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免疫力ってどういうこと?
~免疫力と自律神経の関係と腸内環境について~

免疫力というのは、外敵から身を守る力といえます。外敵とは、細菌、カビ、ウイルスなどのことですが、そうした外敵に対して、免疫機能はどれが外敵なのかを判別し、攻撃したり対処したりします。

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免疫機能は、血液の白血球の成分バランスを調節する自律神経の働きが重要となります。
血液の構成

血液は、

  血漿成分←働き:体内恒常性の維持
  血球成分

からなります。

血球成分は、

  赤血球←働き:酸素の運搬
  血小板←働き:止血
  白血球

からなります。

白血球は、

  顆粒球←働き:貪食・殺菌による感染防御
  リンパ球←働き:免疫応答
  単球←働き:感染防御

からなります。免疫を担当するのは主に白血球です。

免疫力ってどういうこと

顆粒球、リンパ球と自律神経の関係

白血球の顆粒球とリンパ球の割合は刻々と変化し、この割合をコントロールしているのが、自律神経です。

自律神経とは、本人の意思とは関係なく、体の様々な機能を自動的にコントロールしてくれる神経です。体温、脈拍、消化、排泄などがわかりやすいことですが、生物の根幹的な機能を司るのが自律神経です。例外としては、意識にコントロールでき、無意識にもできるのは呼吸です。この自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの神経から成ります。この2つの神経には以下の特徴があります。

  交感神経…緊張、戦闘モードの時に働く→顆粒球が増える
  副交感神経…リラックス、まったりモードの時に働く→リンパ球が増える

顆粒球が増え過ぎると、自分の体を攻撃します。また、顆粒球が死ぬ時に活性酸素を出し、がんや糖尿病の原因になると言われています。

リンパ球が増えすぎると、アレルギーを起こしたり、低体温を引き起こし、がんの原因になると言われています。

顆粒球とリンパ球の理想的な割合は顆粒球54~60%、リンパ球35~41%といわれています。顆粒球とリンパ球が増えすぎずに一定の割合を保てれば、免疫機能も正常に働いてくれることになります。それには、自律神経がうまく調節してくれる必要があります。

顆粒球、リンパ球と自律神経の関係原始時代ならば、昼間は野山を駆け回り、狩りなどで傷を負うことも多かったと思いますし、戦闘モードである交感神経が強く働き、顆粒球が多い状態といえると思います。夜間は、電気のない時代であれば暗くて何もできず、日没には床に就き、リラックスモードで副交感神経が働き、リンパ球が多い状態だったのではないでしょうか。

こののバランスは、昼間は活動的、夜間は静かに休息という人間の生活のリズムと自然界のリズムが合っていることが理想に思えます。

交感神経、副交感神経ところが、現代人は、日の出とともに起床し、日没とともに就寝する人はほとんどいないのではないでしょうか。それどころか、夜になっても仕事が続く、朝は起きれない、もしくは寝不足を感じるといったことや昼夜が逆転している場合もあると思います。これが人間の生活のリズムと自然界のリズムにズレを生じさせていることになり、現代人の自律神経の乱れを生じ、それが免疫力の低下を招いている一つの原因に思えます。

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カテゴリー: 免疫力

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