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畑は勢いが出てきましたが、苗のほうは…

なかなかうまくはいっていない自然農ですが、うまくいっていないからこそ考える余地がありますし、工夫する楽しみもあるかと思っています。

ダメでもともと、失うものはありませんので、引き続き思い切ってやってみたいと思っています。



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まず、畑のほうは…

前回のコラムには5月3日の畑の様子の写真を掲載し、その頃はほとんど草(雑草)が生えてこず、野菜が育つとは思えないような状態でした。


5月3日の圃場の様子


その後、5月末に部分的に少し草が生えてきました。


5月26日の圃場の様子


6月に入ると、だいぶ畑の草に勢いが出てきました。この頃には、5月11日に畑に直に種を蒔いたトウモロコシ、枝豆、にんにくが芽を出してくれました。


6月6日の圃場の様子



発芽して数日のトウモロコシ



発芽して数日の枝豆



種にんにくから芽を出したにんにく


昨日6月22日は、6月16日に種まきしたオクラ、つるなしインゲンの発芽を確認できました。これは、4月や5月に畑やセルトレイに種まきした時と比べたら、発芽は早かったと思います。気温が高いということも大きいかと思いますが、畑の土質が多少は改善しているのではないかと期待してしまいます。

また、5月11日に種イモを植えた里芋も発芽を確認できました。里芋は発芽を確認できるまで1ヵ月と10日かかりました。全く発芽の気配がなく、あきらめかけていたので、発芽が確認できた時は感動しました。


6月22日の圃場の様子



オクラの発芽



つるなしインゲンの発芽



里芋の発芽



里芋の発芽


畑のほうは、ある意味、だいぶ勢いが出てきて、生命力を感じられる雰囲気があり、予定している夏野菜の半分ぐらいは植えられているので、成長は緩やかですが、まずまずかと思っています。私個人的には、畑が美しく感じられるようになってきています。

一方、苗は…

ところが、問題は苗のほうです。前回のコラムで述べたように、セルトレイに蒔いた種がほとんど発芽しない状態が続きましたが、一応、予定している全ての苗の発芽はしたものの、苗の発育が非常に遅く、小さなままです。


5月24日のセルトレイの苗


この小ささのまま、苗を畑に植えると、おそらく虫たちにかじられて終了してしまいそうです。

発芽の遅さ

セルトレイに種を蒔いたのが、4月12日ということで、普通なら1週間程度で発芽するとされているのに、セルトレイに蒔いた種が全て発芽したのは、5月末ということで、発芽まで1ヵ月と20日近くかかったことになりました。

発芽後の苗の生育

発芽後も、苗はあまり大きくならず、発芽や生育が遅い原因は何なのか、いろいろと考えてしまいました。

一つどうしても考えてしまうのは、種と土の関係のことです。種は自然農法や有機栽培で使用する固定種と呼ばれる本来の種を使っています。それに対して、この体験農園の土には、おそらく化学肥料、除草剤が大量に含まれていて、種と土の相性が悪いということだと思います。

化学肥料や除草剤が多く含まれている土の特徴としては、土臭さがなく無臭であること、土がカチカチで非常に硬いことが挙げられるようですが、私の畑の土に当てはまります。

そのような土質には、ホームセンターなどで売られている種は苗のようなF1種という品種改良しているものには相性が良いのではないでしょうか。

固定種の種に合う土質は、微生物が活発に活動していて、その微生物も多種多様であることだと思います。そのような土質を作り上げるには、自然農を3年~5年はかけなければならないという話しがあります。私のような化学物質たっぷりの土からとなると絶望的ですが、難易度高めの設定からどこまで改善できるか、チャレンジしてみます。

この体験農園を始める初期に、土壌改善の目的で籾殻などを畑に蒔くことを行いましたが、土質が改善するほどには至っていないのだと思います。

こちらの動画でも、自然農がうまくいっていない人向けということで、土質の硬さなどについて仰られています。動画の最後に仰っていることには勇気をいただきました。うまくいかない、というところからが本当のスタートだと思います。知識は知識であり、体験していくことで自分の実力になっていくということだと思います。これは、自然農に限らず、全てのことに当てはまると思います。私の場合は鍼治療の技術にも同じことがいえると思います。歩んでいかなければわからない、だから「道」というのではないでしょうか。

瀬戸内まいふぁーむ【間違ってない?】自然農法つまずきチェック
https://www.youtube.com/watch?v=uy_cLpNJ4Ng&t=631s

思い切って鉢上げすることに

そこで、どうにかしてみようということで、苗が小さいままではありますが、セルトレイの苗をポットに鉢上げすることにしました。本来は、セルトレイで苗がセルトレイのマスをはみ出るぐらいの大きさになって、セルトレイでは苗が窮屈そうな感じになってから、大きなポットに鉢上げするようです。

私が使っていたセルトレイのマスは5cm×5cmですが、直径9cmのポットに鉢上げすることにしました。

まだ鉢上げするほど大きくなっていない苗を鉢上げする目的は、鉢上げする際にセルトレイのマスよりも大きなポットになりますので、その時に追加する土に腐葉土を混ぜて、土質を柔らかくしてみることです。

苗を作る時に、どんな土を使うのかということがありますが、畑の土100%にすべきという説もあれば、畑の土と腐葉土を1対1で混ぜたほうがいいという説など様々あるようですが、私の畑の場合、畑の土100%だとかなり土が硬いので、鉢上げの際に腐葉土を混ぜてみることにしました。

本当に土質が良質であれば、畑の土100%のほうが、苗を畑に植えた時に、苗にとってストレスが少なく負担が軽いと考えられるので、本当はそうしたいところですが、現状の土質では、腐葉土を混ぜてみることにしました。

ポットに鉢上げした苗

直径9cmのポットには小さすぎる苗ばかりになってしまいましたが、とりあえず、土質としては柔らかくなりました。腐葉土の割合が多すぎると、ポットを脇からつかむと、ふにゃふにゃになってしまうので、ポットの形が変形しない程度で、ポットをつかむとしっとりと柔らかいぐらいにしてみました。

この鉢上げの作業は、6月10日に行い、今日が6月22日ということで、約2週間が経ちましたが、少し大きくなった苗もあれば、ほとんど大きくならない苗もあり、今のところ微妙な感じとなっています。

鉢上げ作業を行った6月10日の苗は以下のようになりました。


トマトの苗 6月10日



スイカの苗 6月10日



ピーマンの苗 6月10日



かぼちゃの苗 6月10日



バジルの苗 6月10日



長ナスの苗 6月10日



ししとうの苗 6月10日


鉢上げしてから約2週間後の6月22日の苗は以下のようになりました。


トマトの苗 6月22日



スイカの苗 6月22日



ピーマンの苗 6月22日



かぼちゃの苗 6月22日



バジルの苗 6月22日



長ナスの苗 6月22日



ししとうの苗 6月22日


かぼちゃとスイカは植えてみました

そんな中、昨日、そこそこ大きくなって、茎の部分が硬くなったかぼちゃとスイカの苗を畑に植えてみました。茎の部分が硬く木のようになると、畑に植えても虫に茎をかじられてることがあっても大丈夫なようで、苗を畑に植える良いサインのようです。

ですが、ある意味、このかぼちゃとスイカは賭けというか、ポットで育てるよりも畑に植えたほうが育ってくれそうな気がするので、失敗を恐れず、畑に植えてみました。失敗したら学べるはずなので、やってみました。


畑に定植したかぼちゃの苗



畑に定植したスイカの苗


梅雨真っただ中のはずなのに、明日からは、数日間は雨が降りそうになく、気温は30度越えという天気予報なので、なんとかうまく苗の根が活着してくれて育ってほしいところです。

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カテゴリー: 自然農法

なかなか発芽しない

体験農園の現時点の状況は、畑のほうは、畝が完成し、畝の上と通路に、クリムソンクローバーの種を蒔き、畝の仕切りの代わりに、オーツ麦の種を蒔きました。

これは、主に、緑肥目的ということで、野菜の種蒔きや苗の定植前に、ある程度、クローバーとオーツ麦の力で、土の状態を良くしたいということになります。

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畑にクリムソンクローバーとオーツ麦の種を蒔いたのは、4月9日でした。その時の写真が右の写真となります。

5月3日の畝の様子が以下となります。




畑のほうはちょろちょろ発芽してはいますが、クリムソンクローバーの芽なのかどうかがよくわからない程度の発芽で、オーツ麦の芽は全く出ていません。

私が蒔いたクリムソンクローバーやオーツ麦の種以外の雑草の種も風で飛んできたり、元々土の中に存在していたりするものらしいので、そういった雑草が発芽してきてもよさそうなものですが、雑草の発芽すら勢いがないといったところです。

また、畑と同時進行で、自宅の庭では、セルトレイに苗を作るために種を蒔きました。種を蒔いたのは、4月12日に行いました。それから2週間以上が過ぎましたが、スイカととうがらし以外は発芽していません。スイカととうがらし以外に見える芽は、雑草です。


5月1日のセルトレイの状態


発芽するまで、自然の力を信じて待つべきかとは思いますが、土壌の質が思っている以上に除草剤などの影響が強過ぎて、私が蒔いた固定種の自然農法のための種では発芽すら難しいのかと考えてしまいます。

予定では、5月上旬には苗が育って、苗を畑に定植し、畑に直接、種を蒔くこともやっていこうと思っていましたが、ちょっと時期をずらす必要があるかもしれません。なかなか、すんなり思ったようにはいきません!

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カテゴリー: 自然農法

苗作りをはじめました

何はともあれ、畑をはじめて、種を蒔かなくては何も始まらないのですが、どんな作物の種でも、当然ながらただ蒔けばいい、といったことではないようです。

種の蒔き方も作物によって違いがあるようですが、畑に直接、種を蒔くのではなく、まずは苗を作って、苗がある程度、育ってきたところで、苗を畑に植える方法があります。

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苗を作ってから畑に植える野菜

私が今回、予定している夏野菜の中で、苗を作ってから、苗を畑に植えるものは以下になります。

ピーマン、ししとう、とうがらし、長ナス、トマト、バジル、パセリ、ナスロジータ、スイカ、かぼちゃ

種蒔きの前の下準備

あるYouTube動画で、種蒔き前に、種を一晩、水に浸け、翌日に取り出して野菜室で冷やすことで、種が活性化して、発芽に向けてスイッチが入る、といったことを知り、自分でもやってみることにしました。

参考動画
瀬戸内まいふぁーむ 【秘術】種まき前に〇〇して収穫量UP↑↑
https://www.youtube.com/watch?v=_9QHJqmWiz0&t=227s


ガラス製のビンに水と種を入れて、一晩、種に水分を吸収させました。




翌日に、種をガーゼにくるんでから、ビニール袋の中に入れて、
冷蔵庫の野菜室で一晩、保存しました。


種は畑に直に蒔くものと先に苗を作った方がいいものがある

種を直接、蒔くのと苗を植える作物の違いというか、何を基準にするかというと、私もはっきりとした基準はわからないのですが、私の理解では、どんな種でも畑に直接、蒔いても良いとは思うのですが、種を畑に直接、蒔くと、発芽のタイミングが読めないというか、発芽が揃わない、といったことがあるようです。

畑に直接、種を蒔くと、発芽しない種があったり、途中で枯れてしまう場合がありますが、苗を育てると、ある程度の状態に元気に育ってくれた苗を畑に植えられるので、より確実に育てられるといったことがあるようです。

また、発芽には様々な自然環境が揃う必要があるかと思いますが、その中でも、土の温度がある程度、高くならないと発芽は難しいようです。3月〜5月に畑に種を蒔くと、特に夜間の気温が15℃を下回ると発芽が促進されないということがあるので、ポットやセルトレイといった容器を使います。このような容器は黒いですが、これも太陽光に当てると温まりやすいという意味があるようです。私が使ったのは、5cm×5cmのマスが25個のタイプでした。各マスには、下に穴が空いていて、水はけが良いようにできています。


5cm×5cmのセルトレイ


セルトレイに畑の土を入れ、種の厚みの2〜3倍の穴を作り、そこに種を蒔きます。その後、土を被せ、上から圧します。まずは、このサイズで苗を作り、苗が大きくなったら、直径9cmのポットに植え替えて、さらに苗を大きく育てます。そこまで育てば、畑に植えることができます。


セルトレイに土を入れ、種を蒔き終えました。


参考動画
島の自然農園 【自然農】 2022年3月23日 夏野菜 発芽を短期間でそろえる工夫【natural farming】
https://www.youtube.com/watch?v=PFrJmLife1M&t=270s

本当は、ポットではなく、練り床を作りたいですが、残念ながらスペースがないですね。

参考動画
瀬戸内まいふぁーむ 何これ⁉︎便利すぎ‼︎種まき・苗作り㊙苗床作成術
https://www.youtube.com/watch?v=qcHghrlg9xY

満月の5日前に種蒔きをしました。

参考動画
瀬戸内まいふぁーむ 種まき・定植の時は月を見よ!~タイミング次第で全然違います(実証付)~
https://www.youtube.com/watch?v=TqOA5-iWDy4&t=506s

種蒔き後は、水を与え過ぎないように気をつけながら、発芽を待ちたいと思います。

参考動画
瀬戸内まいふぁーむ 【え‼これダメなの!⁉】やってはいけない5つのことー自然農法ー
https://www.youtube.com/watch?v=kAU88SBZ0fE&t=139s

瀬戸内まいふぁーむ 【初心者必見】種が発芽しない10の原因
https://www.youtube.com/watch?v=lqup2moIUB8

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カテゴリー: 自然農法

夏野菜スタメン決定

今回の体験農園で、どんな野菜を作ってみようか、と考えている時が楽しい時だったりするわけですが、まず1年を通して、夏野菜と冬野菜として、どんな野菜にするか考えました。

その際、私が重視したのは、2つありました。

1つ目は、できるだけ多くの種類の野菜を育ててみて、経験を積みたいということです。

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2つ目は、自然農法ということなので、農薬や除草剤といった薬品は使用しませんし、有機栽培のように自然由来の肥料なども使用するつもりはありませんので、できるかぎり、コンパニオンプランツといった栽培する作物の組み合わせによって、作物の相互作用といったものを最大限に意識した栽培方法を採用したいと考えました。

コンパニオンプランツとは、一緒に栽培すると相性が良いとされる作物の組み合わせによる栽培方法です。例えば、トマトとバジルを一緒に植えると、バジルの発する成分によってトマトにとっての害虫からトマトを守ってくれる作用があるとされます。他には、とうもろこしと枝豆を一緒に植えた場合、お互いの根っこに存在する菌がお互いの根っこを通して、栄養の交換を行い、それぞれにとって有益となり、病気に強く育ったりといったことがあるようです。

また、同じ畑で夏野菜と冬野菜を育てる場合、ある夏野菜を栽培した後に、ある冬野菜を栽培すると、良く育つといった組み合わせのことも含まれるようです。

このような野菜の組み合わせを考えた上で、今年栽培したい夏野菜と冬野菜を決定しました。

冬野菜のほうは今後もよく考えて、夏野菜の育成具合もみながら臨機応変に変更する可能性はありますが、現時点では以下のようになりました。


2022年夏野菜予定図

ブロック1

夏野菜
カルフォルニアワンダーピーマン
ししとう
カイエンとうがらし
枝豆

冬野菜
キャベツ
白菜
レタス

ピーマン、ししとう、とうがらしは元々、同じ植物から育成された野菜ということで、ブロック1では、ピーマン一族と枝豆という組み合わせです。枝豆は、マメ科ということで、根っこにいる菌根菌、根粒菌が土の中に窒素を固定してくれて、土が豊かにしてくれるといわれています。

キャベツ、白菜、レタスはどれも玉のように結球する野菜ですが、結球するのは難しいとされています。夏にピーマン一族と枝豆を栽培することで、土が肥沃になり、冬場のキャベツ、白菜、レタスが育ちやすく、結球しやすくなるといわれています。

ブロック2

夏野菜
長ナス
ナスロジータ
落花生

冬野菜
白菜
パセリ

まず、ナスと落花生は、落花生は土が乾燥せず、ナスが根を深く張ることができるとされます。

また、白菜は虫に食べられやすく、栽培が難しいとされるようですが、ナスを栽培していた土で育てると白菜もよく育つとされます。毎年、夏にナス、冬に白菜を栽培すると年々、よく育つようになるそうです。パセリは白菜につく虫が嫌がる香りを発するそうです。

ブロック3

夏野菜
にんじん
枝豆

冬野菜
ごぼう
ほうれん草

枝豆の根っこにいる菌根菌によって土壌を活性化してもらうことがにんじんにとってプラスになります。

にんじんとごぼうは、相性が良く、お互いの生育を助け合う関係があるそうです。枝豆を栽培した後の土壌では、ほうれん草がよく育つそうです。

ブロック4

夏野菜
バーバンクトマト
ジェノベーゼバジル
イタリアンパセリ
落花生

冬野菜
キャベツ
レタス

トマトとバジルの相性の良さは有名ですが、バジルの香りがトマトの害虫を寄せ付けない効果があるようです。落花生はマメ科で土壌に窒素を固定することから、土壌が豊かになります。

キャベツはトマトが残した養分が大好物であり、また、トマトは未熟な有機物を分解し、土壌をリセットしてくれることもあり、トマトの栽培後はキャベツが育ちやすい環境があるようです。キャペツとキク科のレタスを一緒に植えれば、害虫を寄せ付けない効果が期待できるそうです。

ブロック5&6

夏野菜
スイカシュガーベイビー
オクラクレムソンスパインレス
枝豆
にんにく

冬野菜
タマネギ
クリムソンクローバー

枝豆は土壌に窒素を固定するほかに、余計な水分を吸い取ってくれ、それはスイカにとっては好条件となるようです。オクラは、実を収穫するごとに葉を落とすため、日を遮ることなくスイカと相性が良いようです。

強い匂いを発するタマネギには病害虫を予防する効果があり、肥大期にたっぷりと水分と養分を吸うため、土をリセットしてくれるようです。マメ科の植物であるクリムソンクローバーは空気中の窒素を土壌に固定してくれるので、ほどよい養分をタマネギに供給してくれるようです。

ブロック7&8

夏野菜
とうもろこしゴールデンバンタム
枝豆
バターナッツカボチャ
つるあり平さやいんげん

冬野菜
小松菜
からし菜
カブ

つるありインゲンは支柱が必要ですが、とうもろこしの傍で育てるととうもろこしに巻き付いて育つので、支柱が必要ありません。とうもろこしはかぼちゃを強い日差しから守り、その下を這うように育つかぼちゃは土の乾燥をふせぐとされ、ネイティブアメリカンの間で伝承されてきた「古代コンパニオンプランツ」と呼ばれるようです。また、枝豆は、とうもろこしのアワノメイガの被害を軽減する効果があるそうです。

からし菜には虫よけの効果があることから、カブと小松菜よりも先に種を蒔いておくと良いようです。

ブロック9

夏野菜
里芋
しょうが

冬野菜
大根
カブ

里芋としょうがの組み合わせも有名ですが、どちらも熱帯地域が原産地で、水分の多い場所を好みます。栽培期間もほぼ同じなので、一緒に栽培しやすいようです。また、里芋の葉は大きいため、日影を好むしょうがにとって良い日よけになるようです。また、里芋としょうがは単体で育てるよりも、一緒に育てるほうが収量がアップするそうです。

里芋を栽培した後に大根を植えると生育が促進されるそうです。大根とカブは根菜類ということもあり、土壌の中で空気の通りが良くなり、お互いの根が伸びやすくなり、生育が良くなるそうです。

今後としては…

冬野菜に関しては、まだ時間があるので、変更もあるかと思いますが、夏野菜としては、上記に決めました。

今後は、まずは苗を作るものは苗作りを始めて、苗の育ち具合を見ながら、種蒔きもしていけたらと思います。

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カテゴリー: 自然農法

畝(うね)作りと緑肥

前回の記事のように、土壌改善ということで、土壌の変化の様子をみながら、畝(うね)作りも始めました。

2022年5月24日 鍼灸院神尾コラム記事
土壌改善が必要なようです





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畝(うね)とは何か

畝(うね)とは、畑の土台というか、区切りのようなものです。外堀や区切りの溝を掘って、畝を高くすることで、畝の上で栽培した時に、畝の水はけが良くなるといった効果もあるようです。

乾燥を好む作物の場合は、畝を高くする、といったように、栽培する作物によって畝の高さや広さを変える必要があるようです。

畝をどう区切るか

畝を下図のように区切って、外枠と縦に3つ通路の溝を掘り、横方向にも区切り、9つのブロックを形成し、2〜3種類の野菜を1ブロックずつ、植えていくことにしました。5と6、7と8は2ブロック必要なので、7種類のブロックとなります。


横方向の区切りは、溝を掘らず、この区切りの線上に、オーツ麦の種を1センチ間隔で蒔き、オーツ麦で区切りを作るように考えています。

実際に、溝を掘りましたが、かなり大変な作業で、3日間に分けて少しずつ行いました。

溝を掘った後は、畝の野菜を植えるところを平らに慣らさなければならないのですが、これも地味に大変でした。

なんとか溝が掘れ、畝が平らっぽくなったのが下の写真です。







緑肥目的として

この畑の最初の作業として、EM菌を蒔いたり、腐葉土、バーク、籾殻を畑に蒔きましたが、それでも、ほとんど土壌改善は実感できなかったこともあり、野菜の種や苗を植える前に、緑肥目的で、クリムソンクローバーとオーツ麦の種を蒔いて、この2種類の根っこで土を耕してもらいつつ、根っこに付いている土壌細菌で、土壌を改善してもらうことにしました。

クローバーに関しては、クリムソンクローバーにするか、ホワイトクローバーにするか迷ったのですが、ホワイトクローバーは多年草で一度、蒔くと年々にも渡って繁殖し続けるということらしいので、私の畑の外まで繁殖していかれるのも周りの方にご迷惑かと思い、1年草のクリムソンクローバーにしました。クリムソンクローバーは1年すれば枯れるということなので、また翌年に種を蒔けばいいかと思いました。










クリムソンクローバーとオーツ麦の種を蒔いてから、6日後に芽が出てきました。自然の力に任せて、育っていくのを待ちます。





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カテゴリー: 自然農法

土壌改善が必要なようです

本来の自然農法に適した土壌であれば、種を蒔けば、特別なことをせずに、自然界の力に任せれば、種は発芽し、成長していくとされているのですが、私の畑ではそれは難しいようです。

なぜなら、私が畑を借りる前に、そこでどんな農法でどういった作物を栽培されていたのかが不明なのですが、おそらく慣行栽培というか、化学農法というか、一般的な化学肥料、農薬といったものが使われていた可能性は高いかと思うからです。

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化学農法が行われたとしたら、農薬や除草剤が使われていた可能性が高く、そのような薬品は、本来の土壌に棲む自然農法には欠かせない微生物を殺してしまうので、自然農法のための固定種という種にとっては、発芽することすら難しくなってしまう傾向があるようです。

この話しをする度に、人間の自然治癒力についても同様なことが言えるのではないかと、いつも頭を過ぎります。

薬剤を投与すればするほど、自然治癒力が働きづらい体内環境になってしまうのではないか、実際、そういったことが起きているのではないかと危惧されます。

話しが逸れましたが、私の畑では、まず最初に気になったことは、土の匂いを嗅いでみると、全く何の匂いもしない、という点です。自然農法に適した土の匂いは、微かに発酵したような匂いということのようですが、そのような匂いではなくとも、何かしら「土の匂い」というものが感じられるはずなのですが、それが私の畑では感じられません。

右の写真のように、4月9日と5月3日の圃場の状態にそれほど変化がありません。畑の土壌の中には、数百種類の草(雑草)の種が含まれているはずなので、4月~5月の1ヵ月近くの期間があれば、なんらかの草が勢いよく生えてきてもよさそうですが、勢いがありません。草も育たたない土壌では野菜も育つとは思えません。

そこで、土壌を可能な範囲で、土壌の微生物が戻ってきてくれるような対策を施すことにしました。本来なら、人間都合の余計なことはやりたくなかったのですが、実験的なことも含めて、やってみることにしました。

平たく言えば、肥料を入れるということになってしまうかもしれませんが、化学肥料はもちろんですが、自然由来のものでも必要以上の不自然な肥料は避けたいと思いました。その結果、以下を畑に蒔くことにしました。

EM菌…なんだか薬剤のような名称ですが、天然素材で乳酸菌、酵母、光合成細菌を複合培養したもので、これらの微生物によって、土壌中で連動が起こり、土壌改良するといわれているものです。畑の土壌改善には、100倍に水で薄めて蒔きました。

バーク堆肥&腐葉土…落ち葉を発酵させた腐葉土と樹皮を熟成させたバーク堆肥を混ぜたもの。土壌の通気性・保水性を改善し、土壌微生物を活性化させるもの。

籾殻…稲穂の状態は、お米の外側に籾殻(もみがら)という殻があり、脱穀という作業によって、籾殻からお米を分離させる工程があります。その工程で出た籾殻を肥料として使います。

家畜の糞や貝殻から作る肥料などもありますが、そのようなものは動物性の要素が強そうに感じたので、避けました。

3月下旬に上記を畑に蒔いて様子を見ていますが、あまり土の質としては変化はないように思えます。土の中でどういったことが起きているのかは私にはわかりませんが、引き続き様子をみながら、種蒔きのタイミングを図りたいと思います。

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カテゴリー: 自然農法

2022夏の畑の予定表

今年3月から、所沢市の体験農園で畑を借りることができ、農作業を始めています。

1年を通じ、夏野菜と冬野菜を栽培するのに、どのような組み合わせがいいのかを考えた末、下図のように、畑を9ブロックに区切り、栽培したい野菜を決定しました。ブロック5と6、ブロック7と8は2ブロック必要となりますので、種類としては、7種類のブロックとなります。

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最初は、テキトーな感じでどうにかなるかと思っていましたが、自然農法のことを調べれば調べるほど、まずはある程度はキッチリ計画を立てていかないと、何一つ始められない気がしました。計画を立てるとはいえ、自然が相手ですし、私の都合通りにはいかないと思いますので、臨機応変に変化についていきたいと思います。

今日までの作業内容と今後の作業内容は以下のようになりますというか、私の農作業備忘録のようなものとなります。

3月下旬…土壌改善のために、EM菌、腐葉土、バーク、籾殻を畑に蒔く。これは、本来であれば、実施する必要がないというか、自然農法というより有機農法になってしまう面もあるかと思いましたが、あまりにも土壌が無機質というか、土壌の生命力が感じられなかったので、仕方なく実施しました。

4月上旬…畝(うね)を作る。まず3列になるように溝を掘り、1列を3つに区切り、9つのブロックに分けました。

4月9日…緑肥のため、クリムソンクローバーとオーツ麦(えんばく)の種を畝の上と通路に蒔く。これは、クリムソンクローバーとオーツ麦の根っこは、畑を耕し、土壌細菌を豊かにしてくれる効果があるということで、野菜の種を蒔く前に、緑肥目的で蒔きました。

4月12日〜14日…この夏に栽培したい野菜の中で、畑に種を直に蒔くものと、ポットで苗を作ってから、苗がある程度、育ってから畑に定植するものに分かれます。

苗から作るものは、ピーマン、ししとう、とうがらし、長なす、トマト、バジル、パセリ、ロジータナス、スイカ、かぼちゃの10種類となり、これらを4月12日〜14日に、ポットに種を蒔きました。

苗の高さが10センチになるまで、鳥対策ということで、釣り糸を使って、鳥が嫌がる仕掛けを作りました。

5月11日…とうもろこしと枝豆の種を畑に直に蒔く。里芋としょうがの種イモを植える。

ここからは、今後の予定となりますが、夏野菜の収穫までのだいたいの予定となります。

5月~6月…落花生、つるありインゲン、つるなしインゲン、オクラ、にんじんの種を苗から定植するものとの組み合わせて、9つのブロックに蒔いていきます。

6月~7月…種から発芽したものを間引きしたり、草の管理をしていく。

7月〜8月…収穫時期

ブロック1 栽培予定図&配置図




ブロック2 栽培予定図&配置図




ブロック3 栽培予定図&配置図




ブロック4 栽培予定図&配置図




ブロック5&6 栽培予定図&配置図




ブロック7&8 栽培予定図&配置図




ブロック9 栽培予定図&配置図





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カテゴリー: 自然農法

自然農法の参考にさせていただいているYouTube動画

私が今回、体験農園で自然農法を実践してみたいということで、その際、数冊の書籍も参考にしていますが、YouTube動画もかなり参考にさせていただいています。自然農法を実践されていて、YouTube動画として情報発信されている方々を今回、紹介させていただきます。

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瀬戸内まいふぁーむ

まず最初に、瀬戸内まいふぁーむの高内実さんのYouTube動画です。

YouTube 瀬戸内まいふぁーむ【自然農チャンネル】
https://www.youtube.com/channel/UCOOGZ3VxgQIiAhHPqZVHwSA

高内さんは、広島や和歌山で、自然農法で生産農家をされている方です。動画内で仰られていることから、この方は愛媛県伊予市の福岡正信さんの農園で修行され、その後、自然農法を長年、実践されている方のようです。

仰られていることが、単なる技術的なことだけではなく、哲学的であったり、私が福岡正信さんの著書から感じたことや私が福岡正信さんの息子さんの田んぼの稲刈りに参加させていただいた時に感じたことに通ずるものを発信されています。

島の自然農園

次に、最近、チャンネルを見つけて、今時間がある時はひたすら観ているチャンネルです。山岡亨さんという愛媛県松山市で自然農法を実践されている方で、愛媛自然農塾を主催されている方です。

こちらの方の動画内にも、福岡正信さんのお話もありますが、川口由一さんという自然農法家として有名な方がいらっしゃいますが、川口さんと交流のある方のようです。

動画の内容がとにかく素晴らしいと思います。実践的な自然農法についても細かく丁寧な説明をしてくださっていますし、動画を見ているだけで、いろいろな気づきがあります。

動画の中に、山岡さんも最初に畑を始めたのが、鎌倉の市民農園だったので、ご苦労されたお話をされていて、興味深かったです。

また、ある動画の中で、畑作りには計画というものも必要だが、計画通りにはいかないことが多いので、その都度、臨機応変に動的に変化させていく柔軟性が大切だというお話があり、私の今回の野菜作りにもいえることだと思いますし、人生においても同様のことが言えると痛感します。

YouTube 島の自然農園
https://www.youtube.com/channel/UCExoD6BaC8Pj45SB92iS1Wg

こちらでは、愛媛自然農塾の見学会というものがあるようで、その内、うかがう気マンマンです。

愛媛自然農塾
https://ehime-shizennoh.jimdofree.com/

うむ農園 自然栽培チャンネル

最後に、兵庫県丹波市で自然農法を実践されている高橋ひでさんのチャンネルです。

YouTube うむ農園 自然栽培チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCMBg_eh8KTznao1hBOIqECA

こちらの方の動画を始めて観たのは、日本の食糧生産、食糧危機についての動画がきっかけでした。自然農法の技術的なことについての動画も参考にさせていただいていますが、高橋さんご自身が都会から丹波市に移住されて、農業に従事されるまでの経緯など、若者が地方に移住して生活していくお話が興味深かったです。

動画に感謝です

上記以外にも、自然農法を実践されている方々の動画はYouTubeにもたくさんあり、参考にさせていただいています。本もいいですが、動画は映像としてより明確ですし、見ているだけでワクワクしてきます。今後も私の畑作りにも参考にさせていただき、私のブログ記事やコラム記事の中でも、YouTube動画を紹介させていただけたらと思っています。

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カテゴリー: 自然農法

自然農法を求めた旅

今から15年ほど前になりますが、私が自然農法と出会い、それを求めて旅をして、最終的に自宅から意外と近場に辿り着くというお話しになります。

そんな体験もあり、今回の体験農場にもつながった話しとなります。


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まずは叔父さんのところからスタート

15年ほど前となると、私が35歳の頃になりますが、私はその頃は、鍼灸師国家資格を目指す鍼灸の専門学校の学生でした。

夏休みに、長野県の山の中で陶芸などの芸術活動をしている叔父さんを訪ねました。叔父さんは、私にとって、ご意見番というか、特に鍼灸師を目指すかどうか、といった時期に、よく訪ねて、人生相談させてもらっていました。

この時、叔父さんの大学時代の同級生の方が長野県松本の山深い集落で暮らされていて、その方を叔父さんと一緒に訪ねてみようということになりました。

叔父さんの同級生を訪ねる

その方は、大学で油絵科を卒業され、その後、チベットに渡り、曼荼羅の師匠の元、曼荼羅の画家として修行されたそうです。ご自宅の半分はアトリエになっていて、制作中のかなり大型の曼荼羅などを見せていただきました。

山の中で曼荼羅を描いて、どうやって生活しているのか聞いてみました。曼荼羅を描いてほしい人がいて、その依頼主は何年かかっても構わないから完成するのを待つということで、報酬は一生分の光熱費を支払ってもらうということだと言っていました。

家賃もかからないらしく、その方曰く、現金は必要ないと言いきっていました。

食べる物は目の前の自分の畑で採れるもので良いと言って、畑を見せてくれました。自宅の敷地よりも少し大きい畑がありましたが、野菜もできているけど花は咲き乱れているし、何がどこに植わっているのかがわからない混沌とした畑なのですが、どこか調和が取れていて美しい空間がありました。私がそれまで目にしていた畑とは全く異なるものでした。

私はこの畑についていろいろと質問してみました。その方が福岡正信さんと対談され、その時に意気投合して、福岡さんの影響を受けて、自分でも自然農法の畑を作ってみようと考えたそうです。

私はその時は福岡正信さんを存じ上げず、話しについていけなかったのですが、叔父さんは、納得して二人で話しが盛り上がっていました。

私はその方の現金を必要とせず、好きな時に好きな絵を描き、自立したその姿がかっこ良いばかりでなく、本当の意味で何からも支配されずに自由に生きるとはこういうことなのかと思ったりもしました。

福岡正信さんの著書と出会う

叔父さんの家に帰宅後、叔父さんが私に手渡したのが、「わら一本の革命」という福岡正信さんの著書でした。叔父さんの家にはこの本以外にも数冊、福岡正信さんの著書がありましたが、最初はこれ読んでみたら、ということで、これをきっかけに、私は福岡正信さんの著書を読み漁りました。

福岡正信さんは自然農法家ということではありますが、粘土団子という粘土質の土の中に、相性の良い複数種類の種を混ぜ団子状にし、表面を乾燥させたものを砂漠化してしまった土地などに撒いて緑化するという「現代の花咲か爺さん」と呼ばれていたりもして、海外では緑化の専門家としても知る人は知る存在です。実際に、砂漠を緑化する国家プロジェクトとして、中東やアジアの国々に招かれ、実績があり評価されている方です。

著作の中でも、この粘土団子の話しもありますし、自然農法の実践的な話しもあります。自然農法は、単なる農法の一つというよりは、考え方というか思想が基にあって、その自然農法の思想が現代の世の中では色々な気づきとなるように私は感じました。

自然農法に適した土を完成させるには、時間をかけて土を自然な状態に戻していくような手間がありますが、ある程度、土が完成して、作物が育つようになれば、あとは人間が手を加えることは少なくなるので、福岡正信さんの著書では、半農半Xの実践を推奨していました。それは、日常生活の半分の時間と労力を自然農に使い、もう半分のX(エックス)はそれぞれ個人のやりたい事をしたらいい、という考え方で、これは私が長野県の叔父さんの同級生の曼荼羅の画家の方が実践されていたことに通ずるものを感じました。

愛媛県伊予市を目指す

それから数ヶ月後、10月の体育の日絡みの連休に、私は福岡正信さんの著書の世界に魅せられ、どうしても愛媛県伊予市にある福岡正信さんの農園を訪ねてみたくなりました。

とはいえ、住所もわかりませんでしたが、著書には愛媛県伊予市と記されていたので、それと、いくつか福岡正信さんの農園の写真が掲載されていて、なんとなくこんな感じの所なのかなぁ、といったことだけで、ただただ閃きに身を任せて出発しました。

愛媛県伊予市に着いてから農園を探すのに、機動力としては、バイクがいいかと思い、東京の有明港からバイクでフェリーに乗って、翌日に徳島県でフェリーを降り、それからバイクで四国を縦断し、愛媛県伊予市に着きました。

山でコケる

伊予市に着いてからは頼るのは野生の勘のみでしたが、著書の写真の感じで何となく、それっぽい山に入っていってみました。そんな方法で目的地にたどり着けるわけもなかったのですが、その日はいくつか山の上のほうまでバイクで駆け上がり、また降りてくるといったことを繰り返していました。

段々、体力的にも疲れてきて、山の中で急なヘアピンのようなカーブでバイクを倒してしまいました。スピードは出てなかったので転倒するということではなく、バイクを倒してしまった感じだったのですが、その時、ギアが1速から上げることができない状態になってしまいました。

仕方がないので、その山の麓にガソリンスタンドがあったことを思い出し、そのガソリンスタンドまで1速のままジリジリと走りました。そのガソリンスタンドではバイクのことはわからないと言われ、数十メートル先の自動車整備工場に行ってみたらどうかということになり、その整備工場を訪ねてみました。

すると、その日は整備工場は休みだったのですが、整備工場の裏がいかにもその整備工場の方の自宅っぽかったので、そちらを訪ねてみると、整備工場の方が出てきてくださり、バイクをみてもらいました。ギアの問題はとりあえず応急処置をしていただき、普通に走れる状態になりました。

その時、整備工場の方が私のバイクのナンバープレートを見て、「所沢って、埼玉県?そんなところから何しに来たの?」と聞かれました。私は福岡正信さんの農園を見てみたくてその農園を探していることを告げました。すると、その整備工場の方は、農園がどこにあるのかは知らないが、福岡正信さんの自宅はこの道をまっすぐ行った突き当たりの家だと教えてくれました。

ご自宅に辿り着くものの…

そんなことがあり、なんとか福岡正信さんのご自宅まで辿り着きました。山の中でバイクを倒さなければ辿り着けなかったかもしれませんでした。

ドキドキのピンポンだったわけですが、出てこられたのは、福岡正信さんの息子さんの奥様でした。著書を読んで、どうしても福岡正信さんの農園を見たいということを伝えましたが、今思っても、かなり反応が悪いというか、迷惑そうでした。確かに、アポなしで突然ですし、失礼なことしているなぁ、と自分でも思ったのですが、そういったこと以上に何か追っ払われるというか、非常に冷たい反応でした。

後でわかったのは、昔から福岡正信さんを担ぎ上げて、ビジネスというか、純粋な目的ではなく、訪ねてくる人達も多かったようで、私もそのように思われたようでした。

奥様からは、福岡正信さんはその時、96歳ということもあり、もう既に農園からも引退していて、その農園は息子さんも引き継いでいなくて誰も入らなくなってから久しく、今はただの山になっている、ということで、案内するようなこともできないので、お帰りください、といった感じでした。

勝手に自己アピール

私としては、埼玉県から愛媛県まで無謀な旅をしながらも、なんとか辿り着いて、このまま帰るわけにもいかない、ということで、変なスイッチが入りまして、勝手に自己アピールを始めました。

自分は、鍼灸師を目指して鍼灸の専門学校に通う学生で、福岡正信さんの著書に出会い、その思想に惹かれ、どうしても農園を訪ねてみたいということで、来ました、といったことを話しました。

すると、その奥様が「鍼灸師」というキーワードに反応され、「以前も鍼灸師の人達が農園を訪ねて来たことがあった。」ということを仰り、それから表情から態度まで一転して、私が何か営利目的というか、そういった目的ではなく、純粋な気持ちで訪ねていることを理解していただきました。

それでも、福岡正信さんの農園はもう存在しないから案内はできないが、その時期は10月でしたので、ちょうど稲刈りの時期で、福岡正信さんの息子さんが引き継いでいる田んぼのほうで稲刈りの作業をやっているから、翌日からその作業に加わって、何か感じてもらう、といったことで良ければどうぞ、と言っていただき、翌日、田んぼを訪ねることになりました。

稲刈りに参加

翌日、早朝に田んぼを訪ねると、5人の方々がいて、その方々に加わって、一日稲刈りの作業をさせていただきました。

福岡正信さんの息子さんとも話しをさせていただき、自然農法の田んぼの説明をしていただきました。自然農法の田んぼでは、稲刈り時期は水は引けてますが、稲の根元には、色々な草が生え、様々な生物が生息していて生態系を形成していました。ちょっと離れた別の農家の一般的な田んぼもあって、そちらも見てみましたが、全く生物は見られず、全く別世界でした。









稲刈り作業をさせていただきながら、色々な気づきや感じることがありました。また、そこで一緒に作業した5人の方々とも楽しく一日、過ごさせていただきました。みなさん、鍼灸にも興味があって、色々と私に質問してくれたりもしました。

その日は、実は、もう既に連休が終わっていて、帰りもフェリーに乗るので自宅に着くにも2日ぐらいかかることもあり、完全に鍼灸学校の授業をサボることになっていました。担任の先生にはメールしました。怒られるかと思いましたが、そういったことなら、しっかりやってこい、ということで大目に見てもらいました。

みんなで夕飯をいただき、そこで採れた玄米を炊いて、ご馳走してもらいました。格別に美味しかったです。

みなさん全国から辿り着いていて、私と似た感じで、福岡正信さんの著書を読んだことがきっかけでした。

その中に、ハロルドくんというスイスから来た20歳の若者がいました。彼もドイツ語に翻訳された福岡正信さんの著書を読んで、自然農法に興味を持ち、ギリシャで粘土団子のプロジェクトがあって、それに参加したことがきっかけで、そのプロジェクトで一緒だった日本人の女性が、ハロルドくんを福岡さんのところに連れてきてくれた、と言っていました。彼はここに2ヶ月滞在してから中国に向かうと言っていました。

みなさんに良くしてもらい、本当に楽しくて、みなさんから部屋も空いているし、ずっと滞在したらいいのにと言ってくれたのですが、鍼灸学校のこともあるので、さすがにこれ以上はと思い、帰路につきました。



ハロルドくんが教えてくれた連絡先

帰り際に、ハロルドくんが彼をここに連れてきてくれた日本人の友人の電話番号を教えてくれました。その友人も自然農法を実践していると思うし、ぜひ連絡を取って、訪ねてみたらと言ってくれました。

自宅に帰宅後、ハロルドくんに教えてもらった連絡先に早速、電話してみました。

意外と近場に辿り着く

すると、その方は埼玉県日高市という、私の自宅からクルマで1時間ぐらいのところに在住の方でした。電話で話しをすると快く迎えていただけることになり、早速、訪ねてみました。

その方の自宅周辺の畑を見せていただき、自然農法のみならず、粘土団子のプロジェクトのことなど、色々な話しをしてもらいました。その日の最後に、その方の友人のところに行ってみようということになって、うかがったのが、「たねの森」という、自然農法に適した種を作られているところに案内してもらいました。

無農薬・無化学肥料のたねの店 たねの森

最近の通常の化学農法で使われている種は、F1種といい、1代だけで、種が取れない品種となります。本来の種ならば、野菜であれば、採れた野菜から種を採取して、いくらでも増やしていけるものです。そういった本来の種のことを固定種と言いますが、たねの森では、その固定種の種を作っています。

そこでは、畑も広大で、私のような素人でも畑の作業に参加して良いということになり、それから頻繁に通うことになりました。鍼灸学校が夏休みの時は、ほぼ毎日のように通っていました。

私は当時、鍼灸関係の本で、ある鍼灸師に弟子入りすると、それから毎日、畑仕事をさせられる、という話しを読んでいました。私はその時、畑仕事は一見、鍼灸とは関係なさそうだが、考え方などが通ずることがありそうだと思いました。また、自然界にどっぷり浸かることで、五感を通して感覚を磨くようなことができるのではないか、という私の個人的な感覚があり、そんなこともあって、積極的に畑にお邪魔していました。

こんな経緯があり、長野から始まり、愛媛を訪ね、最後に埼玉県日高に辿り着くといった旅でしたが、先月から体験農園が始まったことで、思い返してしまいました。

今回の体験農園も、たねの森の種で始められることになっていますので、種は間違いないので、しっかり畑を作っていきたいと思います。

たねの森の風景













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カテゴリー: 自然農法

体験農園で試してみたいこと

今年3月から市営の体験農園を借りれることになり、作業を始めています。

私個人的には、この体験農園で試してみたいことがあり、それは、自然農法で野菜を作るということです。

私は農法について語れるほどではありませんが、あえて素人なりに説明させていただきます。

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農法には大きく分けて、3つの農法があると思います。

化学農法とは

1つ目は、化学農法です。世の中のほとんどの畑や田んぼで行われている農法です。これは、化学肥料、農薬、除草剤といったものを使います。トラクターや草刈機など機材を積極的に使います。

野菜や米は、ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、化学肥料の栄養分を吸い上げて育つ、というイメージかと思います。

また、畑を耕します。土と化学肥料を混ぜて耕し、多くの場合、単一の作物を大量に栽培する方法です。にんじんなら、一帯をにんじんのみ栽培するといった形です。このようなある意味、人間の都合で大量生産するような農法の場合、その不自然さから、害虫が多く発生することがあり、その害虫を農薬で殺し、害虫のみならず、益虫までも殺し、畑には虫だけでなく、本来土壌を豊かなものにする微生物までも殺し、生物がいない畑から作物を作る、というなんだか不自然極まりないのが化学農法といえます。

お気づきかと思いますが、これは、収穫できた作物の質はさておき、効率というか、ビジネスとしては優秀な点があるようです。日本の場合、農協の農法ともいえるかと思います。

有機農法とは

次に、2つ目は、有機農法です。これは、1つ目の化学農法の化学肥料、農薬、除草剤といった化学物質を使わずに、それらにとって代わるものを自然素材のものを使う、という農法といえるかと思います。

つまり、畑は耕しますが、肥料には、落ち葉を発酵させたものや家畜の糞を使ったり、農薬の代わりに酢と柑橘系のエキスを混ぜたものを使ったり、といった農法です。

これは、もちろん化学農法よりは遥かに人間の体や地球環境にも良いと思いますが、私個人的には生意気な言い方になってしまいますが、少し物足りないというか、ある面では化学農法に近い気がします。

自然農法とは

3つ目は、自然農法となります。私個人的な考えですが、これは単なる農法というよりは思想的なことも含まれていると思います。人間都合で作物を作るのではなく、自然界のおこぼれを人間がいただく、といった謙虚な思想があると私は思います。

従って、効率とか利益とかそういったことが優先されるわけではなく、また人間が自然を征服する、といったことではなく、自然界と人間がうまく折り合いをつけて、持続可能で無理のない形を目指すものであると私は思います。

具体的には、耕さず、雑草といわれる草も草の部分は草刈りをしたとしても根っこは抜かず、その雑草の根っこが伸びていくことで畑を耕し、根っこに付いている菌が土の中の微生物を豊かにし、それを求めてミミズ、蜘蛛といった益虫がやってきて、畑の中に一つの生態系を生み出すイメージです。

また、栽培する野菜による組み合わせによって、害虫を寄せ付けないといったことや野菜同士お互いの根っこを通して栄養を交換したり、といったバンカープランツ、コンパニオンプランツといった栽培方法があります。また、種蒔きは新月の時期が良いとされたり、苗を受けるのは満月以降が良いといった、天体の運行までも考慮する農法です。

「農薬を使わないということであれば、害虫が出たらどうするか。」

ということになりますが、本当に土壌の質が高く、自然農法に的した環境であれば、不自然に害虫が湧いて、作物がやられてしまう、といったことはないようです。

害虫がいても、その害虫を食べる昆虫がいたり、多少野菜も食べられたとしてもそれは、虫が食べる分であって、残った収穫できた分を人間がいただく、といった姿勢のようです。農薬に頼る人からすれば、信じられないようなことなのかもしれません。

自然農法の究極的な形は、人間は何も特別なことはせず、ただ種を蒔けばいい、といったことのようですが、その状態というのは、何年も何十年も自然農法を続けて土壌が自然農法に適したものにならないと無理なようです。江戸時代の土壌であれば、理想に近い土壌は多くあったのかもしれませんが、現代の土壌は、畑や田んぼは化学肥料と農薬漬けで微生物は壊滅していて、とても種を蒔いただけでは作物は育ちません。

そのようなある意味、化学物質によって土壌が汚染されているという話しとは別に、全く手付かずの山の土壌といったものは、酸性が強く、野菜などの作物には適さない土壌だそうです。そのような山の土壌を開墾して、自然農法を始めても最初の数年はまともな作物は育たないようですが、3年、5年、10年と続けていくうちに、土壌がアルカリ性になっていき、自然農法で立派な作物が育つようになるそうです。これは、ある意味、山の土壌を作物を作るために人間都合で土壌を畑の土壌に変えてしまった、ともいえ、これすらも環境破壊である、と仰る自然農法家の方もいらっしゃいます。そういった意味でも、自然界と人間が折り合いをつけて、共存していく、といったことなのかもしれません。

化学農法と自然農法、西洋医学と東洋医学

思うがまま、農法について書かせていただきましたが、気づかれる方もいらっしゃるかと思いますが、この化学農法と自然農法というのは、西洋医学と東洋医学の考え方の違いに通ずるものがあると私は思います。

悪いところを叩く、症状を消す、といった西洋医学のやり方は、種を蒔いただけでは作物が育たないのなら化学肥料を入れればいい、害虫被害があるなら殺虫剤、雑草がうっとうしければ除草剤、といったことと似ていませんか。

対して、自然農法の究極的な形として、種を蒔けば、それだけでいい、という話しは、東洋医学の本来、人間には自己を治癒する力があり、その自然治癒力がうまく機能する身体を作るために、鍼や灸、漢方薬がある、という思想に通ずるものがあると考えるのは、私の戯言でしかないのでしょうか。

とにかく、始めてみます

そんな訳で、今回、市営の体験農場といった限定的な小規模な畑ではありますが、私としては、自然農法を試してみてたくさん失敗もして、勉強してみたいと思っています。体験農場は、市が化学肥料をふんだんに混ぜ込んだ土壌をトラクターで耕していただいているようですし、除草剤も使われているせいか、土の臭いを嗅いでも何も臭いがありません。土壌の質が高ければ、軽く発酵したような臭いがするそうです。

そのような訳で、まずは、土壌改善から始めていこうと考えていますが、なかなか難しいと思います。特に1年目は全く野菜が育たないといった結果もありえるほど、難しいと思いますが、困難にめげずに、楽しんでいきたいと思います!ごちゃごちゃ言ってないで、始めてみます!

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