメガ6系は、高温加熱処理されたサラダ油ではなく、低温圧搾(コールドプレス)製法の食用油であれば有害物質が発生されにくいようです。

私自身は、普段は炒めものにはオリーブオイルを使い、サラダなどにかけて生で摂取する時は亜麻仁油を使っています。私が購入した亜麻仁油は、色はほぼ透明で、ベトつきがなく、味もすっきりしていて、もたれるようなことがありません。麻の実油というのは試したことがないので、興味深いです。

理想としては、1種類であらゆる料理に使うなら麻の実油、2種類で使い分けるなら低温圧搾(コールドプレス)製法のオリーブ油またはグレープシードオイルと亜麻仁油といったところでしょうか。

また、外食で使われている食用油はオメガ6がほとんどだと思いますので、自宅ではオメガ3を多く含む亜麻仁油のみを使うのも一つかと思います。みなさんも研究されてみてくださいね。

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カテゴリー: 食養

食用油を考えてみました① ~サラダ油の危険性~

食用油については、種類がたくさんある中、成分の違いや油は酸化してしまう問題などあり、どんな食用油が体にとって良いものなのか、私自身はっきりとした考えに至りませんでした。

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どのような食用油は危険で、理想的な食用油はどのようなものか考えてみたいのですが、食事に関しては、楽しく摂っていただくのが前提ですので、このようなことも意識しつつ、こだわり過ぎず、参考にしていただけたらと思います。

サラダ油の危険性

ネットで、下記の2つの記事を見つけました。

るいネット サラダ油が脳を殺す
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=308248

--(以下転載)---------------
サラダ油は、リノール酸とトランス脂肪酸を含みます。

リノール酸…全身の細胞を炎症系に変える。

トランス脂肪酸…心血管疾患のリスクを高める。日本以外では使用に規制がかかっている。

サラダ油の原料は大豆と菜種(キャノーラ)。

「サラダ油が脳を殺す」山嶋哲盛/河出書房新社では、「サラダ油に含まれるリノール酸を加熱すると、ヒドロキシノネナールという神経毒を発生させ、それが蓄積し細胞膜を連鎖的に錆びさせ脳細胞を死に至らしめ、やがて認知症を発症し、ついには脳を殺す」とされ、「直ちにサラダ油はやめなさい」と記述されています。

「脳を殺す」というのは、疾患としては認知症といったことになるかと思います。認知症予防として、サラダ油の摂取を止め、安全な食用油に切り替えることが必要とされます。

また、食用油はマヨネーズやドレッシング、スナック菓子などの加工品にも使われていますし、もちろん外食ではどのような油が使われているかはわかりませんので、注意が必要です。
--(転載ここまで)---------------

健美ステーション
食用油の種類とおすすめ、えごま油、ココナッツオイル、オリーブオイルの違いは?

http://kenbi-station.com/274.html

--(以下転載)---------------
サラダ油とは
日本独自の規格の油でリノール酸を含むものが多い菜種(キャノーラ)、紅花(サフラワー)、ヒマワリ、ブドウ、ゴマ、トウモロコシ、米、大豆、綿実の9種類のうち2種類以上の原料を調合させて作り、現在は大豆油とキャノーラ油の混合がサラダ油の主流となっていてJASの規定では0℃の環境で5.5時間放置してもにごらないことが条件となっています。

そしてサラダ油は高温で加熱処理をして作られますが、その際にトランス脂肪酸が発生します。

トランス脂肪酸は有害な物質であらゆる病気の原因となっています。
ざっと挙げるだけでも

ガン、心臓病、高血圧、糖尿病、肥満、
不妊症、子宮内膜症、認知症、うつ病、精神疾患
アレルギー症状、慢性疲、ADD(注意欠陥障害)
ADHD(注意欠陥多動性障害)

などのリスクが報告されています。

サラダ油が体に悪いのはこれだけでなく製造過程で何度も高温加熱処理されるとアルツハイマー病の原因ともいわれている有害物質のヒドロキシノネナールが発生します。

また、もともと原料の植物に含まれている栄養成分が加熱処理によってほとんど失われているのです。

つまりサラダ油を摂ることにより
・トランス脂肪酸の危険性
・有害物質が含まれている危険性
・栄養成分が失われている

という心配があります。

ではサラダ油をやめて他の油にすれば問題は解決すると思うかもしれませんがそうではありません。

現在サラダ油は「食用精製加工油脂」や「食用植物油脂」と名前を変えてありとあらゆる加工品に含まれています。

知らず知らずのうちにサラダ油を摂っているのでトランス脂肪酸も摂取していますし、摂り過ぎは良くないリノール酸も大量に摂取している可能性があるのです。

本来油はとても酸化しやすいので、透明のペットボトルに入っていて、長時間スーパーの棚に置くことなんてできません。本物の油は遮光性のビンなどに入っています。

低温圧搾は大量生産できないので少し値段が高いですが健康や美容の為にはサラダ油ではない、本物の油を使用することをおすすめします。
--(転載ここまで)---------------

食用油を考える上記の2つの記事から、一般的に売られているサラダ油は、特にトランス脂肪酸を含むことから体にとっては有害なものであることがわかります。

また、気をつけなくてはならないのは、サラダ油が加工食品に使われている場合、「食用精製加工油脂」や「食用植物油脂」と表示を変えられているということです。

健康的に食用油を摂取するには、まずは、サラダ油の摂取を止めることが必要なようです。

では、次のコラムでは、どのような食用油が理想的なのかを考えてみたいと思います。
食用油を考えてみました② ~食用油は何にすればよいか?~


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カテゴリー: 食養

野生動物は太らない? ~過食は生活習慣病の原因の一つ~

野生動物の場合、食べ過ぎて、肥満になることはない、といった記事を見つけました。

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野生動物はなかなか獲物にありつけず、空腹状態が続くことで、獲物にありつけた時は食べ過ぎてしまいそうですが、空腹感の中、活動することで、食べ過ぎることはないそうです。

野生動物の場合、

空腹を感じる状態は、エネルギー源であるブドウ糖が不足。
 ↓
狩りをするために、脂肪として蓄えていたものを燃焼させて、エネルギーに変換。
 ↓
獲物にありつくまでに脂肪が燃焼されることで、血糖値が元のレベルに上がり、強烈な空腹を感じない状態になる。
 ↓
食べ過ぎない。

となるようです。

人間の場合は、

空腹を感じたら、活動することもなく、直ぐに食べ始める。
 ↓
脂肪を燃焼させる前に食べ始めるので、血糖値が下がったままで、食べる。
 ↓
血糖値が元のレベルに上がるまでは、空腹感があり、食欲が続くので、食べ過ぎる。

となるようです。

野生の動物は、空腹→活動・運動→食事、となり、

人間は、空腹→食事、もしくは、空腹でもないけど時間が来た→食事

となることが食べ過ぎの原因になっているということのようです。

空腹は「食べろの合図」ではなく、「活動をしろという合図」だということのようです。

野生動物が太らず、健康である理由の一つが食べ過ぎないということであり、人間のように空腹を感じたら直ぐに食べる、という生活は、不自然であることということのようです。

なぜ野生の動物が食べ過ぎないのか?そのことからわかる人間が太ってしまう理由
http://lighteater.health358.com/benefits/wild-animal/

私は、この記事を読んで、野生動物が自然に過食しない食べ方をしていることがよく理解できました。それは単に太らない、ということだけでなく、健康を保つ方法にも思えます。

なぜなら、数十年前の大多数の日本人は、小食、粗食であって、この数十年は過食・飽食の時代なのではないかと思え、過食であることが、現代人の生活習慣病の原因の一つに思えるからです。

いつでも手の届くところに食べ物があり、24時間コンビニが開いていて、食欲のまま、食べていれば、過食になるのが当たり前に思えます。

野生動物は太らない食べ過ぎは、内臓を疲弊させ、血液を汚します。一説では、血液が汚れることで、それを浄化する意味でがん細胞を増やして、がん細胞に血液を通すことで血液を浄化させているという説があります。

現代人はいかに食べるかではなく、いかに食べることをコントロールするか、時には食べないという選択も必要かもしれません。

最近、よく耳にするのは、プチ断食といった、短期間食事を絶つものや、1日2食、1日1食といった食事の摂り方があります。

どう食事を摂るか、どれだけ摂るか、いつどのようなタイミングで摂るか、といったことには、個人差がありますので、ご自分でいろいろと試してみて、自分に合った食事の摂り方を研究されるといいのではないでしょうか。それには、食事は必ず1日3食摂らなきゃダメ、といった固定概念を捨る勇気が必要かもしれません。

いずれにせよ、1日3食では、空腹感を感じる時間が短く、活動量、運動量の少ない現代人にとっては、過食になる原因となり、内臓が疲れ、血液を汚すことで、慢性的な生活習慣病に陥る原因となりそうです。

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カテゴリー: 食養

食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

食べ物は、食べてから6時間後には小腸から吸収され、それが血となり体を作ります。その食べ物を無視して、体を治す、体質を変えるということは不可能に近いのではないでしょうか。

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この陰陽の食品とご自身の体質を照らし合わせ、食べ物によって体質を変えるにはどうしたらよいのでしょうか?

それは、できるだけ中庸を中心とするということであると思います。その方法としてですが、前回のコラムの分類でいう、極陰性食品は好きでやめられないから、極陽性食品も同じ量を採れば、プラスとマイナスで打ち消して中庸になれるか、といえば不可能ではないと思いますが、天秤の両端に重い錘を乗せてバランスをとろうとするようなもので、極めて難易度が高いのではないでしょうか。

そのようなバランスのとり方ではなく、中庸、もしくは、安全な陰性食品、安全な陽性食品を中心にして、時には極陰性、極陽性など偏った性質も食品を摂ることがあっても大怪我はしないというか、少し気をつければ中庸に戻れる、といった方法が良いように思えます。

また、例えば、自分の体質は陰性だから、陽性の食品、特に極陽性のものを積極的に食べればいいか、というと、それも極端で、体に負担がかかるように思えますので、やはり中庸、安全な陽性食品、安全な陰性食品、中レベル陽性食品から選ばれると体質改善を実現できるのではないかと思います。

最後に、精製された食品についてです。砂糖、塩、お米などの穀類には、精製されたものとされていないものがあります。

砂糖には、白砂糖、黒砂糖、塩には、精製塩(化学塩)、自然塩とあり、お米には白米と玄米があります。白砂糖、精製塩、白米というのは精製されたものであり、人間の味覚としては、精製されたもののほうが美味しく感じるというというか、口当たりが良いと感じる特徴があるようです。

口当たりが良いか、悪いかだけで判断するならば、白砂糖、精製塩、白米のほうが口当たりが良く感じるのです。しかし、白砂糖、精製塩、白米というのは、陰陽でいうところの、陰の部分といえます。

例えば、お米の場合、下図のような構造になっており、お米の外側の糠と胚芽は陽であり、胚乳が陰となります。

お米の構造


玄米を白米に精製すると、この陽の部分を捨ててしまいます。昔は糠と胚芽を使って、糠漬けにしたりすることで、白米と糠漬けで陰陽のバランスをとっていたのかもしれません。

砂糖についても、精製すると、白砂糖となり、陽性のミネラルが豊富な部分を捨ててしまうことになります。

精製塩は、自然塩を科学的に精製したもので、塩化ナトリウムが99%を占めることから非常にバランスの悪い塩です。それに対して、自然塩は塩化ナトリウム以外にもカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを含み、このミネラルが体にとって必要な物質とされます。

従って、白砂糖、化学塩、白米というのは陰性の食品であり、体質を陰性に傾ける性質があり、黒砂糖、自然塩、玄米は陰陽のバランスがとれた食品といえます。お米や調味料というのは、料理において基本となる食品ですので、基本が陰陽のバランスがとれた食品のほうが、より中庸に近い食事が実現できるのではないでしょうか。

今回は3回のコラムにわたり、陰陽論を用いて、食品の性質と体質改善というものを考えてみました。これも一つの考え方ですので、参考になることがあれば幸いです。

食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~

食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

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カテゴリー: 食養

食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

前回のコラムでは、東洋医学には体質を陰実、陰虚、陽実、陽虚といった分類があり、ご自身の体質が陰性か陽性かを判断していただきました。それを踏まえ、今回は食べ物の陰性、陽性の分類について考えてみたいと思います。

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体質と食べ物との関係ですが、例えば、陰性の方の好む食品は、白砂糖を使ったスイーツ、乳製品、白米、パスタ、コーヒー、緑茶、うどん、果物、酒類など。苦手な食品は、根菜類、紅茶やほうじ茶のような暖色系のお茶、そばなどとなります。

要は、下で、紹介する陰陽で分類する食品の中で、陰性の方は、陰性の食品を好んで食べているということであり、陽性の方は陽性の食品を好む傾向にあるといえると思います。

陰陽で分類する食品


食品の陰陽

上記の分類では、全ての食品を網羅しているわけではありませんが、だいたいの感覚はつかんでいただけるのではないでしょうか。

陰性の強い食品というのは、白砂糖を使った食品や果物のような甘いものや夏野菜などで、このような食品は常夏の南国で採れるものが多いかと思います。南国の方は、気候が常に暑く体質も陽性に傾きやすいことから、体を冷やす食べ物が自然と身の周りに育ち、それを食することで、陰陽のバランスをとっているのだと考えられます。

また、日本のように四季がある気候でも、旬のものというのは、その時期に収穫されるものであり、自然界は旬の食品として、夏なら体を冷やすもの、冬なら体を温めるものを、我々に与えてくれているだと思います。

野菜それと、一般に美味しいものというのは、上の分類でいうところの極陰性、強レベル陰性、強レベル陽性、極陽性食品に多いのではないでしょうか。言い換えれば、外食に多いのもこれらの食品であり、肉類、乳製品、スイーツが代表的であると思います。

つまり、美味しいものというのは、陰性と陽性の極に近いものであり、真ん中の中庸のものは少ないように思えます。私個人としては、玄米をよく噛んでいる内に甘みが出てきて、美味しいなぁと思ったりするわけですが。

逆に、精進料理や昔から日本で食べられている食品というのは、中庸に近い食品に思えます。

次回のコラムでは、陰性、陽性、それぞれのタイプの方がどのようなことを意識されて食品を摂取すれば良いのかを考えてみたいと思います。

→食べ物で体質は変わるのか?③ ~分類した陰陽の食品をどう摂取するか~

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カテゴリー: 食養

食べ物で体質は変わるのか?① ~陰陽論と体質の関係~

日ごろ、患者さんとお話をしていると、その方がどのような生活をされていて、どのような食事をして、食べ物はどんなものが好きで、嫌いなのか、といったことがわかる場合があるのですが、食事の好みの傾向とその方の体質とが一致することが多くあります。

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今回は、一般的な栄養学などの食品のとらえ方ではなく、東洋哲学の基本的な考え方の一つである陰陽論を用いて、どのように食品の性質を見極めて、ご自身の体治し、体質を変えることをどう考えたらよいのかを3回のコラムにまとめてみたいと思います。

陰陽論では、万物は陰と陽に分けられるとされます。東洋哲学を基本とした東洋医学では、人の体質といったものを判断するとき、この陰陽論を用いて、陰の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、または、陽の気が多過ぎるのか、それとも足りないのか、といった形で分類していきます。

陰陽論と体質の関係陰の気の性質…重い、下降、水、黒、暗いなど。
陽の気の性質…軽い、上昇、熱、明るいなど。

…気が多過ぎる状態。痛みは強く激しい。
…気が足りない状態。痛みは鈍く、長引く。

陰の気が多過ぎる…陰実(いんじつ)
陰の気が足りない…陰虚(いんきょ)
陽の気が多過ぎる…陽実(ようじつ)
陽の気が足りない…陽虚(ようきょ)

陰実…陰の気が多過ぎるので、陰の性質が強く出ます。
陰虚…陰の気が足りないので、陰の性質は影を潜め、陽の気の性質が目立ちます。
陽実…陽の気が多すぎるので、陽の性質が強くでます。
陽虚…陽の気が足りないので、陽の性質は影を潜め、陰の気の性質が目立ちます。

中庸(ちゅうよう)…陰実、陰虚、陽実、陽虚の真ん中。

上記のように体質の分類としては、陰実、陰虚、陽実、陽虚の4つとなります。

東洋医学では、この4つの体質と臓腑という考えを加えた理論で、治療を組み立てる方法があります。

今回は、陰実、陰虚、陽実、陽虚、それぞれの対策は専門的になり過ぎるので、ご自身の体質が陰性か陽性かを判断して、陰性の方、陽性の方、それぞれが食品を考える際、どのようなことを意識したらよいのかをまとめてみたいと思います。

陰性の方の特徴:
水太り、動作は緩慢、声が細い、心配性、甘いものや乳製品が好き、など

陰性の方の症状:
体がだるい、めまいがする、冷え性、低血圧、低体温、腎臓疾患、むくみ、貧血、胃腸障害、など

陽性の方の特徴:
筋肉質、活発、食べすぎ傾向、声が太く張りがある、など

陽性の方の症状:
体が火照る、肝臓障害、イライラする、皮膚が赤黒い、便秘傾向、など

上記の陰性、陽性の特徴や症状はピッタリと全てが当てはまるということではなく、どちらかの傾向があるといっただいたいで結構ですので、ご自身が陰性タイプか陽性タイプかをご判断いただけたらと思います。

次に、具体的な食材を陰性、陽性に分類してみたいと思います。

→食べ物で体質は変わるのか?② ~陰陽論を用いた食品の分類~

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